【ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ展】
art-11 【ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ展】 損保ジャパン東郷青児美術館
【ベルギー幻想美術館展】に行ったからにはこちらも行かねば・・・
6つのパートにわかれるこの展覧会だが、はじめのパートのはじめの作品は、コローである。
あれ?フランス絵画?ベルギーだよね?
と一瞬不思議に思ったけれど、ベルギー絵画展じゃなくて、ベルギー王立美術館コレクションですもんね、別にベルギー絵画だけじゃないわけで。
出品目録を見ても、結構フランス絵画がある。
だんだんわかってくることなのだが、フランス絵画がベルギー絵画に及ぼした影響は大きいのである。相互の関係をうまく展示した展覧会なのですね、これは。
バルビゾン派からはベルギーにテルヴューレン派が誕生し・・・
クールベなどの写実主義からレアリスムに発展・・・
印象派が発展、ベルギーにおいて新印象派が流行・・・
フランスで点描画がはやったあと、ベルギーでも大流行したそうで、この頃は点描画がいっぱい(新印象派)。レイセルベルヘや、フィンチ、ヴェルデ。いくぶんやわらかなタッチの点描画である。
そして、さらに発展すると、ルミニスムが登場する。
エミール・クラウスを代表とする派だが、印象派のもっと光を強調したような作風。光が上から降り注いでいるかのような絵なんである。意外と好きかも。
そして、最後のパートはフォーヴィスム。
フランスのフォーヴィスムの画家よりはややおとなしめな感じだが、やはり色彩は強烈であった。
こうしてみると、フランスとベルギーの絵画は、密接な関係をもちつつ、発展してきたことがわかる。
勉強になった展覧会でありました。
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