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2009/10/09

「多重人格・シビルの記憶」

本日の映画

movie-48 「多重人格・シビルの記憶」 Sybil 2007年米(TVM)

DIR:ジョゼフ・サージェント
CAST:ジェシカ・ラング、タミー・ブランチャード、ジョベス・ウィリアムズ
STORY:1920年代アメリカ。女性精神科医ウィルバーはヒステリー患者と思われるシビルの治療を担当することになる。治療にあたる内、シビルにはいくつかの人格が存在していることに気づくが・・・

☆☆☆実話に基づいた本の映画化だという。

多重人格というと、『24人のビリー・ミリガン』を思い起こさせますね。

昔は多重人格ということ自体、医学界では認められていなかったようで、ヒステリーと片づけられていたようだ。
シビルは、子供の頃の母親(重い精神的な病をかかえていた)のすさまじい虐待、父親の無関心、恋人の事故死が原因で多重人格になったという。いろいろな人格を作り出し、本当の自分を心の奥底に封じ込めるしか、生きていけなかったのだろう。

16もの人格が存在したというのは驚きで(ビリー・ミリガンより少ないけれど)、攻撃的な人格、おとなしい人格、気取った人格、おしゃべりな人格、男の子もいる。
この演じ分け(T・ブランチャード)がうまい。同じ人物なのに、ホントに別人に思えるのだ。

治療にあたったのは女性医師ウィルバーだが、この当時、女性への偏見もあってか、なかなかその研究は認められなかったらしい。
演じるのは、アカデミー賞女優のジェシカ・ラング。さすがに年をとったが、貫禄。

しかし、もっと年をとったなあと思ったのが、「ポルターガイスト」のジョベス・ウィリアムズ。シビルを虐待する母親を演じていたのだが、はじめ、この人とわからなかった・・・

重いテーマの映画でありました。

失われた私 (ハヤカワ文庫 NF (35))

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