「決断の3時10分」
本日の映画
movie-49 「決断の3時10分」 3:10 To Yuma 1957年米
DIR:デルマー・デイヴィス
CAST:グレン・フォード、ヴァン・ヘフリン、フェリシア・ファー
STORY:駅馬車強盗一味のボス、ベンが町の酒場で逮捕され、借金苦にあえぐ牧場主ダンは報奨金目当てに、護送の任にあたることになる。ユマ行きの汽車が発車する3時10分まで、ホテルの一室で待つが・・・
☆☆☆今年ラッセル・クロウ主演で公開された「3時10分、決断のとき」のオリジナル映画。
こちらもまだ見ていなかったので、慌てて見た次第(といっても新しい方を見たわけじゃないけど)。
ワタクシ、西部劇は大好きなのだが、クラシックな方が好きで、マカロニ~現代の西部劇はなかなかこれといったのにめぐりあえないのが残念。特に1980年代以降はいいなあと思ったのは、「シルバラード」くらい(もっとあったかもしれないが思い出せない)。
クラシックな西部劇の一つの魅力は、勧善懲悪の単純な(いい意味で)ストーリー。
そういった意味では、この映画は少々ひねりがある。
はじめは、テンポよくストーリーが進んでいくけれど、途中から、強盗のボス、ベンと、牧場主ダンとの心理戦へ。
このボス、憎めないというか魅力的な人物で、ダンの奥さん、酒場の女(これがジャック・レモンの奥さんフェリシア・ファー)はすっかり魅了されてしまうし(見ているこちらもついつい悪役なのにベンにかんじょういにゅうしてしまいそう)、ダンもまた、ベンのたくみな話術で、心が揺らいでしまうのだ。ホテルでの2人の心理戦は、じりじりと緊張感のあふれる場面である。
やがて、ボスの居所は手下達の知るところとなり、ボスを奪回すべく襲撃してくるのだが、手下の数を知って、加勢していた町の人たちはみんな逃げて、ダンは孤立無援となってしまう。
そこで、助けたのは誰か・・・・
果たしてユマ行きの電車に無事乗せることができるか・・・
ふーん、なるほどそうきましたか。
まあ、めでたしめでたしと言える結末。
余裕綽々のベン=グレン・フォードと心理的に追いつめられるダン=ヴァン・ヘフリンの演技合戦も楽しめて、まずまずの西部劇。
しかし、この映画をなぜリメイクしようとしたんだろう・・・
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