【THEハプスブルク展】
art-13 【THEハプスブルク展】 国立新美術館
ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館(こちらは行ったことなし)の作品がたくさんきていると聞いたからにはいかざるをえません・・・
混んでるだろうなあと思いつつ、同居人と国立新美術館へ。
チケット売り場も、入り口もたいして混んでないなあと思い、入ったところ・・・いやはや超混み混みでした・・・
早くもうんざりしつつ、しかし人の波をかきわけて?鑑賞。
第1部はハプスブルク家の肖像画。
ハプスブルク展というと、なんとなく全部肖像画かしらんと思っていたが、ハプスブルク家の肖像画は8枚のみ。
2枚のフランツ・ヨーゼフ1世が立派だが、なんといってもここで目をひくのは、シシィこと悲劇の皇妃エリザベートの肖像画。
皇妃の好きだったという斜めのポーズの肖像画。
ウィーンで見た気がしたのだが(美術史美術館か宮殿かで)、家具博物館にある作品とのこと。初めてだったかなあ。でも見たことがある気が・・・有名な絵ですからね。
11歳の頃のマリア・テレジアの肖像画などもいいが、やっぱりシシィで決まり!
第2部はイタリア絵画。
ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ティントレット、ジョルダーノなどなど。
ここでのみものは、ジョルジョーネの「矢を持った少年」だろうか。ジョルジョーネ、柔らかな質感がいいのだ。
ヴェロネーゼの「ホロフェルネスの首を持つユディット」、怖い・・・
第3部はドイツ絵画。
作品数は少ないが、デューラー、クラナッハなど。
またまた首!「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」。サロメというと、ギュスターヴ・モローを連想するけれど、クラナッハのこの作品、なんとも艶めかしく、そして微妙にほほえんでいるサロメが怖い。怖いみたさでついつい見てしまう絵だ。
第4部は特別出展の、明治天皇が贈ったという画帖や蒔絵棚。
色鮮やかで(蒔絵は金色が鮮やかで)きれいだったのだが、なにせ混雑がひどくてゆっくり見られなかったのが残念である。
第5部は工芸品、武具。
絵だけじゃなかったんですね。
小さい品が多く、これまた見るのに一苦労。
一番ほほーっと思ったのは、盾。彫金が細かく見事なんである。
第6部はスペイン絵画。
エル・グレコの受胎告知の1枚がきていたのもうれしいし、ムリーリョ、ゴヤもあったが、ここではやはり、ベラスケス。
マルガリータ王女、そして幼くしてなくなったしまったフェリペ皇太子。ベラスケスが最大限王女、皇太子のかわいらしさをひきだした絵だ。
第7部はフランドル・オランダ絵画。
ヤン・ブリューゲル(父)、ルーベンス、ヴァン・ダイク、デ・ホーホ、ライスダールなど。
ヴァン・ダイクなどは肖像画なのだけど、ブリューゲルやライスダールなどは風景画。ライスダールのオランダの風景画いいなあ。
そして、なんとなく気に入ってしまったのが、ドンデクーテル(名前を知らず)という人の「水鳥」。今年の夏、オランダのスキポール空港にある国立美術館の別館で見た鳥の絵の特集を思い出した。
充実した展覧会だったけれど、人が多すぎ・・・
ってワタクシもその一人なんですけどね。
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