ポール・アルテ『虎の首』
本日の本
book-51 『虎の首』 ポール・アルテ著 ハヤカワ・ミステリ
STORY:休暇から戻ったツイスト博士はハースト警部の出迎えを受ける。切断された女性の腕と足がスーツケースに詰め込まれて発見される事件の話しをしていると、なんとツイスト博士のスーツケースからも・・・
☆☆☆ツイスト博士シリーズ。
猟奇的な事件ではじめるこのお話。
女性の連続殺人事件と、田舎村での密室殺人とが並行して起こる。
関係するようで関係はあまりなさそうだった2つの事件が、うーん、見事に最後には重なりあうんですね。正直、密室殺人が浮いているような気がしたのだけど、必要があったわけで。
早い段階で、1つの事件については予想がついてしまったので、なーんだという感じだったのだけど、さすがアルテ!真相がそうだったとは。
後から読み返してみると、ヒントはいろいろあるのだけど、一種叙述トリックにはすっかりやられてしまった。
これで、日本で出版されているアルテは終了。早く次が出ないかな。
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