「ロバと王女」
本日の映画
movie-60 「ロバと王女」 Peau D'ane 1970年仏
DIR:ジャック・ドゥミ
CAST:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ、ミシュリーヌ・プレール
STORY:昔々、ある王国の王妃が亡くなる際、王に再婚するなら私より美しい人とと言い残したが、王妃より美しいのは王女だけ。王は王女に求婚するが、王女は逃れるため、無理難題を言う。しかし、王は次々と王女の願いをかなえてしまい、王女は隣国へと逃げ出す。
☆☆☆ペローの童話『ロバの皮』の映画化。
ということで、全編おとぎ話である。
青の王国と赤の王国ということで、人も動物も服も何もかも色鮮やかな世界で繰り広げられる、不思議な物語。
デジタルリマスター版を見たのだが、この色遣いはすごいなあ。とってもカラフル。
で、物語もまあおとぎ話なのだからいいのだけど、案外シュール。ちょっと怖い。
最終的には「シンデレラ」になっていく物語、最後はめでたし、めでたしで終了。
ラストになぜかヘリコプターが出てきたりして、あれ?これいつの時代?と思ってしまうし(途中でも現代的なセリフも登場するし)、なんだかおさまり悪い感じ。これ、ない方がよかったなあ。
見終わっておもしろかったか?と聞かれると、というより不思議な映画だった、と答えるしかないわけで・・・
でも、カトリーヌ・ドヌーヴがホントきれいなので、ドヌーヴを見るだけでも観る価値あり!
きれいなドレスが次々出てきて、とても美しいのだが、ロバの皮をかぶって顔中泥だらけで、民衆からは汚いと蔑まれていても、観ているこっちとしては、いやきれいだよ~と突っ込みたくなるんですね(笑)
J・マレーが老けてしまったのが悲しかったのと、「ニュー・シネマ・パラダイス」の大人になったサルヴァトーレを演じたJ・ペランが若くてびっくり!
監督、音楽は、「シェルブールの雨傘」、「ロシュフォールの恋人たち」のコンビで、曲を聴くとああやっぱりミッシェル・ルグランだなと思うし(あの曲の感じはまさしく!)、カラフルさはドゥミ監督のミュージカルだなと思う。
でも、この2作の方がワタクシとしては好きですね。
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