アントニー・レジューン『ミスター・ディアボロ』
本日の本
book-3 『ミスター・ディアボロ』 アントニー・レジューン著 扶桑社ミステリー
STORY:かつてある学生が、シルクハットにマントの怪人に遭遇した後首つり自殺をしたという小道で、再び怪人が現れ、忽然と姿を消した。その夜、密室状態で死体が発見され・・・
☆☆☆本格ミステリベスト10の第8位に入った作品ということで、読んでみた。
この作者、あとの作品は冒険・スパイ小説で、本格ミステリはこれ1作のみという。1960年代に書かれたこの本、よく翻訳されましたね。
いやーホントにこれ、コテコテの本格である。カー風と聞いていたけれど、まあそこまでのけれん味はないものの、昔の本格って感じである。ちゃんと最後に探偵が皆を集めて種明かしするし。
最後、種明かしを聞くと、なあんだ、そういうトリックか?と少し脱力するけれど(まさかいくらなんでもこのトリックはなかろうと読んでて思ったのだが、そうだった)、おもしろいのはおもしろい。トリックがわかれば自ずと犯人はわかるのだが、トリックを見破れなかったワタクシとしては、最後まで犯人はわからずじまい。残念!
オーソドックスでわかりやすいミステリーといえよう。
この探偵って誰かに似てるような・・・
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