エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅰ』
本日の本
book-10 『サイモン・アークの事件簿Ⅰ』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫
STORY:73人が集団飛び降り自殺をした現場を取材に行ったわたしは、自称2000歳のサイモン・アークと出会う・・・「死者の村」他9編。
☆☆☆サム・ホーソーンシリーズを読み終えてしまったので、今度はこちらを。
探偵役は、自称2000歳!のオカルト探偵、サイモン・アーク。悪魔退治のために世界中を巡っているという・・・
オカルト探偵というと、なんだか苦手に思えたのだけど、中身はごくごくフツーの(でもないか)本格もの。事件自体も一見、超常現象か?と思わせて、きちんと論理的に説明される。
読み終えて、結局、サイモン・アークの正体はわからなかったけれど(でも後半にいくにつれて、次第にフツーの人間っぽくなってくる)、ミステリとしてはまずまずなので、次作が出たら読みたい。Ⅰというくらいだから、Ⅱも当然出ますよね?
10編のうち、「妖精コリヤダ」と「奇蹟の教祖」が好み。一番、ぞっとしたのは、「死者の村」。
まあしかし、サム・ホーソーンの事件簿の方がより好みかな。
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