エドワード・D・ホック『サム・ホーソーンの事件簿Ⅵ』
本日の本
book-9 『サム・ホーソーンの事件簿』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫
STORY:ある病室の女性患者が毎晩幽霊が出るとサム医師に訴える。別の患者がその部屋に入ることになるが、その患者が殺されてしまう・・・『幽霊が出る病院の謎』他11編。
☆☆☆☆最新刊にして最終巻。
このシリーズ好きだったんですね~
不可能犯罪ばかりを集めた短編集で、若干出来不出来はあるものの、いいレベルを保っていたし、コージーな雰囲気が気に入っていた。
第1巻では、サム医師が田舎町ノースモントに越してきて診療所を開設するところからはじまり・・・この最終巻ではついに結婚~第1子誕生というところまできた。
年代は、ちょうど第2次世界大戦の頃で、戦争のエピソードもまじえながら(最終話はちょっと驚きの戦争ネタ。結構ダイナミックな話)お話が進んでいたのだが、残念ながら作者のホック氏が亡くなってしまったため、これで終わってしまったのである。
この巻では『自殺者の好む別荘の謎』のトリックなんかはやや脱力系だったけれど(笑)、『旅人の話の謎』や『夏の雪だるまの謎』などは結構感心。
そして、やさしさが感じられるエピソードが多かったのもこの巻の特徴かも。
次はサイモン・アークの事件簿シリーズに期待です。
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