ヘレン・マクロイ『幽霊の2/3』
本日の本
book-14 『幽霊の2/3』 ヘレン・マクロイ著 創元推理文庫
STORY:人気作家のエイモス・コットルが、パーティでの「幽霊の2/3」というゲームの最中、毒を飲んで死んでしまう。たまたま居合わせた精神科医ウィリング博士が、関係者に話しを聞いてまわるうちに、次々あらたな事実が判明する。
☆☆☆☆先日読んだ『殺す者と殺される者』はノンシリーズだったが、こちらは精神科医ベイジル・ウィリング博士が探偵役をつとめるシリーズの1つで、昨年新訳が出て評判になったもの。
なんで、これ、ずっと絶版状態だったんでしょうね。なかなかよく出来たミステリなのに・・・
はじめは、なぜ人気作家が殺されなければならなかったのかという謎でひっぱっていく。
やがて、作家が何者かという方向にストーリーは進んで・・・
これで一気に謎がとけるかと思いきや、まったく違う方向へ。へー、これはまったくわからなかった。動機がこんなことだったとは。
伏線はいろいろはってあるんですけどね。
この動機解明がおもしろかったので、トリックはわかってしまったなとか(他の作品でもあるし)、最後が駆け足すぎる!ということには目をつむることにしよう。
別のウィリング博士ものも読んでみたいですね。
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