「7つの贈り物」
本日の映画
movie-28 「7つの贈り物」 Seven Pounds 2008年米
DIR:ガブリエレ・ムッチーノ
CAST:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、マイケル・イーリー、バリー・ペッパー、ウディ・ハレルソン
STORY:過去の事件による大きな心の傷を抱えるベン。彼には、弁護士である親友だけが知るある計画があった。着々と計画を進めるベンだったが、計画のために近づいた女性エミリーとの出会いにより、とまどいが生じる・・・
☆☆☆7つの贈り物・・・それはあまりに重い贈り物・・・
物語は、主人公ベンが救急に電話するところからはじまり、過去へとさかのぼる。
お客様苦情係として働くエズラを罵倒する場面、そして国税局の職員として調査対象の人を次々と訪れる場面が続き、はじめは、何のドラマだからわからない。
次第に、ベンが何を目的としているのか、何をしているのかがわかってくるが(このあたりミステリ仕立て)、なぜ?なのかは最後の方まで明らかにされない。
ペンがやってきたこと、これからやろうとしていることはものすごい事で、普通の人にはとても出来ることではないし、一瞬、この人は正気なのだろうか?と疑うほど。
なぜ?がわかった時、やりきれない気持ちでいっぱいになったが、何もそこまで?とも思う。
こうすることでもちろん救われた人もいる。だが、それはわずかな人たち。選ばれた人たちだけだ。それでいいのだろうか?それともこうすることによってベンも最後は救われるのだろうか?いやそれとも、ベンは自分を罰するためにやったのだろうか?
いろいろと考えてしまう。
ラストは、涙、涙だったが、感動の涙ではない。
やりきれなさからくる涙だった。
見終わって、もう一度早回しをしてみて、ああそういうことかと納得したりしたのだが、やはりつらい。
「幸せのちから」のムッチーノ監督と再び組んだウィル・スミス、げっそりやせての大熱演で、意気込みは感じられるのだけれど、いかんせん物語が微妙(ワタクシにとって)。前作ほど素直に感動できなかったのがとても残念だ。
ロザリオ・ドーソンや、普段の役と違う善人を演じたハレルソンはとてもよかったのだが・・・
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