「ポーリーヌ」
本日の映画
movie-25 「ポーリーヌ」 Pauline&Paulette 2001年ベルギー仏
DIR:リーフェン・デブローワー
CAST:ドラ・ファン・デル・フルーン、アン・ペーテルセン、ローズマリー・ベルグマンス、ジュリアンヌ・デ・ブロイン
STORY:ベルギーのゲント近郊で暮らすポーリーヌは知的障害者。姉マルタの世話を受けながら花に囲まれる生活を送っていた彼女だが、マルタが急死。遺言によりポーリーヌの世話をしなければ遺産を受け取れないと知った妹ポーレットは渋々引き取るが・・・
☆☆☆ベルギー発のヒューマンドラマ。
4人姉妹の次女ポーリーヌには知的障害があり、長女が事細かに世話をしている。
着替えを手伝い、パンにバターを塗ってあげ、靴の紐も結んであげる。
ポーリーヌは姉マルタがいなければ生活できないのだ。
しかし、突然マルタは他界してしまい、2人の妹は、厄介払いしたいと施設に入れるつもりだったのだが・・・
マルタはそういうこともあろうかと、ポーレットの世話をしない限り遺産を受け取れないという遺言を残していた!
ブリュッセルで恋人と暮らす四女は逃げるように去ってしまい、やむをえず三女のポーレットがポーリーヌを引き取ることに。
ポーリーヌは昔からポーレットが大好きだったから大喜び。
生活をかき乱されたポーレットは、はじめは怒ってばかりだし、無邪気なポーリーヌの世話がいやでたまらない。
ポーレットは少しでもポーリーヌを自立させようといろいろとやらせてみると、徐々にだができるようになってくるんですね。姉マルタは、ポーリーヌのことを思ってすべてをやっていてあげたのだけど、これもよしあしなんでしょうか。考えさせられます。
次第にポーレットとポーリーヌの距離が縮まって、これでハッピーエンド?
と思ったところで決定的な出来事が・・・
四女にひきとられるものの、まったくうまくいかず、結局ポーリーヌは施設に入れられてしまう。
ポーレットはかねてからの夢を実現させ、海辺のマンションでの生活をスタートさせるが、味気ない生活になってしまう。今までは、きれいな服に囲まれ、華やかなオペレッタの舞台を楽しんでいたのに・・・ポーレットの寂しい表情が印象的だ。
ポーレットは、ポーリーヌがいなくなって、はじめてポーリーヌの大切さに気づく。
一方、ポーリーヌは最初こそ施設になじめなかったものの、友達もできて幸せそう。
すっかり立場逆転のポーレットとポーリーヌ。
また一緒に暮らすことになるのか?の結論を出さず映画は終わる。
ヨーロッパ映画らしいラスト。大甘でない映画というところがいいですね。
« ドメーヌ・サン・ジャン・メルロー | トップページ | サントリー 絹の贅沢 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「フローズン・リバー」(2024.11.06)
- 「屍人荘の殺人」(2024.10.07)
- 「127時間」(2024.09.07)
- 「パーフェクト・ゲッタウェイ」(2024.09.02)
- 「ゆるキャン△」(2024.08.28)
コメント