« シャトー・ド・ヴィルクール | トップページ | イタリアのガイドブック »

2010/06/26

「21グラム」

本日の映画

21グラム (初回出荷限定価格) [DVD]
movie-34 「21グラム」  21 Grams 2003年米

DIR:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
CAST:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲンズブール、メリッサ・レオ
STORY:余命1ヶ月を宣告され、心臓移植を待ちわびる大学教授のポール。前科者だが、改心し、信仰に生きるジャック。昔はドラッグにおぼれていたが、優しい夫とかわいい娘2人と今は穏やかに暮らすクリスティーナ。接点のない3人だが、ある事故をきっかけに3人の運命が交錯する・・・

☆☆☆人は、死ぬと21グラム軽くなるという・・・魂の重さだけ軽くなるとか。

見終わって、とにかくその重さがずしりとくる映画だった。

時系列がバラバラで、はじめはわかりにくい。
しかし、どんどんストーリーに引きこまれていく。

クリスティーナは、最愛の家族をひき逃げによって失い、
ジャックは、ようやくまともな生活を送れるようになったというのに人をひいてしまい、
ポールは、クリスティーナの夫の心臓を移植してもらって生き延びる。

本来は出会わなかったはずの3人だが、それぞれが苦しみを抱えることになる。
クリスティーナは、一瞬にして家族を失ったつらさで再びドラッグに手を出してしまう。何度も何度も、夫の最後の留守電を聞いては涙を流す姿は悲しい。
ジャックは、信仰にめざめ、なんとか立ち直りつつあったのに再びどん底に。神は非情だと何も信じられなくなり、家を出てしまう。
ポールは心臓移植により生き延びたものの、別居中の妻との仲が決定的に冷え切ってしまう。

救いのない展開の中で、ラスト、少し光が見えたのはよかったが、それでもこちらの気分が軽くなることはない。

S・ペン、N・ワッツ、B・D・トロは、いずれも演技派だけにその説得力ある演技に見入ってしまう。

命の重さについて、考えさせられる映画でありました。

« シャトー・ド・ヴィルクール | トップページ | イタリアのガイドブック »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「21グラム」:

« シャトー・ド・ヴィルクール | トップページ | イタリアのガイドブック »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon