塩野七生『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 3』
本日の本
book-31 『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 3』 塩野七生著 新潮文庫
さて、3巻目です。
テーマは、ヴェネツィアのライバル、ジェノヴァと女性たち。
イタリアの海洋都市はヴェネツィア、ジェノヴァ、アマルフィ、そして陸地なのになぜかピサ。
このうち、ヴェネツィアの最大のライバルだったのはジェノヴァだったのである。
長きにわたって争いを繰り広げたジェノヴァ。ジェノヴァ人は個人主義でどちらかというとひらめき型。一時はジェノヴァが圧倒的に強かったのものの、結局生き残ったのはヴェネツィア。
やはり緻密な政治能力をもっていたのが強みだったのだろう。
いやしかし、この2都市の争いはおもしろいですね。
次の章は女性たち。
女性は家に引っ込んでいるのは普通だったヴェネツィアなので、目立った活躍をした女性はいなかったらしい。
しかし、ヴェネツィアの男たちはほとんど家にいなかったとのことで、奉仕する騎士の制度(朝起きたときから眠るまで徹底的に奥方をエスコートする騎士たち)があったというのはおもしろい。ある意味、進んでたんですねぇ。
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