塩野七生『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 6』
本日の本
book-35 『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 6』 塩野七生著 新潮文庫
とうとう最終巻の6巻目。
ついに読み終えた~
いやー、これおもしろかったです。ヴェネツィアを旅する際には是非読んだらいいと思いますよ。
最終巻のテーマは、ヴェネツィアの死。
さすがのヴェネツィアもトルコとの戦い、イギリスなどの台頭によって、次々に交易拠点を失うこととなり徐々に衰退していく。
すぐれた政治力も次第に古びてきて、世の中の発展についていけなくなったのである。
すっかり衰退したあと、一時的に平和な時が訪れ、芸術の発達をとげるものの(ヴィヴァルディ、カナレットなど)、とうとうナポレオンに滅ぼされる時が・・・
長きに渡ったヴェネツィア共和国の終焉である。
ちょっとあっけない幕切れではあるけれど、こんなにも何も持たなかった都市国家が、こんなにも長く続いたことは驚き。
いやー、読み応えありました。
« 請福 梅酒 | トップページ | ヴィーニュ・ルラック デュラス・カベルネ »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- たかぎなおこ『おまつり万歳!』 (2023.10.04)
- たかぎなおこ『良いかげんごはん』 (2023.10.02)
- たかぎなおこ『ひとりぐらしも何年め?』 (2023.09.30)
- ボンボヤージュ『旅ボン 台湾・台北編』 (2023.09.28)
コメント