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2010/09/19

【シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い-交錯する夢と前衛展】

art-15 【シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い-交錯する夢と前衛展】 東京藝術大学大学美術館

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なんと!芸大美術館ははじめてなんである。
なぜか行く機会にめぐまれず・・・
今回シャガールが見たくてとうとう行くことに。
まず地下2階の2部屋を見てから3階に行くという、おもしろい構造。

シャガールオンリーではなくて、ロシア・アヴァンギャルドとの対比で見せようという企画である。
1点をのぞいて、ポンッピドゥー・センター所蔵とのことだけど、こんなにあったかな、シャガール。今度行った時にはもうちょっとじっくり見ようっと。

Ⅰ ロシアのネオ・プリミティヴィズム
シャガールの初期の作品(ロシア時代)が5点ほど。
初期はやっぱりシャガールっぽくはないんですね。人は飛んでないし、馬やらロバやらいないし・・・
「アトリエ」という絵は、まるでゴッホだ。

そして、ゴンチャローワ&ラリオーノフ夫妻の絵の数々。今まであまりなじみのなかった画家たちである。

Ⅱ 形と光-ロシアの芸術家たちとキュビスム

このパートでのみものは、シャガールの「ロシアとロバとその他のものに」。かなりシャガール色が出ている作品。色彩もまさにシャガールそのもの。

再びゴンチャローワ&ラリオーノフ夫妻の絵がたくさん展示されているけれど、どちらかというとラリオーノフの方が好きかなあ。ゴンチャローワの絵は次第にわからない方向にいってるので・・・

Ⅲ ロシアへの帰郷

シャガールのキュビスムというべき「立体派の風景」などがおもしろいが、このパートで目をひくのはカンディンスキーの風景画6作品。まったくカンディンスキーらしさがないのだけれど、独特の雰囲気でなかなかよい。

Ⅴ 歌劇「魔笛」の舞台美術

見た順なのでⅣとⅤが入れ替わってます・・・

ニューヨークのメトロポリタン歌劇団のための「魔笛」の舞台美術シリーズ約50点。
ⅠⅡⅢと見てきてちょっと欲求不満気味だったのだが、全編シャガールでうれしい。
シャガールの舞台美術、斬新のようでいて、結構しっくりいったんじゃないかなあ。色彩豊か、カラフルできっと楽しい舞台だったことだろう。

Ⅳ シャガール独自の世界へ

最後のパートは、シャガールオンリー。ゆったりとしたスペースに8作品のみ。
ここは、まさにシャガール!人が飛んでるなー・・・
どの作品も素敵なのだけど、やはり一番印象的だったのは、最後に飾られた「イカルスの墜落」。最晩年の作品である。本来ならばエーゲ海の方であるところ、下の世界はシャガールの故郷を描いているらしい。強烈な色調とともに、妙に印象の残る作品である。
この部屋だけでも十分見る価値はある。

シャガールの好きな方は是非!


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シャガール展に行ってきました。音声ガイドのおかげで、不思議な絵だな、という感想だけで、終わることなく、シャガールの独創的な作品を楽しむことができました。 「シャガール  -ロシア・アヴ... [続きを読む]

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