【生誕260年 仙厓 -禅とユーモアー展】
art-17 【生誕260年 仙厓 -禅とユーモアー展】 出光美術館
もうすぐ終わってしまいそうだったので、眠かったのですがえいやと出かけたのがこの展覧会。
行きの電車でラッキーにも途中で座れたので爆睡しつつ到着。
1 禅僧仙厓の生涯
仙厓は禅僧で、博多の禅寺聖福寺の住職にして、禅画を通して禅の教えをひろめた人。
その生涯をふり返るコーナー。
仙厓の画は前から好きだったけれど、どういう人だったかはあまりよく知らなかったので、軽くお勉強。
このパートで一番気に入ったのは、「自画像画賛」。
単純な線で描かれた後ろ姿なのだけどなんともユーモラス。人となりがわかるのだ。
2 画賛と墨跡にみる禅の教え
仙厓が広めようとした禅の教えはどのようなものだったのかを探るコーナー。
「座禅蛙画賛」、「○△□」、「茶果書」。
どれもシンプルながら奥の深い教えをあらわしている。こういった画だからこそ、庶民に禅の教えを広めることができたのだろう。
3 布袋十二態
このパートがもっとも仙厓らしいといえる。
仙厓といえば布袋様ですもんね。
仙厓自身が布袋様のような存在だったわけで・・・
若い頃から晩年の作品まで、布袋様づくし。
やっぱり若い頃の作品に比べて、晩年の作品の方があじがありますね。
有名な「指月布袋画賛」はやっぱりいいなあ。なごみます。
4 仙厓と愉快な仲間たち
隠居してからも画をもとめる人の列ができたという仙厓。一時は絶筆宣言をしたものの、やはりことわりきれず描いたらしい。
大好物を持ってこられると断り切れないというエピソードはとても人間臭くて親しみがわく。
質素をモットーとしながらもおいしいものに目がなかったという仙厓。皆に慕われたゆえんかも。
5 画賛にあらわされた仙厓の心
現代のワタクシたちにも教訓を与えてくれる仙厓。
画はユーモアたっぷりで暖かみがある一方、書かれた言葉は結構シビアだったりして。
そのバランスが絶妙。
だじゃれがまじっているのはご愛敬。
このパートで気に入ったのは、「龍虎画賛」(龍も虎もなんかかわいらしい)、「老人六歌仙画賛」(老人の特質をずばり)。
ほのぼのとした気分になれる展覧会。
無理していってよかった・・・
こちら、同居人が購入した指月布袋画賛の風呂敷。
我が家の階段に飾られております。
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