「コールド マウンテン」
本日の映画
movie-56 「コールド マウンテン」 Cold Mountain 2003年米
DIR:アンソニー・ミンゲラ
CAST:ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レニー・ゼルウィガー、ドナルド・サザーランド、ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョヴァンニ・リビシー、レイ・ウィンストン、ブレンダン・グリーソン、キャシー・ベイカー、ジェームズ・ギャモン、
アイリーン・アトキンス、ジェナ・マローン
STORY:南北戦争末期。南軍兵士のインマンは瀕死の重傷を負うが、快復後恋人エイダが待つ故郷コールドマウンテンへ帰るべく脱走を図る。一方、一人では何もできないエイダは父を失い、途方に暮れる。やげて流れ者の女ルビーに助けられて・・・
☆☆☆レニー・ゼルウィガーがアカデミー賞助演女優賞をとった作品。
レニー・ゼルウィガー映画を観よう第3弾。なんか、この映画、今まで見る機会がなかったんですね~
多分、長いからかも(長い映画が好きじゃない)。
しかし、はじめこそ少々もたつくものの、ぐっと引きこまれ、一気に見てしまった。
南北戦争を背景とした一大ドラマ。
根幹は、エイダとインマンのラブストーリーなのだけど、逃走劇あり、友情あり、戦争の悲劇ありといろいろな要素が詰め込まれていて飽きさせない。
脱走兵として追われる身で大変な苦労をしながら恋人の待つ故郷へとひたすら向かうインマン。その一途さに胸がうたれる。
餓え、追われ、撃たれ、それでもひたすら歩く。
途中、山羊飼いの老女に助けられ、夫を亡くした若い女性にも助けられ・・・
と登場する女性が印象的。老女はとてもタフだし、未亡人も北軍の兵士をためらいなく撃つのだ。この未亡人を演じるのが、N・ポートマンで、少ない場面ながら印象を残す。インマンに、一緒にいてくれと懇願する場面がとても悲しい。
他方、残されたエイダは、お嬢様で何一つ自分ではできない。ついには食べるのにも事欠いてやせ細ってしまう。
そこにやってきたのが親切な隣人に送り込まれた流れ者の女、ルビー。とってもタフで、男並みに畑仕事や力仕事をこなすし、なんといっても生活力にたけている。ルビーの影響でエイダも次第にタフになっていき、ただのかよわい待つだけの女ではなくなるのだ。
エイダを演じるのがN・キッドマン。こんなかよわい女性役はどうかと思ったのだが、どんどんたくましくなっていくというあたりを巧みに演じる。
でも、やっぱりルビー役のR・ゼルウィガーがよいのだ。それまでの彼女からすると思い切った役柄。タフだけれど、情に厚いという役どころで、場面をさらう。
親切な隣人を演じたK・べーカーもいい味で、この映画、女性の方が目立ってるかなあと。
もちろん、男性陣も脇までいい役者を揃えてるのですが・・・
ついにインマンがエイダと再会・・・
というところで終わりかと思いきや、まだまだストーリーは続く。
悲しいけれど、希望のあるラストでありました。
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» 『コールド マウンテン』 [erabu]
監督、アンソニー=メンゲラ。2003年米。ラブ・ストーリー映画。原題『COLD [続きを読む]
nocciさん、こんばんわ。
同感です。かなり面白い作品でした。
5年前の自分のレビューを読むと、かなり評価していました。しかし、何故か★3つとしています。我ながら謎です(笑)。どちらかというと女性向きだったのではと思い返しています。
投稿: erabu | 2010/10/09 00:30
erabuさん、こんばんは。
なかなか見応えのある映画でした。
こういう一大ロマンス?映画、女性受けしそうです。女性がたくましく成長していくというテーマも・・・
私が☆3つにしたのは、単にJ・ロウが好きじゃないからです(笑)
投稿: nocci | 2010/10/09 18:28