ジェームズ・アンダースン『切り裂かれたミンクコート事件』
本日の本
book-45 『切り裂かれたミンクコート事件』 ジェームズ・アンダースン著 扶桑社ミステリー
STORY:バーフォード伯爵家の荘園に映画関係者がやってくることに。殺人事件が起こって以来パーティが嫌いになっていた伯爵だったが、ごひいきのスターがやってくると知って大喜び。娘のフィアンセ候補たち、遠い親戚などたくさんの人が集まり、そしてまたもや殺人が・・・
☆☆☆☆『血のついたエッグ・コージイ』の続編。
いやーいいですねーこのシリーズ。すっかりファンになりました。
またまた200ページを越えても事件が起こらず、まだ?と思ったところで、ようやく事件発生。このゆったりしたペースがよろしい。事件が起こるまで退屈ということは全然ないのだ。
前作を読んでいなくとも大丈夫だが、読んでからの方がよりおもしろいと思う。同じ登場人物が出てくるし、同じギャグも使われたりして。
前作でも意外な犯人にびっくりだったが、今回はもっとびっくり。なるほど、今度はそうきたか。この人が犯人?かと思いきや、あっさりくつがえされる。
そして、前作でも大活躍したウィルキンズ警部が再登場。今回は主任警部に出世して。
この警部、人が悪いというか・・・本当は相当な切れ者なのに、愚鈍なふりをしてのらりくらり・・・でも最初から事件をお見通しで、見事な解決ぶりなんである。
今回は、ロンドン警視庁から名探偵と言われる警視がやってくるが、面目丸つぶれ。やっぱり事件を解決するのはウィルキンズ警部。この警部すきだなあ。
同じく、飄々と登場するのは執事のメリーウェザーで、思いがけない?活躍をしたりして、これまたいい味。
有名ミステリーの登場人物がたくさん、さりげなく会話に出てくるなど、ミステリーファンなら大喜びしそうな場面もあって、楽しめる。
3作目も出版されないかなあ。
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