「カインド・ハート」
本日の映画
movie-61 「カインド・ハート」 Kind Heart And Coronets 1949年英
DIR:ロバート・ハーメル
CAST:デニス・プライス、ヴァレリー・ホブソン、ジョーン・グリーンウッド、アレック・ギネス
STORY:公爵家の生まれながら貧しいイタリア人音楽家と結婚したために、勘当された母をもつルイ。失意のうちに亡くなった母親の復讐のため、次々と公爵のあととりを殺していくルイ。とうとうチャルフォント公爵として即位したルイだったが・・・
☆☆☆イギリス産の未公開コメディ。
いやー、相当ブラックである。
イタリア人音楽家と駆け落ちしたために勘当され、自分自身も母親も冷たくされた復讐に、自分が公爵になってやろうと、次々に8人の親戚を殺害するルイ。
はじめは完全犯罪をめざしていたハズなんだけれど、途中からどうでもよくなったか(笑)、結構これじゃあすぐに捕まっちゃうじゃんという殺し方。
ついに当主の公爵を亡き者にするまでが、淡々と描かれていて、不謹慎ながらそこはかとなくおかしいんである。
殺されるチャルフォント家の人々8人を演じるのが、全部アレック・ギネス!一人8役である。
あらゆる年代と性格と雰囲気の人物を喜々として演じ分けている。これがまたおかしい。
最高に笑ったのは、レディ・チャルフォント(女性)。どっからどうみてもA・ギネスで全然女性には見えないのだけれど、強烈なキャラ。あっという間に消えてしまうのが残念なくらい。
ラストがまた皮肉が効いていてよろしい。
どんでん返しがあって、また・・・
ということろでしっかりオチがついた。
最後までブラック!
なんで未公開だったのかな?あまりにブラックすぎたせいかも・・・
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