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2010/12/24

【ドガ展】

art-20 【ドガ展】 横浜美術館

1012241
ドガ展も今月いっぱい。
ということで、うちからはちょっと遠いのですが、昨日行って参りました。乗り継ぎがうまく行けばそれほどでもないんですけどね。
眠さの方が勝っていたので、早く行けるルートより座っていけるルートで。

開館時間の10時頃到着したところ、長蛇の列。
休日だし、もうすぐ終わりだから仕方ないか・・・

1章:古典主義からの出発

このパートでは、はっきり言って、言われなければドガの作品とはわからない絵ばかり。
ドガといえば、なんといっても踊り子だけれど、そればっかりじゃないわけで。

肖像画などは、親交のあったマネの作風にも似ている。そのマネと夫人を描いた絵は、なんでも夫人の部分の出来を気に入らなかったマネが右端を切ってしまったという。

ドガは好んだ題材の1つに競馬があり、何点かきている。
「障害競馬-落馬した騎手」などは、競馬は競馬でもこういう主題で描いた画家はいなかっただろうユニークな絵。この絵はかなりドガ的でもある。

その他、このパートで、印象に残ったのは「木陰で死んでいるキツネ」。背景はともかくキツネは細かく描かれていてリアル。

2章:実験と革新の時代

このパートが一番ドガらしい(世間で思われているドガ)。
はじまってわりとすぐに、この展覧会の目玉「エトワール」が登場。
オルセーでは薄暗い部屋に浮かぶように見えてくる作品。
やっぱり素敵。光が当てられているように見えて、きらきらと輝いている。

これだけじゃなく、様々な踊り子の絵があるが、同じくオルセーの「バレエの授業」も好きな作品。

案外このパートはさらりと終わってしまい、続いて3章へ。

3章:綜合とさらなる展開

ドガは画家に大切な目をわずらい、次第に視力を落としていったため、パステル画を描くようになっていったという。色が見えやすいということらしい。
このパートではそうしたパステル画がたくさん飾られる。

もちろん、踊り子もあるが(同じ構図でたくさん描いたという「舞台の袖の踊り子」など)、湯浴みする女性の図が印象的。斜め上から見下ろすような構図が多く、のぞき見しているようだと言われたり、不謹慎だと言われたそう。それまでは、女性を理想化して描くのが普通だったからだそうだ。

ドガというと、第一に踊り子、第二に湯浴みする女性というイメージだが、意外や風景画などもある。点数はすくないが・・・
そして、写真にも興味を持っていたということで、写真の展示も。

最終的には視力がひどく衰えてしまい、それでも創作意欲は衰えていたなかったドガが創ったのは、数々のブロンズ像。非常に動きのある像の数々で、意外に楽しめる。

踊り子の絵をたくさん見たいという方には、少々もの足りないかもしれないが、ドガという人全体を知る上ではいい構成の展覧会だと思う。
あと数日でおしまいですが、是非!
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