「ゴーン・ベイビー・ゴーン」
本日の映画
movie-2 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」 Gone Baby Gone 2007年米
DIR:ベン・アフレック
CAST:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、エド・ハリス、ジョン・アシュトン、エイミー・ライアン、エイミー・マディガン
STORY:ボストンである日4歳の少女が誘拐された。3日たっても進展が見られず、少女の叔母夫婦がパトリックとアンジーの探偵コンビに捜索を依頼。2人は少女の母親が嘘をついていることを突き止め、徐々に事件に深入りしていく。
☆☆☆ベン・アフレックの初監督作品。
俳優としてのB・アフレック、ワタクシはあまり買っていない。どうも大根で・・・(ファンの方、ごめんさない)
なので、どうかねこれ?と思いつつ見始めたのだが、どうして、なかなかいいじゃないですか。
ただ、残念ながらこの映画は日本未公開でしたね。内容のせいなのか・・・
原作は「ミスティック・リバー」の作者デニス・レヘインのハードボイルド小説『愛しきものはすべて去りゆく』で、徹底して暗い話である。
少女誘拐事件を追ううちに、少女の母親がどうしようもない母親であることがわかってくる。テレビの前では悲劇のヒロインを演じているものの、だらしなく、子供にもまったくかわまず、クスリや犯罪にも手を出す。この、まったく共感できない母親役のE・ライアン、アカデミー助演女優賞候補になったが、さすがうまい。
さらに探偵コンビは、貧困、薬物問題、子供の虐待など、社会の闇へと深くかかわっていくことになる。ともかく出てくる話は救いのない話ばかりで、見ていてつらい。
そして、主人公が最後にとった行動は・・・
主人公の選択とは違う選択の方が、多くの登場人物にとっても幸せな結果となったのではと思える。主人公はその若さゆえ、あまりに杓子定規に物事を解決しようとしたのだが(ある人物にあと30年すればわかるだろうと言われる)、結局主人公にとっても苦い結末となってしまうのだ。ラスト、ソファーに呆然と座って虚空を見つめる主人公の姿はあまりにむなしい。
とはいえ、どちらの選択をすべきだったのか、は断じることはできないのだろう、誰にとっても・・・
難しいテーマの映画であった。
主役のK・アフレックはベンの弟で、ひょろっとしているようで案外図太い主人公にぴったりだったし、なんといっても脇が豪華だ。E・ライアンの他、お久しぶりの(年取ったなあ)E・マディガン、そしてM・フリーマン、E・ハリス。
いい配役で、B・アフレックよく集めたなあという感じ。
俳優としてより監督としての方が正直感心した。
次回作も期待できそうだ。
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