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2011/02/05

【カンディンスキーと青騎士展】

art-3 【カンディンスキーと青騎士展】 三菱一号館美術館

1102051
昨日の午前中、休暇をとって行ってきたのがこの展覧会。明日で終わりということで、慌てて行って参りました。

カンディンスキーは好きな画家だし、8年ほど前、府中市美術館でやっていた【ドイツ表現主義の芸術展】で、青騎士グループの作品がちらほらとあって、まとめて見てみたいなという気持ちがあり、是非見たかった展覧会。行こうと思うたびにハプニングがあり、ようやく会期ぎりぎりに滑り込み。

この美術館、趣があってよいのだけど、やや混雑しやすい構造なので心配したものの、さすがに平日開館直後は混んではいなくて快適。

序章 フランツ・フォン・レンバッハ、フランツ・シュトゥックと芸術の都ミュンヘン
今回の展覧会は、レンバッハ美術館所蔵の作品で構成される。
レンバッハ美術館とは、ミュンヘンの画家レンバッハの邸宅を美術館としたもの。
そのレンパッハとミュンヘン美術アカデミーでカンディンスキーに教えたシュトゥックの絵が数点ずつ。
レンバッハは肖像画家として有名だったようで、今回きていたビスマルクの肖像画はなかなかの迫力。
一方、シュトゥックの絵はやや色調が暗めだった。
2人とも数枚じゃあまりよくわからないというのが本音。

第1章 ファーランクスの時代-旅の時代 1901年-1907年
ロシアからミュンヘンにやってきたカンディンスキーは、妻がいながら、若い画家ミュンターと恋におち、長きに渡って2人で旅に出ることになる。その時代のカンディンスキーとミュンターの絵の数々が第1章。
カンディンスキーが好きだといっても、今まで主に見てきたのは抽象画であり、抽象画以前のカンディンスキーの絵をまとめて見たのははじめて。とても新鮮。
これが予想以上によいのだ。
鮮やかな色彩は抽象画にも共通するのだけれど、風景画の色がとても美しい。
そして、ほとんど肖像画は描かなかったカンディンスキーだが、例外が恋人ミュンターの肖像画数枚。今回もきていたが、いいんですね、これも。貴重な絵が見られてうれしい。
ミュンターも、カンディンスキーの影響を受けつつも、画風は異なっていて、黒い線のふちどりと、さらに鮮やかな色でインパクトがある。

第2章 ムルナウの発見 芸術的総合に向かって
カンディンスキーとミュンターはやがてミュンヘン近郊のムルナウに住むことに。
次第にカンディンスキーが抽象画へと向かいつつ、やがて青騎士を結成する仲間、マルク、マッケと出会うことになる。
カンディンスキーの絵も第1章の延長ではあるけれど、少しずつ抽象的な方向へと変化していく。この中の「山」という作品で、ついによく知っているカンディンスキーの姿が・・・
この作品、とてもダイナミック。
そして、若い画家マルク、マッケの絵も。
マルクの「薄明のなかの鹿」は静かな(色調も)絵で、これが青騎士?と思ってしまうのだけど、このあと変化していくのですね。

第3章 抽象絵画の誕生-青騎士展開催へ
1909年カンディンスキーらが創立メンバーとして立ち上げられたミュンヘン新芸術家協会」だが、2年後保守派によってカンディンスキーの作品を展覧会に出すことが拒絶されたことをきっかけとして、革新派が協会を脱退。カンディンスキー、ミュンター、マルク、マッケらが青騎士グループを結成する。ところが、さらなる発展をみるかと思いきや、第一次世界大戦によって離散することに。カンディンスキーはロシアに帰り、ミュンターとも別れ、マルク、マッケは戦争に行って戦死してしまうのである。
ここにきて、カンディンスキーは、ほぼよく知っているカンディンスキーになる。
マルクも、動物を描くことはかわらないものの、色は鮮やかになり、キュビズム的な面もとりいれつつ、やや抽象的になる。マッケも、第2章にあった絵は正直なところ今ひとつピンとこないなあと思ったが、おもしろく化けて(こちらもキュビズムの影響あり)なかなかよい。
マッケと一緒にアフリカを旅したパウル・クレーの作品も1つありましたっけ。
戦争がなかったら、さらに発展しただろうに、残念なことである。

カンディンスキーの作風の変化や、青騎士についてよくわかる、予想以上に素晴らしい展覧会でありました。
残念ながら、明日で終わりですが・・・

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