D・M・ディヴァイン『兄の殺人者』
本日の本
book-8 『兄の殺人者』 D・M・ディヴァイン著 創元推理文庫
STORY:ある夜、弁護士事務所の共同経営者である兄オリバーから呼び出されたサイモンは、事務所で兄の射殺死体を発見。独裁者だった兄の裏の顔を知ってしまうサイモン。独自の捜査をはじめるサイモンだが・・・
☆☆☆ディヴァインのデビュー作。
昨年末からはまっているディヴァインのはじめの作品で、クリスティーがとてもほめたという。
デビュー作ということで、ややぎこちなさはあるものの、かなりの水準である。
被害者の意外な側面が徐々に明らかになっていくのだが、これもまた大きな伏線で、意外な犯人が浮かび上がる。いやーまたまたすっかりだまされてしまった。
もう一度パラパラと本をめくってみると、あー確かにそういうことだったかと思うのだけれど、はじめに読んだ時はさらっと流してしまっていて・・・
すっかり作者の術中にはまってしまったのであった。
作品数が少ないのが残念だなあ。
『ウォリス家の殺人』と『五番目のコード』も早く読みたいな。
創元社さん、こうなったら全部出版して下さい!
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