ジョセフ・ウォンボー『ハリウッド警察25時』
本日の本
book-12 『ハリウッド警察25時』 ジョセフ・ウォンボー著 ハヤカワ・ミステリ
STORY:きらびやかな街ハリウッドを今日もパトロールする警官たち。
勤続50年のベテラン警官のもと、サーファー、ママさん警官、ボンボン、映画マニアなど個性豊かな警官たちがあらゆる事件に立ち向かう。
☆☆☆初、ウォンボーである。
名前は聞いたことあるなあと思ったら、映画「センチュリアン」や「クワイヤボーイズ」の原作者なんですね。両作品とも非常に個性的な警官たちがでてきて、結構マニアックな映画だった。
でも、ウォンボーは元警官だから、案外リアルなのかもしれない。
そして、この作品に登場する警官たちもとっても個性的。
登場する警官の数が多いので、はじめは誰が誰だか判別しにくいのだが、それぞれの顔が見えてきたところでぐんとおもしろくなる。
汚い言葉が飛び交うし、出てくる犯罪も救いがたいのだけれど、なかなかおもしろいですね。
いろいろな事件、いろいろな登場人物が一点に向かって集約していくという構成、好きだ。
ちょっと、エド・マクベインを思い出したりしたが、こちらの作品の方が重厚感がある。
しょうもない事件ばかりが起きた最後は、わずかな救いのあるエピソードが出てくるところがホッとする。
それに、作者の女性への目線がやさしいのが好感がもてる。
続編ともいうべき『ハリウッド警察特務隊』も読んでみよう。
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