【岡本太郎展】
art-11 【岡本太郎展】 東京国立近代美術館
もうすぐ終わってしまう岡本太郎展に行って参りました。
竹橋の駅を出ると、なんだかたくさんの人が見える・・・
チケット売り場は長蛇の列、そして、もっとすごい列が・・・
コレは大変!と思ったら、そのすごい列は、美術展を見ようという人の列ではなくて、ガチャガチャに並んでいる人の列だったのだった。うーん、ワタクシも欲しいな(太陽の塔が出たらいいな)と思ったものの、こんなに並ぶのは無理。ということであきらめることにする。
中にはすんなり入れたのだけど、中はたくさんの人。気合いを入れて?見ることに。
プロローグ:ノン!
はじめに楽しい彫刻たちが並ぶ。すべて川崎市岡本太郎美術館にあるもの。数年前にこの美術館は行ったとこがあって見ているはずだが、こうやってまとめて並べるとインパクトがある。
どこかユーモラスな彫刻ばかりで、とってもおもしろい。
第1章:ピカソとの対決 パリ時代
東京美術学校に入学したものの中退し、パリに向かった岡本太郎はピカソの作品との出会いに衝撃を受け、ピカソに挑み否定し去らなければと考えたらしい。
確かにピカソ風の作品はなかったけれど、シュルレアリスム的。
「傷ましき腕」は、真っ赤なリボンと太くたくましい腕という、相容れないものが描かれ、実にシュール。しかし、強烈な印象。
第2章:「きれい」な芸術との対決 対極主義
兵役を終えたあとの岡本太郎。次第に岡本太郎的になりつつある時期。
一番印象的なのは、やはり「森の掟」。いろいろと解釈の余地のある作品だと思うだけど、岡本太郎は、その前年に描いた「重工業」(4月4日までの展示だったので見られず)を発表後、絵に解釈をつけたがる人々にうんざりして、意味のない絵を描いてみたというのである。
そう言われても、ついつい意味を考えてしまう。ジッパーのある張りぼての怪物はなに?あの飛んでる(しかも海パン)人は何?
勝手に解釈するのは自由だけれど、あまり深く考えすぎなくてよいのかも。
第3章:「わび・さび」との対決 日本再発見
縄文土器の写真が並んでいるのにびっくりしたが、岡本太郎、土偶の影響をかなり受けてるんですね。そういわれてみると、彫刻など、土偶っぽいものがたくさんある。
第4章:「人類の進歩と調和」との対決 大阪万博
太陽の塔である。
今でこそびっくりはしないけれど、あの当時は斬新でびっくりされたのだろうな。
今度大阪に行ったら昨日大会公園に行ってみよう。
第5章:戦争との対決 明日の神話
従軍した岡本太郎だが、戦争のさなか、絵を描くことを命令されたらしい。
めずらしく抽象画ではないのだが、あまりおもしろみがない。
第6章:消費社会との対決 パブリックアート、デザイン、マスメディア
広く自分の芸術を理解してもらうためか、パブリックアートに関心を持った岡本太郎。
時計、椅子、ネクタイ、お茶のセットなどが並んでいたが、こういうの、見るとおもしろいけれど、実際は使いずらそう。
第7章:岡本太郎との対決
制作年代不詳、題名なし、の絵が並ぶ。
目玉が並んでいて、壮観。
描きこみが足りない?習作のような作品もあったけれど、これだけの量を見ると濃すぎる~
エピローグ:受け継がれる岡本太郎の精神
最後に、一人一枚、岡本太郎の言葉を書いたものをくじみたいにひくことができる。
ワタクシがひいたのは、「評価されるなんていっさい必要なし!」というもの。
あざやかな色彩の絵の数々で、元気になれた展覧会。
岡本太郎に興味のある方は是非!
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