【ベルナール・ビュフェのまなざし-フランスと日本-展】
art-13 【ベルナール・ビュフェのまなざし-フランスと日本-展】 ニューオータニ美術館
ホテルニューオータニのガーデンコート内にある美術館、ニューオータニ美術館は、今年20周年を迎えたそう。その記念展第一弾がビュフェ。
ワタクシは、ビュフェが大好きで、三島のクレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館も2回行ったことがある。
この展覧会に展示されている26点の内、10点はベルナール・ビュフェ美術館所蔵の作品だが、まだ見たことのない作品もありそうだし、6点はニューオータニ美術館のものとのことで、これは是非見たいと思い、行って参りました。
年代に沿って、1947年の作品から1989年の作品まで幅広く紹介されている。
はじめはモノトーンな作品が多く、太い黒い線がアクセントとなっている。
そして、細長くとがって描かれる対象物。
静物画、インパクトがある。
1950年の作品、「カフェの男」はポスターにもなっている絵だが、これはこの美術館所蔵のもの。ちょっと未来的な作品。
翌年、ビュフェは南仏に行くことになるのだが、これ以降カラフルになっていく。
パッと目に入ってきたのが、ニューオータニ所蔵の「目玉焼きのある静物」。黄色が目に飛び込んでくるのだが、シンプルながら、おもしろい構図で、これ気に入った。
どちらかというと風景画は今まで印象になかったのだけれど、サクレ・クーレ、サン・ジャックの塔、コンコルド広場など、なかなかいい。建物の縦の線が力強い。
日本との縁も深かったビュフェ。何度も来日し、日本をテーマにした作品もたくさん残している。
「睨み合い(大乃國)」、現在の芝田山親方を描いた作品だが、とってもユーモラスで好き。
「東京の高速道路」の無機質な感じも、SF的でおもしろい。
「仔牛の頭部2」という作品を描くビュフェの姿を撮った映像(18分)も興味深い。大胆に線を引いていくんですね。
作品数は少なかったけれど、内容は濃かったと思います。
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