「バットマン・ビギンズ」
本日の映画
movie-26 「バットマン・ビギンズ」 Batman Begins 2005年米
DIR:クリストファー・ノーラン
CAST:クリスチャン・ベイル、リーアム・ニーソン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、渡辺謙、ケイティ・ホームズ、キリアン・マーフィ、トム・ウィルキンソン、ルトガー・ハウアー
STORY:大富豪の息子ブルース・ウェインは少年時代、落ちた井戸の中のコウモリの大群に衝撃を受け、さらに目の前で両親が殺されたことが強いトラウマに。ヒマラヤ奥地で影の同盟なる組織の元で心身を鍛えたブルースは、ゴッサムシティへと戻ってくるが、悪と暴力がはびこり腐敗しきっていた。ブルースは黒いコスチュームに身を包み、バットマンとして悪と対峙する。
☆☆☆「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」以来久々のバットマンの新作。
バットマン、マイケル・キートンもヴァル・キルマーも暗さはあったけれど、いまいち好きになれず、一番よかったのはG・クルーニーだったが、明るくなってしまったのに違和感があった。
新生バットマンはC・ベイル。どうだろう?
結論的に言うと、一番バットマンにしっくりきていたように思う。
主人公の心の闇や葛藤など、うまく演じていた。元々持った暗さがこの役にぴったり。
そして、他のキャストも豪華。
M・ケイン、M・フリーマンの大御所は貫禄があるし、G・オールドマンはいつもと違う役柄で新鮮。ウィルキンソン、ハウアーなど脇までしっかり固められている。我らが謙さんは、かなり宣伝されていたように思うが、あっけなく退場・・・なのがちょっと物足りなかったけれど、この映画がやはりノーラン監督の「インセプション」では大きな役に抜擢されたわけだから、大いに意味のある出演だったのだろう。
唯一残念だったのが、幼なじみを演じたトム・クルーズ夫人ことK・ホームズ。検事には見えないしなー。なんか幼すぎるし、演技に見るべきところはないし・・・続編で役者が交代したのもむべなるかな、である。
ストーリーも今まで一番よく出来ている。
ブルース・ウェインがいかにしてバットマンとなったかが軸になるのだが、苦悩しながら成長する一人の青年の物語としてもおもしろい。
昔の作品にあったコミカルさはまったく消えてしまったが(わずかに、M・ケインやM・フリーマンの出演場面がちょっとユーモラスという程度)、ひたすらダークなファンタジーになっているという点はよいと思う。
ラストでは、ジョーカーのカードが出され、続きがあるぞというアピール。
その次の作品、「ダークナイト」も近いうちに見よう。
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