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2011年9月

2011/09/30

「アップタウン・ガールズ」

本日の映画
アップタウン・ガールズ(特別編) [DVD]
movie-42 「アップタウン・ガールズ」  Uptown Girls  2003年米

DIR:ボアズ・イェーキン
CAST:ブリタニー・マーフィー、ダコタ・ファニング、マーリー・シェルトン、ジェシー・スペンサー、ヘザー・ロックリア
STORY:伝説的ロックスターの父親の遺産で何不自由なく暮らすモリー。ある日、会計士が全財産を持ち逃げし、無一文になったモリーは高級アパートを追い出され、生まれてはじめて働くことに。ようやく、女性プロデューサーの娘レイのベビーシッターとなるが、うまくいかない。

☆☆☆ほろりとくるコメディ。

主人公モリーは、お金持ちのお嬢さまでまったくの世間知らず。
突如無一文になってしまったモリーは、どうやって暮らしていったらいいかわからない。友人の口利きでなんとか職を見つけたものの、失敗ばかり・・・
って、こういう人いそう。

一方、もう一人の主人公レイは、8歳なのに精神安定剤を服用し、極度の潔癖症。
多忙な母親からは顧みられず、父親が重病のため、こんな子になってしまったのだ。

大人なのに子供みたいなモリーと、子供なのに大人みたいなレイ。
衝突してばかりだった2人は徐々にうち解けて・・・

という、基本「いい」話なんだが、かなり笑いを盛り込んだ作り。特に前半は、モリーのドタバタが多く、このままワハハと笑う映画と思わせて、後半はしんみり。
2人の友情がいいんですね。

ラストは、さすがはアメリカ映画、出来すぎくらいなハッピーなエンディングで、ややしらけそうになるけれど、まあ気持ちよく見終えることができるというのがいいのかも。

今は亡きB・マーフィの天真爛漫さ、そして、D・ファニングちゃんの完璧な子役ぶり(いやはやホントうまいね)は、いずれもこの映画にぴったり。

特に期待していなかったが、なかなかよい映画でありました。

2011/09/29

椎名誠『ニッポンありゃまあお祭り紀行 春夏編』

本日の本
ニッポンありゃまあお祭り紀行 春夏編 (講談社文庫)
book-45 『ニッポンありゃまあお祭り紀行 春夏編』 椎名誠著  講談社文庫

先頃、秋冬編も発売されましたが・・・
雑誌自遊人の連載をまとめたもの。

初期の頃、シーナ氏がまつりを取材してまとめたものを読んだことがあるけれど、とってもマニアックだった。地元の人しか知らないであろうおまつりばかりだったから。
今回の連載も基本はかわらず。
1つだけ、有名なお祭りがあったけれど(おわら風の盆)。

しかし、まったく無名のお祭りでも、活気に満ちたお祭りはたくさんあって、外部の人があまり見物に行くようなものではないかもしれないが、今後ちゃんと受け継いでいってほしいものだ。

秋冬編にはどんなマニアックな祭りが登場するか??

2011/09/28

シュパーテン オクトーバーフェストビール

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たまたま酒屋の前を通りかかって発見したビール。
オクトーバーフェストという言葉に反応、買ってしまった。
シュパーテンという会社、知らなかったが、なんでもオクトーバーフェスト公式6大ブルワリーの1つとのこと。600年以上の歴史があるとか。
ホーフブロイしかわからない・・・
一度是非行ってみたいもんですね、本場に。

500ml、度数は5.9%。やや高め。
注いでみると、色はヴァイウェンなみに色が薄いが、泡は盛り上がる。

飲んでみると、しっかり味のビール。フルーティな香りもするけれど、これはおいしい。

ドイツのビール、それぞれが個性豊かでいいですね。

2011/09/27

「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」

本日の映画
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い [Blu-ray]
movie-41 「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」  The League Of Extraordinary Gentlemen  2003年米独

DIR:スティーヴン・ノリントン
CAST:ショーン・コネリー、スチュアート・タウンゼント、ペータ・ウィルソン、シェーン・ウェスト、トニー・カラン、ジェイソン・フレミング、ナセールディン・シャー、デヴィッド・ヘミングス
STORY:1899年ロンドン。世界征服をたくらむファントムが暗躍。イギリス政府は冒険家のアラン・クォータンメインをリーダーとして、トム・ソーヤー、透明人間スキナー、ジキルとハイド、ネモ船長、ドリアン・グレイ、ヴァンパイアのミナを招集。ファントムをとらえるべくチームを組むが・・・

☆☆☆古典文学のヒーローたちが集結!

なかなかに楽しい映画だ。
小説の主人公が一同に会するという夢のような企画。
ありえない設定だけれど、よく考えたなあ。コミックの映画化らしいけど。
昔、うちにあった世界ロマン全集に入ってそうな小説が多くて、なんか懐かしい。
それぞれはもちろん、映画化されていて、古い透明人間とかジキルとハイド、ネモ船長の映画なんかは好き。

残念ながらこの頃の映画なのでCGは出来があまりよくなくて、まあこの点は目をつぶるしかないのだが、このレトロな感じがいいのかも。

誰が裏切り者かというのは、なんとなくこいつかなーと思ったらやっぱりそうで(笑)、でもそいつを操るホントの悪玉はなんとねー。悪玉の正体自体はそれほどびっくりというわけではなかったけれど、ははあ、名前にもヒントが隠されていたか。あの人がねぇ。
このパロディに、にやりである。

しかし、この主人公たちを知っていないとあまり楽しめない映画でしょう。

S・コネリーは007っぽい雰囲気を残しつつ、渋く活躍。クォーターメインっぽくはなかったけど・・・

アイディアで勝負の映画でありました。

2011/09/26

サッポロ 金のオフ

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オフ製品はあまり・・・なのだが、特にプリン体カットはもっとダメ。
淡麗ダブルが一番ダメで、アサヒオフの方がまだいいか・・・
ということで、いくら贅沢仕込といってもあんまり期待できないなあ。
この製品は、糖質70%オフ、プリン体50%オフ。

注いでみると、やや色は薄め。泡はすーっと消える。
飲んでみると、ふむふむ苦みはあるけれど、持続力はなし。そして、最後に不思議な味が残る。
といっても、全体的にはコクはない。プリン体カットの宿命なのかも。
まあでもこれまでのプリン体カット製品よりはよくできてると言えましょう。

2011/09/25

【大雅・蕪村・玉堂と仙厓展】

art-24 【大雅・蕪村・玉堂と仙厓展】 出光美術館

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江戸東京博物館に行った後、昼食をとって移動。出光美術館へ。
割引券をゲットしたというのもあるけれど、池大雅と仙厓に惹かれて・・・

第1章 笑いの古典-瓢箪ころころ、鯰くねくね
まるくすべすべした瓢箪(ひょうたん)で、ぬるぬるした鯰(なまず)をおさえとるには如何・・・
これをテーマとした池大雅がトップバッター。なんともユーモラスで期待が高まる。
仙厓の2作品もいい。

第2章 無邪気な咲(わら)い-大雅のおおらかさ
馬、馬、馬の「山邨千馬図」からスタート。ホントに千頭いるのかな?とても数えられないが(笑)、ついつい数えてしまいそう。
大作が多いが、その中でも「十二ヵ月離合山水図」(重要文化財)がおもしろい。12ヶ月が屏風に描かれているのだが、じっくり細かいところまで鑑賞しよう!細かいところにおもしろいものが描かれていたりするのだ。
確かに無邪気な感じ。

第3章 呵呵大笑(かかたいしょう)-幸せを招く笑い型
仙厓の作品、どれもいいですね。
来年のことを言うと鬼が笑うという絵は、鬼の大笑いで思わずこちらもハハハと笑ってしまいそう。
「百寿老画賛」も好き。百人の百歳のおじいさんたちが描かれているのだが、一人として同じではなく個性的。なんだかありがたや、ありがたやという気分に・・・

第4章 達観した笑い-玉堂の極み
個人的にはこのパートがいまいち・・・
浦上玉堂はもともとそれほど好みではないのだけど、笑いというテーマにはそぐわない気が・・・
あえて言うなら、描かれている人物がかわいいかなあ。
お酒と音楽を愛した玉堂の人生はいいなあと思うけど。

第5章 知的な嗤い-蕪村の余韻
与謝蕪村はまあ好きな(俳人)画家だけれど、これも笑いというテーマにはどうなんでしょう?
唯一おもしろいと思ったのは、「龍山楽帽図」。帽子が飛ぶ様がおもしろい。

第6章 笑わせてちくり-仙厓さんの茶目っ気
待ってました!仙厓。
昨年の仙厓展でも見た作品もあったけれど、何度見てもよい。
失敗作をも強引に作品にしてしまう仙厓。これこそ茶目っ気!
そして、笑わせてその後に教訓を垂れる作品も仙厓ならでは。
もっともっと仙厓の作品を見てみたいなあ。

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帰りに交通会館のゆめぷらざ滋賀により、ひこにゃんのストラップを購入。かわいい~
早速携帯につけました。

2011/09/24

両国:麺やまるとも 両国店

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昨日、江戸東京博物館に行った後、そろそろお昼ということで両国をぶらぶら。
素直に?ちゃんこ鍋やには入らずに、別のお店を探す。
そして、ふとひらめいたのがつけ麺。
もともとつけ麺は大好きなのだが、前日、大つけ麺博の宣伝を見て、つけ麺モードに突入。
いくつかお店はあったが、まるともというお店に入ることに。

食券を買ってカウンター席へ。基本のつけ麺(790円)だが、大盛も無料とのことで、同居人は大盛、ワタクシは普通盛。

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しばらくしてきたつけ麺は、普通盛でも結構あるな~
つけ麺ってだいたい量が多い。
スープは魚介系。さらに魚介の味を強くしたければ、カウンターに魚粉(多分)があったので足してもいいかも。まあ味的には十分かと思いますが。
ちなみに、他には、ゆず一味、にんにく、ごま、胡椒、ラー油なども置いてある。

具は、分厚いチャーシュー(柔らかい)、のり、水菜、ねぎ、メンマ(コリコリ!)。
麺は太い。

最後はおなかがいっぱいになってしまったがなんとか完食。
うん、おいしかったです。

東京都墨田区横綱1-3-20

2011/09/23

【世界遺産ヴェネツィア展】

art-23 【世界遺産ヴェネツィア展】 江戸東京博物館

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本日より、江戸東京博物館にて、【世界遺産ヴェネツィア展 魅惑の芸術-千年の都】が開催。
初日に行くつもりはなくて、たまたま初日だったという(笑)。

昨年ヴェネツィアを旅行して、今回たくさん出展しているコッレール美術館をじっくり見てきたところだったので、これは是非行かねばと思った次第。

お客さんの入りはまずまず。

第1章 黄金期
まずは、サン・マルコのライオンがお出迎え。なかなかの迫力。
このヴェネツィアの象徴であるライオン、コインにもデザインされている。
そして、1500年頃と1600年代のヴェネツィアの地図。そうそう、古い地図はたくさんあったっけ。古い地図は、今から見ると変だったり、デフォルメされていたりとおもしろい。地球儀も、ついつい、ここは違うねーとか言いつつ見てしまった。
ドゥカーレ宮殿、サン・マルコ広場、フェニーチェ劇場、リアルト橋などおなじみの風景を描いた絵が懐かしい。

第2章 華麗なる貴族
黄金期のヴェネツィアは、裕福で貴族の生活は絢爛豪華。そうした貴族の暮らしをかいま見ることのできる展示の数々である。
貴族の調度品はゴージャス。燭台、香炉、お皿、水差し、化粧箱・・・
このコーナーの最後に飾られていた、キャビネットは特にすばらしかった。いろいろな石を使って模様を描いており、カラフル。
ムラーノ島のヴェネツィアングラスもダイジェスト的に展示。サントリー美術館でやってるヴェネツィアグラス展も行ってみたい。
個人的にツボにはまったのは、ゲーム類。子供の頃から無類のゲーム好きだったので、古いボードゲーム、やってみたくて・・・
ピエトロ・ロンギ(ロンギ自身だけでなく、派だの工房だの様式だの周辺だのがあってややこしいが(笑))の貴族を描いた絵の数々もみものの1つ。風俗画の一種かな。「ポレンタ」という絵が妙に気に入ってしまった。

第3章 美の殿堂
このコーナーに、日本初公開、世界でもっとも美しい板絵と言われる「二人の貴婦人」が展示されている。
もともと、2人の高級娼婦を描いた絵と言われていたのだが、ある時アメリカのポール・ゲッティ美術館にある「潟〈ラグーナ〉での狩猟」の絵の下部であったことが判明、実は二人の貴婦人を描いたものであったことが判明したというミステリアスな絵。しかも、戸棚の両開き戸の片方らしいということで、もう片側はいずこに・・・もう片方が発見されたらおもしろいでしょうねぇ。
カナレット(工房)の作品もいくつかあったが、おおっと思ったのは、ティントレットの「天国」の下絵。現物はヴェネツィア、ドゥカーレ宮殿、最高議会の間にあり、世界最大級の油絵と言われている。いやはや、これは大きいし、大迫力。ヴェネツィアに行ったら是非とも見るべき!

ヴェネツィアの歴史を知っているとより楽しめると思う。
塩野七生さんの『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』などがよろしいかと。

2011/09/22

ボンボヤージュ『旅ボン 沖縄編』

本日の本
旅ボン 沖縄編
book-44 『旅ボン 沖縄編』 ボンボヤージュ著 主婦と生活社

待ちに待った旅ボンの最新作。
何年待ったことだろう???
ボンさん、遅筆過ぎるよ~

で、あいかわらず、ボンさんはマイペースなので、旅も超マイペース。決して王道をいかないというひねくれっぷりが好きだなあ。

いつものとおり、編集者の面々も個性豊か(すぎる)で、珍道中がおかしすぎる・・・

帯にあるように、旅行に役立つ情報は少ないけれど、面白いですよ、ホント。

次はいつでますかね。
引きこもりのボンさん、強制的に旅に連れ出さないと出かけないから。

2011/09/21

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ

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ボジョレーといっても、ヌーボーじゃありません。
なんとなくそう連想しがちですが。

ボジョレーでもヴィラージュ地区で作られたワインで、品種はもちろんガメイ。
すごく熟成が進んでいるという感じではないけれど、フレッシュでフルーティなおいしさで悪くない。

ちなみに、今年はもうボジョレー・ヌーボーは予約済み。
あまり暑くはなかったけれど、今年の出来はどうかなあ。

2011/09/20

「クレムリンレター/密書」

本日の映画

movie-40 「クレムリンレター/密書」  The Klemlin Letter  1969年米

DIR:ジョン・ヒューストン
CAST:パトリック・オニール、ビビ・アンデショーン、リチャード・ブーン、マックス・フォン・シドー、バーバラ・パーキンス、リラ・ケドロヴァ、オーソン・ウェルズ
STORY:密書を取り戻すためにチームを組んでモスクワに送り込まれたローン。次々と仲間が捕まる中判明した黒幕は思いもかけぬ人物だった・・・

☆☆☆冷戦時代の非情なスパイスリラー。

冷戦時代ならではの映画ですね。
今だとこんな映画は(舞台をかえればいいけど)成立しない。

たたみかける展開で引きこまれるけれど、ユーモアは少なくて、ついつい真剣に見てしまう。
まあある意味、スパイ映画の王道かな。

誰が悪いのか、誰が裏切り者なのか、誰が黒幕なのか。
最後に明らかになる真実は、厳しすぎる・・・
後味ははっきりいって悪い(スパイのむなしさはよくあらわれているが)。

キャストは充実。
コロンボの犯人役が印象的なP・オニールや、非情な役が似合う若い頃のM・F・シドー、西部劇が主なR・ブーン、ベルイマン映画の常連のアンデショーンなど。貫禄のO・ウェルズまで登場するし、役者で見せる映画とも言える。

密書の内容がいまいち把握できなかったのが(ワタクシの理解力不足か?)マイナスですね。

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2011/09/19

新宿:ビストロ・ダルブル カスレ ルミネ新宿店

昨日、損保ジャパン東郷青児美術館でモーリス・ドニ展を見たあと、ルミネに移動。
ビストロ・ダルブル カスレというお店で夕食。

パリで食べたカスレがおいしくて、また食べたいなあと思っていたのだが、その名もカスレというお店があるじゃあないですか。これは食べてみなくてはと行ってみた次第。

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ワインは控え目にグラスワインで。南仏ルーションのラ・パッション・グルナッシュ。2杯いただく。もう少しデキャンタしてほしかった感じもあるが、まあ普通。

そして、頼んだお料理は・・・
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・本日のキッシュとラタトウィユ・・・キッシュはベーコンの味はわかったけれど、野菜はいろいろ。ラタトウィユは自分で作るより野菜が大きくてびっくり。
・つぶ貝と小えびのコキーユ。フランスパンとともに・・・エスカルゴのつぶ貝&えびバージョン。味は穏やか目。もう少しにんにくが効いていてもいいかも。
・カスレ・・・ミニサイズ。パリで食べたのの何分の一かのサイズだったが、日本人的にはこれくらいで十分かと。鴨のコンフィとソーセージ入り。ちゃんとオーブンで焼いてあったが、少し汁気が少ないかなと。まあでも味はよろしい。

料理の選択肢が若干少なめではあるけれど、気取らないお料理が楽しめるお店といえましょう。

東京都新宿区西新宿1-1-5 新宿ルミネ1・6F


2011/09/18

【モーリス・ドニ-いのちの輝き、子どものいる風景展】

art-22 【モーリス・ドニ-いのちの輝き、子どものいる風景展】 損保ジャパン東郷青児美術館

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ナビ派のモーリス・ドニ。
特に大ファンというわけではなかったのだけど、この夏パリに行った際、郊外のサンジェルマン・アン・レーのモーリス・ドニ美術館に行ってなかなかよかったので、これは是非見たいと楽しみにしていた展覧会。
たまたま新宿に出る用事があったので、夕方閉館間際に行って参りました。

ドニというと、聖書や神話を題材にとった作品というイメージだが、今回は家族、子供たちを題材にとった作品で構成した展覧会。

序章:若き日のモーリス・ドニ
画家になりたての頃の絵たち。
いわゆるドニ風の絵もあるけれど、まだまだ作風は定まってない感じ。べたーっとした感じはもうありますけどね。

第1部:くつろぎのなかで
はじめの子供、ジャン=ポールはわずか4ヶ月で亡くなってしまっているが(「ジャン=ポールの死」という絵は痛々しい)、その後8人の子に恵まれたドニ。
どの絵もやさしくて、自然と笑みがこぼれる絵ばかり。色も暖かいんですね。
しかし、子供たちの乳歯をネックレスにするというのは・・・
「バラを持つマルト」にはそのネックレスをしたマルト(はじめの奥さん)が描かれる。

第2部:子どもの生活
長男が夭折、その後4人の女の子が生まれ、待望の男の子が生まれた時ドニは大喜びしたそうだが、どの子もかわいがったんだろうなあ。子供たちの絵がどれもかわいいのである。くりくりっとした目、ぽちゃっとした顔・・・
今は美術館になっているサンジェルマン・アン・レーの邸宅(プリウレ・・・修道院だったところを家にした)も描かれていて、懐かしい。

第3部:家族の肖像
最初の妻、マルトは亡くなるまでドニの絵のインスピレーションの源だったといってもいい。再婚したエリザベツも描かれてはいるが、圧倒的にマルトが多くて印象に残る。写真や映像を見ると絵に描かれた通りだったのだなと(とっても似ている!)。
そのマルタを中心にすえた「ブルターニュの供物(食前の祈り)」がすばらしい。ブルターニュの別荘の壁面画だったそうだが、マルトをモデルとして聖母を中心に、自身の4人の娘たちが様々な供物を捧げ持つ構図。食堂にふさわしい壁面画といえる。

第4部:象徴としての子ども
ドニは家族を登場させた宗教画もたくさん描いていて、最終章ではこうした作品が展示されていた。
なるほど、マリアはマルトだな、イエスはジャン=ドミニクかな?と思ったり。そこが普通の宗教画と違った感じでおもしろい。

というわけで、今までにないドニの絵を見たなあ。ますますドニに興味がわいてきた。

なかなかいい展覧会なので是非!

2011/09/17

「ハバナの男」

本日の映画
Our Man In Havana - 映画ポスター - 11 x 17
movie-39 「ハバナの男」  Our Man In Havana  1960年英

DIR:キャロル・リード
CAST:アレック・ギネス、パール・アイヴス、モーリン・オハラ、ノエル・カワード、ラルフ・リチャードソン、レイチェル・ロバーツ
STORY:キューバのハバナで真空掃除機の代理店を営むイギリス人のジェームズ。報酬につられて英国諜報機関に協力することを約束したものの、どうしたらいいかわからない。困ったジェームズはでっちあげた情報を送るが、諜報機関は本物の情報と勘違いして・・・

☆☆☆グレアム・グリーン原作。

グレアム・グリーン原作で、監督がキャロル・リードとくれば、大まじめなスパイサスペンスかと思ったのだが・・・
全然そうじゃなかった。

終盤にかけてサスペンスが盛り上がるものの、基本はのんびりと進行していく。

スパイといっても、素人俄スパイの主人公。
気乗りはしないものの、娘のためにお金が必要とあって、仕方なくスパイになることに。
ところが、情報提供をせっつかれ、やむなく、周囲の人を手当たり次第記載した協力者名簿を提出したり、掃除機の図面を秘密の軍事施設の図面として送ってしまう。
なんとも人を食った話だが、イギリス諜報部は本物と信じてしまうという皮肉。
ここがおもしろいポイントなのだが、真面目なんだか、不真面目なんだか見始めの頃はよくわからなくて(コメディとして見ればいいのかどうか)、ちょっととまどう。
まあでも、出ているのが飄々としたA・ギネスだから、こういう皮肉なユーモアを楽しめばいいのだなとわかってくる。

キャストも渋めでよろしい。A・ギネスをはじめとして、M・オハラ、N・カワード、R・リチャードソン、R・ロバーツ(若い!)。通好みというか。

もうちょっとペースよく進む映画だともっとよかったかなあ。


2011/09/16

yonda?マグカップ2個セット

忘れた頃に届く・・・

1109161
いつ応募したか忘れてしまったが、yonda?clubの応募マーク20枚でもらえるマグカップ2個セットが到着した。
柄は選べないのだが、届いたのは、きりんのと象の。
きりんの方はyondaがどこにいるのかすぐわかるのだが、象の方にはいるのかな?暗闇の中にいるのがそう?
底には両方ともyondaがついてますね。
1109162

もうすぐ応募締め切りということで慌てて応募したのだが、まだまだ応募マークは残っている。

でも台紙がなくなっちゃったで、エコバッグとかブックカバーを応募するチャンスがなくなってしまったのだ。
と思ったら新しくはじまったyonda?clubの応募用紙でも応募できるらしい。
今度のはあまり欲しいのがないから、9月25日締め切りのをもう一つくらい応募しようかな?

2011/09/15

ケイト・キングスバリー『ペニーフット・ホテル受難の日』

本日の本
ペニーフット・ホテル受難の日 (創元推理文庫)
book-43 『ペニーフット・ホテル受難の日』 ケイト・キングスバリー著 創元推理文庫

STORY:1906年イギリス。海辺の田舎町にひっそりたつペニーフット・ホテルは上流階級のお客で大にぎわい。ある日、宿泊客の女性が転落死。亡き夫からホテルを引き継いだセシリーはホテルの評判を守るべく、犯人捜しを始めるが・・・

☆☆☆時々コージーなミステリが読みたくなったり、またある時期にはハードなミステリが読みたくなったり。なんか周期があるんですね。
そして、今はコージーなミステリに傾いている時期。
というわけで、前々から読んでみたかったこのシリーズにとりかかることに(第4弾まで出ている)。

イギリス、田舎、古い時代設定・・・
と大好きな設定なのでワクワク。

と、期待通りの雰囲気で、うんうん、好きなタイプですね。

ミステリ的に言うと、なんとなく犯人はわかっちゃったりしたのですが(もうひとひねり欲しかったところ)、主人公と主人公をとりまく個性的な面々とのやりとりがおもしろいので、まあよろしいかと。
ただ、2作目以降もこのレベルだと、ちとキツイかも・・・
もしくは、登場人物たちが(第一作ではまだつかみだけなので)、もっといきいきと活躍してくれると盛り上がるのではないだろうか。

個人的には、主人公を時に暖かく、時に厳しく?見守る支配人のバクスターがいいですね。

とりあえず、2作目も読んでみよう。


2011/09/14

サッポロ 麦と東北ホップ

1109141
麦とホップの特別版。東北産ホップを使用していているそう。去年東北限定で発売されたらしいが、それが今回は全国で発売されることになった。
そもそも、ワタクシはフツーの麦とホップは今ひとつだな~と思っているのだが(ビールと間違えないよ!)、これはどうか。

注いでみると、色はビール、泡のもちもまずまず。
飲んでみると、おー、ホップの苦みがぐぐっときますね。そして最後にわずかに甘みが。はじめはビールっぽいかなと思っても、やっぱり最後は違うなと。うん、これもビールとは間違えないと思う(笑)。でも、フツーの麦とホップよりおいしいと思う。

売上金の一部は東北地方の復興に役立てるために寄付されるようだから、買うべし!ですね。

2011/09/13

「ミッション:8ミニッツ」

本日の映画
Source Code - 映画ポスター - 27 x 40
movie-38 「ミッション:8ミニッツ」  Source Code  2011年米

DIR:ダンカン・ジョーンズ
CAST:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファミーガ、ジェフリー・ライト
STORY:シカゴで乗客全員が死亡する列車爆破事故が発生、事件解明のため、軍のエリート、スティーヴンスは犠牲者が死亡する8分前からの意識に入り込むミッションへと送り込まれるが・・・

☆☆☆パリからの飛行機で見た映画。
見た時点(8月はじめ)では日本未公開。

第一作「月に囚われた男」(未見)が評判となったデヴィッド・ボウイの息子D・ジョーンズ監督の第二作。

アイディアがいいですね、この映画。
序盤からぐぐっと引きこまれる。

アフガニスタンで闘っていたはずのエリート空軍パイロットのスティーヴンスは、目覚めるとなぜかシカゴへと向かう列車の中。しかも見知らぬ女性が親しげに声をかけてきて、トイレで鏡を見ると自分とは違う顔が・・・
という瞬間、列車は爆破され、アウト・・・
かと思いきや、目の前のモニターに映ったのはグッドウィンという女性軍人。
なんと、犠牲者の最後の8分間の意識に入り込み、犯人を捜し出し、次なる犯罪を抑止する任務の最中だったのだ。

と、はじめの8分で最初の謎は判明。
スティーヴンスは何度も何度も送り込まれ、徐々に犯人へと近づいていく。
犯人は割と早い段階で明かされてしまい、あとはどうやって阻止するかと、次第に好意を持つようになった女性クリスティーナとの関係がどうなるのかに興味がうつる。
何度も最後の8分をやり直すことによって、じりじりと真相に近づく過程がとてもスリリングでおもしろい。

タイムパラドックスのことを考えると、えーこれでいいのだろうかと考えてしまう点もあるのだけど、いろいろ考えると頭がこんがらかるのでよいことにして(笑)、最後まで一気に見た。
いいのかな、この結末で、と思わなくもないが、いいのだろう、これで。その前に衝撃的な場面もあって、胸にずしんとくるのだが、ラストで少し緩和されたような・・・

J・ギレンホール、M・モナハン、V・ファミーガ、いずも好演。

こりゃ、「月に囚われた男」も是非見てみなくては!

2011/09/12

【川瀬忍の青磁展】

art-21 【川瀬忍の青磁展】 菊池寛実記念 智美術館

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山種美術館の行った後、昼食をはさんでホテルニューオータニ前の智美術館へ。
つい最近まで知らなかったこの美術館、現代陶芸の美術館。菊池智さんのコレクションを中心とした展示を行う。

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展示室は地下だが、1階から地下に下る螺旋階段からしてなんか芸術的。

で、展覧会だが、静かな空間に静かな青磁の数々。落ち着いてゆっくり鑑賞するに値する作品たちだった。

青磁を創り続けてきた家系に生まれた川瀬忍氏。
初期は正統派の青磁を創っていたが、次第に独自の道を歩み始め、動植物をもとに創るようになったとのこと。
おもしろみがあるのは最近の作品の方。
エイや鳥など・・・

こんなに薄くできるのかと思うほどに薄く、そしてシャープな形が印象的。
香炉がなかなかよかったですね。

貫入の美がわかるところまでは残念ながら至っていないのだが、いろいろと勉強になった展覧会でありました。
チケットをいただかなければいかなかったであろう展覧会だったが、行ってよかったです。

2011/09/11

恵比寿:マトリョーシカ

山種美術館に行った後の昼食。
アトレに入っているお店だが、新宿のお店には昔行ったことがある。

ランチセットはいろいろあったが、選んだのはEセット。
食べたいものが網羅されてるということで。
・ボルシチスープ
・コラーゲン入りピロシキ
・つぼ焼き(小えびときのこと緑の野菜の豆乳クリームソースをチョイス)
・はと麦と緑のサラダ
・ロシア紅茶(ホット)
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ボルシチはほどよい酸味がよく、はと麦のサラダは香ばしい。
ピロシキはフツーにおいしいが、コラーゲン入りというのはよくわからず・・・油っこくないのがよろしい。
つぼ焼きは4種から選べたがまあ基本で。ここのつぼ焼きはパイ生地じゃなくてパン生地だそうで、季節ごとに練り込むものが違うとのこと。今はトマトなので生地が少し赤っぽい。
しめはジャム入り紅茶で。

どれも日本人好みの味でおいしかったです。

東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 アトレ恵比寿6F

2011/09/10

【日本画どうぶつえん】

art-20 【日本画どうぶつえん】 山種美術館

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動物好きとしてははずせない展覧会へ。
夏休み企画の山種美術館の日本画どうぶつえんである。

第1章 動物園~愛しきものたち~
前期(8月21日まで)は竹内栖風の重要文化財「斑猫」の展示だったのだが・・・見られなくて残念!
かわりに迎えてくれたのは小林古径の「猫」。ちょっと西洋風の猫。続いて、奥村土牛の「シャム猫」。ちょっととがりすぎな気も・・・同じく土牛の「戌」もとんがりすぎ。「兎」は丸々としてかわいいけれど。
でもたくさんあったうさぎの絵で一番好きなのは、安田靫彦の。くつろいだ左足がキュート。
続いて、馬、牛、山羊、鹿。
ワタクシにとっては蝶のイメージが強い(多くは見たことがないので)速水御舟の馬の写生絵巻、ささっと描いた感じなのだが、躍動感があふれていて素晴らしい。
猿は川井玉堂のもいいが、松尾敏男の「手長猿」がなんともいえずかわいい。
迫力があるのは西村五雲の「白熊」。オットセイを捕らえたところを描いているのだが、毛並みも含めて荒々しい雰囲気がよく出ている。

第2章 鳥類園~翼をもつものたち~
またまた速水御舟の「鶴」がよい。速水御舟展を見なかったのが悔やまれる。かなりいろいろなタイプの絵を描いていたんだなと。
そしてこの第2章で一番気に入ったのが、山口華楊の「木精」。北野天満宮の樹齢四〇〇年のケヤキを描いたという巨木の根にちょこんととまるフクロウ。構図がいいですね。
上村松篁の3枚ある中では、ヨチヨチと歩く様子がかわいらしい「千鳥」がいい。
もっとかわいらしいのは、竹内栖鳳の「鴨雛」。

第3章 水族園~水の中のいきものたち~
柴田是真の「墨林筆哥」のカエルがとってもユーモラス。あっちこっちと跳びはねる様子がおもしろい。
川端龍子の「黒潮」はトビウオが波間を飛ぶ様子がダイナミック。色も鮮やかできれい。パッと目に入ってくる作品だ。
またまた登場の御舟の「春池温」がまたいいし(すっかりお気に入り)、西村五雲の「金鱗」は構図がおもしろい。

第4章 昆虫園~小さきものたち~
御舟といったらこのイメージの「炎舞」が後期のみ展示(重要文化財)。不思議な雰囲気を持つ作品。
昆虫というと若干苦手な作品もあったりするが、この章で一番気に入ったのは、竹内栖鳳の「蛙と蜻蛉」だろうか。蛙ってなんか、ユーモラスなんですね。

1階に上がるとスタンプがあったので、もちろん!押してきました。
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なかなかツボにはまった展覧会でした~
※明日で終了です。

2011/09/09

たかぎなおこ『愛しのローカルごはん旅 もう一杯』

本日の本
愛しのローカルごはん旅 もう一杯!
book-42 『愛しのローカルごはん旅 もう一杯』 たかぎなおこ著 メディアファクトリー

たかぎさんの本、出るとすぐ買ってしまいますね。
出ると即買いは東海林さだおさんとたかぎなおこさんかな。どちらも食がテーマのことが多いという共通点あり。

この本は『愛しのローカルごはん旅』の続編。
今回も食べて、飲んで、食べて、飲んで・・・
小柄なのによく食べて飲むなあと感心。
編集のかとうさん(マラソン仲間でもある)がこれまたよく食べる。気持ちいいくらいに・・・

出てくる食べ物がみなおいしそうで、あれも食べたい、これも食べたい状態。
知らないものも多くて、まだまだ挑戦すべき食が多いなと。
ただし、虫と鮒寿司は敷居が高い・・・

ほのぼのとした絵もあいかわらずでいいですね。

2011/09/08

フォスターズ

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オーストラリアのビール。コストコで箱で購入。安かったので・・・
外国のビールなので330ml。
缶のデザインがかわいい!カンガルーがついているのだ。

注いでみると、色は若干薄め。
飲んでみると、ほんのり苦みがあり、不思議な後味が若干するが、全体的には軽め、すっきりめ。飲みやすいビールかと。
コクがあるタイプではないけれど、特に夏なんかはよさそうだ。


2011/09/07

1/4カラフェ(ピシェ)

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フランスで、さんざんピシェ(カラフェ)に入ったワインを飲んできて、家にもこれがあったらなあと、衝動的にネットで買ってしまった。

早速使ってみる。
気のせいか?デキャンタしたワインはおいしいみたい。

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そして、きっちり1/4・・・0.25L飲めば飲み過ぎないし。
これは活躍しそうです。

2011/09/06

「アイ・アム・ナンバー4」

本日の映画
アイ・アム・ナンバー4 (マイケル・ベイほか 製作、D・J・カルーソ 監督) [DVD]
movie-37 「アイ・アム・ナンバー4」  I Am Number Four  2011年米
DIR:D・J・カルーソー
CAST:アレックス・ペティファー、ティモシー・オリファント、テリーサ・パーマー、ダイアン・アグロン
STORY:特殊な能力を持つ9人の若者たち。命を狙われている彼らは正体を隠しひっそりと暮らしている。ナンバー1から3まで順番に殺害されていき、ナンバー4ジョンにも魔の手が迫っていたが、彼は戦いを挑む。

☆☆☆パリ往きの飛行機で見た映画第3弾。

アレックス・ペティファー、ずいぶんと成長しましたね。「アレックス・ライダー」の頃はまだまだ子供だったのに・・・
これから本格的に売り出そうというところかな?

うーん、なんかねー焦点が定まらない映画ですね。
はじめはまるっきり学園青春ドラマで、ちょっとむずがゆい展開。
そして、後半はアクションへ。

主人公は転校先で恋に落ち、恋敵にいじめられ・・・
ワタクシとしては、SFアクションと思ってみはじめたので、はじめのうちは???であった。
ようやく、アクションが本格化した頃には映画は終わってしまい・・・
これ、シリーズ化を目指したんだろうなあ。
なんか中途半端で終わってしまった感じですっきりしない。

それでもって、主人公よりナンバー6の方が格好いいという・・・
続編はナンバー6の活躍場面を増やしてほしいなあ。
いや、5、7、8、9も出てくるのだろうか?

なーんか、ちょっと薄っぺら感があると思ったら、マイケル・ベイの製作だったか。
気軽に見るにはいいですが。

2011/09/05

サントリー 秋楽

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去年も発売されていた秋限定醸造の新ジャンル、秋楽。
缶のデザインが秋っぽい。

注いでみると、かなり濃い色。
飲んでみると、結構な焦げ味。ロースト麦芽使用ということで、焦げ味をつけてるんですね。
結構な苦みがあって、おっビールかなと一瞬思うが、後味に少し甘みがあって、やっぱりコクは今一歩かな。
まあいい線いってますけどね。

2011/09/04

【大英博物館 古代ギリシャ展】

art-19 【大英博物館 古代ギリシャ展】 国立西洋美術館

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昨日仕事が終わった後、大英博物館古代ギリシャ展に行って参りました。
変な天気だしそれほど混んでないだろうと思ったのですが・・・
実際チケット売り場などは全然混んでいなかったのだけど、中に入ったら人がたくさん!

Ⅰ 神々、英雄、別世界の者たち
大英博物館の膨大なギリシャ・ローマコレクションの中から、人間の身体を表現したものを集めて展示した今回の展覧会。
まずは、ゼウスの小像からスタート。
思ったより小さくて、でも精巧にできている。隣にはこの像の顔をそのまま写したというオリンピックメダルも。
ヘルメス、アフロディーテ、エロス・・・
この展覧会を見るには、ギリシャ神話の知識が必須。入口の前にギリシャの神々について書かれたパネルもあるし、それぞれ作品の前に解説はついているのだが、やはり少しでも知識があった方が楽しめる。
神々だけでなく、ヘラクレス、ペルセウス、アマゾネスなども。
特にヘラクレスは肉体を鍛え抜き、試練を乗り越えれば不死となりついには神々の仲間入りを果たすという英雄で、数々の彫刻が生み出されたとのこと。

Ⅱ 人のかたち
男性の身体美、女性の身体美、人の顔と続く。
男性像は割合シンプルなものが多く、女性像は優美な感じ。時代とともに表現が変化していく様子もわかる。
アフロディーテの像がテーマとしては多かったのか、いくつもあった。
全身像をたくさん見たあとだと、顔だけなのは動きがなくて少々退屈かなと思ったが、デフォルメした作品はおもしろい。

Ⅲ オリンピアとアスリート
ここに今回の目玉、「円盤投げ(ディスコボロス)」が。ぐるっと360度見られるように展示されていて、あらゆる角度から鑑賞できるのがよい。
ギリシャのオリジナルのコピーとのことだが、これはやはり素晴らしい。投げる瞬間をとらえており、躍動感にあふれた作品。
古代オリンピックを再現した映像もあり(全裸で競技してたんですなあ)興味深い。
ギリシャ人は肉体と精神の美しさは一致しているとし、体を鍛えていたんですね。

Ⅳ 人々の暮らし
ギリシャの人々の生活に関わる展示品のコーナー。
このコーナーのものは、人間の身体を表現したもの・・・という枠にはとらえられないものもあったが、身体の表現ということで印象に残ったものは、「サテュロスから逃れようとするニンフの像」や「ナックルボーンの勝負を巡って争う二人の少年の像」だろうか。
前者は身体のねじれ具合が、後者はナックルボーンをひっぱりあう様子が(一人は腕しか残っていないものの)ダイナミック。

大英博物館にはだいぶ前に行ったのだが、こんな作品たちを見たかなあ。全然記憶にない(笑)。
今回、アンフォラ(壺)がたくさんきていたが、詳しい解説がついていて助かった。これ、現地でもたくさん見たんだろうが、なんか描いてあるなあぐらいにしか思わず、どんどん通り過ぎていたような気がする。彫刻の方がまだわかりやすい。

展覧会は9月25日まで。
『究極の身体美』をごらんになりたい方は是非!

四ッ谷:新古房

台風の中(といっても雨が降ったのは帰りだけ)出勤(とほほ)。
仕事を終えて、時々平日にも行く韓国料理のお店へ。
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店の中は白を基調としていてモダンな感じ。

ランチはランチメニュー24品の中から選べるが、その他に日替わりメニューもあり、これを頼むことが多い。ちょっとお得な感じなので。
で、本日もランチメニューの石焼き焼き肉ピビンパッを注文(800円)。

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まずは小皿4皿が到着。ランチを頼むのとついてくるもの。毎回違うので楽しい。
本日は、にんにくの芽のキムチ、こんにゃくのごまのりあえ、野菜のピクルス風、豚肉と白菜の漬け物風(この正体ははっきりとはわからず)。
つまんでいるうちに、ピビンパッが到着。
熱いうちに混ぜ混ぜ混ぜ・・・
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自分ではがんばって混ぜたつもりだったが、結構おこげができた(うれしい)。

肉は牛カルビと豚トロで、味はしっかりついている。案外柔らかい。
本体は味はやや薄めなので、お好みでコチュジャンを入れるとよろしいかと。
スープは大根などで、あのスプーンなので飲むのが大変だが(笑)胃にやさしい感じ。

本日もおいしくいただきました~


東京都新宿区四谷1-8 ホリナカビルB1

2011/09/02

「アンノウン」

本日の映画
アンノウン ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
movie-36 「アンノウン」  Unknown 2011年米独

DIR:ジャウマ・コレット=セラ
CAST:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズ、エイダン・クイン、ブルーノ・ガンツ、フランク・ランジェラ
STORY:学会出席のためベルリンに到着したマーティン・ハリス博士は忘れ物に気づき、ホテルからタクシーで空港に引き返す。途中、タクシーが事故にあい、4日後病院で目を覚まし、ホテルへと向かうと、妻はマーティンを知らないといい、傍らにはマーティンを名乗る男がいた・・・

☆☆☆☆パリ往きの飛行機で見た映画第2弾。

最近、なんかアクションづいてるR・ニーソン。まあそこそこ楽しめるかなあとさして期待せずに見始めたのだが・・・
これはおもしろいぞ。

車の事故で4日間昏睡状態に陥り、目覚めると病院。事故の前後の記憶が曖昧になってしまった主人公。わずかな身の回り品を見ているうちに、自分が学会に出席するために来たことを思い出し、ホテルに戻ると・・・
なんと、自分の妻が自分を知らないと言い、しかも自分の名前を名乗る男と一緒にいる。

どんなに自分がマーティンだと言っても証拠がなく、誰も自分を知らず、タクシーの運転手の女性は姿を消してしまっている。
ようやくタクシー運転手を探し出し、元秘密警察の私立探偵の協力を得て、敵の攻撃をかわしながら次第に真相に近づいていくのだが・・・
いやー、すっかりだまされましたね。こういう展開か!これは思いつかなかった。

真相がわかると、最初からいろいろなことにヒントが隠されていたことがわかるのだが、気持ちよくだまされたなと。

キャストも渋くていい。
R・ニーソンが渋くて素敵なのは当然として(なにげにファンだったりする)、懐かしやエイダン・クインや、くせ者フランク・ランジェラ。そしてそして、いいなあブルーノ・ガンツ。すっかり年取っちゃったけれど、味わいがある。
女性陣では、妻役のJ・ジョーンズが超クールでなかなか。

よくできたサスペンスでした。

2011/09/01

ジェイニー・ボライソー『ムーアに住む姉妹』

本日の本
ムーアに住む姉妹 (創元推理文庫)
book-41 『ムーアに住む姉妹』 ジェイニー・ボライソー著 創元推理文庫

STORY:ボドミン・ムーアに住む姉妹から肖像画の依頼を受けたローズ。偶然、絵画教室の生徒ジョエルが姉妹の親戚であることを知ったローズだったが、突如姉妹は依頼を取り消してきて・・・

☆☆☆☆コーンウォールミステリ第5弾。

4冊目を読んでからだいぶ時間がたってしまった。
このシリーズ好きなのだけど、ワタクシ的には4冊目は今一歩かなと思いなんとなく遠ざかったしまっていた。
それが、先日、ワインミステリを読んだので、そうだ、この主人公はワイン好きだったんだと思い出し、久々読んでみた次第。
いやはや、もっと早く読めばよかった。
これはシリーズの中でも上位にランクされる。

このシリーズ、ミステリとしてはゆるゆるなのだが、今回は、しっかり最後まで謎が持続するし、やや肩すかし的結末で、いつものとおり最後はあたふたと事件が解決してしまうものの、ミステリ部分でもちゃんと読ませる展開なのがいい。

そして、このシリーズの楽しみ、コーンウォールの自然はいつになくしっかり描きこまれているし、ワインやお料理もおいしそうだし・・・

さらに、今回ちょっと違うのは、今までジャック・ピアース警部の仲に変化が見られるのだ。煮え切らないローズの態度に業を煮やしたジャックに新恋人出現?でローズが嫉妬するという展開。
ローズの態度は、読んでるこっちがイライラするのだけど、恋の展開もさらにこれから気になるところ。

次作が楽しみだ。

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