【大英博物館 古代ギリシャ展】
art-19 【大英博物館 古代ギリシャ展】 国立西洋美術館
昨日仕事が終わった後、大英博物館古代ギリシャ展に行って参りました。
変な天気だしそれほど混んでないだろうと思ったのですが・・・
実際チケット売り場などは全然混んでいなかったのだけど、中に入ったら人がたくさん!
Ⅰ 神々、英雄、別世界の者たち
大英博物館の膨大なギリシャ・ローマコレクションの中から、人間の身体を表現したものを集めて展示した今回の展覧会。
まずは、ゼウスの小像からスタート。
思ったより小さくて、でも精巧にできている。隣にはこの像の顔をそのまま写したというオリンピックメダルも。
ヘルメス、アフロディーテ、エロス・・・
この展覧会を見るには、ギリシャ神話の知識が必須。入口の前にギリシャの神々について書かれたパネルもあるし、それぞれ作品の前に解説はついているのだが、やはり少しでも知識があった方が楽しめる。
神々だけでなく、ヘラクレス、ペルセウス、アマゾネスなども。
特にヘラクレスは肉体を鍛え抜き、試練を乗り越えれば不死となりついには神々の仲間入りを果たすという英雄で、数々の彫刻が生み出されたとのこと。
Ⅱ 人のかたち
男性の身体美、女性の身体美、人の顔と続く。
男性像は割合シンプルなものが多く、女性像は優美な感じ。時代とともに表現が変化していく様子もわかる。
アフロディーテの像がテーマとしては多かったのか、いくつもあった。
全身像をたくさん見たあとだと、顔だけなのは動きがなくて少々退屈かなと思ったが、デフォルメした作品はおもしろい。
Ⅲ オリンピアとアスリート
ここに今回の目玉、「円盤投げ(ディスコボロス)」が。ぐるっと360度見られるように展示されていて、あらゆる角度から鑑賞できるのがよい。
ギリシャのオリジナルのコピーとのことだが、これはやはり素晴らしい。投げる瞬間をとらえており、躍動感にあふれた作品。
古代オリンピックを再現した映像もあり(全裸で競技してたんですなあ)興味深い。
ギリシャ人は肉体と精神の美しさは一致しているとし、体を鍛えていたんですね。
Ⅳ 人々の暮らし
ギリシャの人々の生活に関わる展示品のコーナー。
このコーナーのものは、人間の身体を表現したもの・・・という枠にはとらえられないものもあったが、身体の表現ということで印象に残ったものは、「サテュロスから逃れようとするニンフの像」や「ナックルボーンの勝負を巡って争う二人の少年の像」だろうか。
前者は身体のねじれ具合が、後者はナックルボーンをひっぱりあう様子が(一人は腕しか残っていないものの)ダイナミック。
大英博物館にはだいぶ前に行ったのだが、こんな作品たちを見たかなあ。全然記憶にない(笑)。
今回、アンフォラ(壺)がたくさんきていたが、詳しい解説がついていて助かった。これ、現地でもたくさん見たんだろうが、なんか描いてあるなあぐらいにしか思わず、どんどん通り過ぎていたような気がする。彫刻の方がまだわかりやすい。
展覧会は9月25日まで。
『究極の身体美』をごらんになりたい方は是非!
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