【世界遺産ヴェネツィア展】
art-23 【世界遺産ヴェネツィア展】 江戸東京博物館
本日より、江戸東京博物館にて、【世界遺産ヴェネツィア展 魅惑の芸術-千年の都】が開催。
初日に行くつもりはなくて、たまたま初日だったという(笑)。
昨年ヴェネツィアを旅行して、今回たくさん出展しているコッレール美術館をじっくり見てきたところだったので、これは是非行かねばと思った次第。
お客さんの入りはまずまず。
第1章 黄金期
まずは、サン・マルコのライオンがお出迎え。なかなかの迫力。
このヴェネツィアの象徴であるライオン、コインにもデザインされている。
そして、1500年頃と1600年代のヴェネツィアの地図。そうそう、古い地図はたくさんあったっけ。古い地図は、今から見ると変だったり、デフォルメされていたりとおもしろい。地球儀も、ついつい、ここは違うねーとか言いつつ見てしまった。
ドゥカーレ宮殿、サン・マルコ広場、フェニーチェ劇場、リアルト橋などおなじみの風景を描いた絵が懐かしい。
第2章 華麗なる貴族
黄金期のヴェネツィアは、裕福で貴族の生活は絢爛豪華。そうした貴族の暮らしをかいま見ることのできる展示の数々である。
貴族の調度品はゴージャス。燭台、香炉、お皿、水差し、化粧箱・・・
このコーナーの最後に飾られていた、キャビネットは特にすばらしかった。いろいろな石を使って模様を描いており、カラフル。
ムラーノ島のヴェネツィアングラスもダイジェスト的に展示。サントリー美術館でやってるヴェネツィアグラス展も行ってみたい。
個人的にツボにはまったのは、ゲーム類。子供の頃から無類のゲーム好きだったので、古いボードゲーム、やってみたくて・・・
ピエトロ・ロンギ(ロンギ自身だけでなく、派だの工房だの様式だの周辺だのがあってややこしいが(笑))の貴族を描いた絵の数々もみものの1つ。風俗画の一種かな。「ポレンタ」という絵が妙に気に入ってしまった。
第3章 美の殿堂
このコーナーに、日本初公開、世界でもっとも美しい板絵と言われる「二人の貴婦人」が展示されている。
もともと、2人の高級娼婦を描いた絵と言われていたのだが、ある時アメリカのポール・ゲッティ美術館にある「潟〈ラグーナ〉での狩猟」の絵の下部であったことが判明、実は二人の貴婦人を描いたものであったことが判明したというミステリアスな絵。しかも、戸棚の両開き戸の片方らしいということで、もう片側はいずこに・・・もう片方が発見されたらおもしろいでしょうねぇ。
カナレット(工房)の作品もいくつかあったが、おおっと思ったのは、ティントレットの「天国」の下絵。現物はヴェネツィア、ドゥカーレ宮殿、最高議会の間にあり、世界最大級の油絵と言われている。いやはや、これは大きいし、大迫力。ヴェネツィアに行ったら是非とも見るべき!
ヴェネツィアの歴史を知っているとより楽しめると思う。
塩野七生さんの『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』などがよろしいかと。
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