【実況中継EDO展】
art-27 【実況中継EDO展】 板橋区立美術館

先日、半日休みをとって板橋区立美術館の実況中継EDO展に行って参りました。
板橋区立美術館ははじめて。
ワタクシの住むところからは微妙に行きにくい場所なのでなかなか行く機会がなかったのだが、うみがめのポスターに激しく惹かれて行ってみることに。
なんでも、江戸文化シリーズ第27弾とのこと。
この美術館、江戸が充実しているのかな?
今回は、江戸時代に関心が深まった写生をテーマとしている。
1.スケッチと真景図
伊能忠敬の「日本沿海輿地図」がすごい。よくこれだけの測量をして今の形に近い地図を作り上げたなと。ルーペを借りた方がよく見えたとは思うが、そうでなくとも楽しい。
最近マイブームの池大雅もよかったが、これまた歌川広重もよい。
新しく知ったところでは、蓑虫山人(荷物を背負っている姿が蓑虫みたいだということでつけた名前らしい)の絵が、カラフルで目をひいた。
2.事件
大震災が起こったため、急遽作品数を減らしての展示とのこと。
確かに、こういった写生はリアルすぎる。
中でも「文化四年八月富岡八幡宮祭礼永代橋崩壊の図」はとってもリアル。
このような写生はニュースの代わりになったのだろうか。
3.博物趣味
このパートがもっとも楽しみだったところ。
昔から図鑑類が大好きで、ずっと見ていて飽きなかったので、植物図、漁譜(あの鮭の高橋由一らが画を担当)、禽類の図など、食い入るように見てしまった。全ページ見たかったなあ。
円山応挙の「群獣図屏風」がまた楽しい。セレクトが不思議といえば不思議だが、ねずみから虎までいろいろな動物が描かれていて、ワクワク。
狩野探幽の「獺図」はかわいい。
そして、ポスターにひかれたうみがめノ図は大きくて迫力。背面、側面、腹面と三方向から描かれているのだが、かなり細かくて精緻に描かれている。
そう大きくはない美術館だが、一点一点の解説が充実しているし、おもしろい切り口での展覧会が多いみたいで、是非また行ってみたい。
10月10日まで。
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