「死ぬまでにしたい10のこと」
本日の映画
movie-44 「死ぬまでにしたい10のこと」 My Life Without Me 2003年加西
DIR:イザベル・コヘット
CAST:サラ・ポーリー、スコット・スピードマン、デボラ・ハリー、マーク・ラファロ、アマンダ・プラマー、アルフレッド・モリナ、ジュリアン・リッチングス
STORY:23歳のアンは、失業中の夫と二人の娘と、母親の庭にあるトレーラーで暮らしている。突然の腹痛で病院に行ったアンは、余命2ヶ月を宣告される。アンは誰にもうちあけず、死ぬまでにしたい10のことを書き出し、実践することにした。
☆☆☆あと二ヶ月の命と宣告されたら何をするだろう・・・
テーマは重い。
23歳の若さで余命2ヶ月と宣告されてしまったアン。
彼女は、高校生の時にはじめて恋をした男性(夫)との間に子供が生まれ、それ以来、自分のことはさておいて家族のためにすべてをささげきた。
そんな彼女に非情な宣告。
しかし、彼女は誰にもこのことを告げず、人生をまっとうしようと考える。
自分だったらどうだろう?誰にも話さないなんてできない気がする。
そして、アンが死ぬまでにやってみたいと書き出したことは・・・
1.娘たちに愛していると一日に何度か言う
2.ドンに、子どもたちも気に入るような新しい奥さんをみつけてあげる
3.娘たちが18歳になるまで誕生日に毎年贈るメッセージを録音する
4.ホエール湾ビーチに行って、ピクニックをする
5.好きなだけお酒を飲んでタバコを吸う
6.思っていることを言う
7.他の男の人とつきあって、どんなかんじかためしてみる
8.誰かを私に夢中にさせる
9.刑務所にいる父に会いに行く
10.ネイルアートをして、髪型を変える
簡単にできることもあり、難しいこともあり。
ワタクシにはあまり共感できない事柄もあり、はげしく共感できることもあり。
それは人それぞれだし、例え他人から共感されなくとも、やり遂げる自由はあるだろう。
アンは、書き出した10の事柄を淡々とこなしていく。
もう人生残り少ないというときに、そんなに冷静でいられるのだろうか?ワタクシなら無理な気がする。
あまりにストーリーが淡々と進んでいくので、感情移入できないかというとそうではなくて、淡々としているが故に、悲しみがじわりじわりとやってくる。
この役、サラ・ポーリーは適役だ。
そして、脇もいい。いつもエキセントリックなA・プラマー、暖かみのあるM・ラファロ。医師役のJ・リッチングスもいい。D・ハリー(懐かしやブロンディ!)も貫禄が出て味のある役者になった。
見ていてつらくなるかもしれないけれど、やはり見ておくべき映画でしょう。
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