ケイト・キングスバリー『バジャーズ・エンドの奇妙な死体』
本日の本
book-48 『バジャーズ・エンドの奇妙な死体』 ケイト・キングスバリー著 創元推理文庫
STORY:イギリス田舎町のペニーフット・ホテルの近くで灯台建設の現場監督が不審な死をとげる。ホテルの装花係マデラインや元ボーイのイアンが疑われているとあって、女主人セシリーは調査に乗り出す。
☆☆☆ペニーフット・ホテルシリーズ第2弾。
1作目がまずまずだったので続けて2作目を読んでみた。
登場人物にもなじみが出てきてスイスイと読み進めた。
個性的な人物がたくさん出てくるが(魔女のようなマデラインなど特に)、やっぱり支配人のバクスターがいいなあ。セシリーとの距離も少しだけ狭まったような・・・
主人公セシリーをとりまく人たちのドラマがおもしろいけれど、ミステリー的にはどうか。
出だしは、インパクトあり。
青ざめた死体が発見されるという・・・
で、ちょっとわざとらしいくらいのミスディレクションがあり、その後にいかにも怪しい人物が現れて、これ絶対犯人だなって(笑)。
動機はなるほどと思ったけれど、殺人の方法がまあ古風だこと。これ、なんのミステリで読んだんだっけ?やや苦笑。
このミステリの雰囲気は好きなので、3作目はミステリの部分がもう少しおもしろいといいですね。
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