「シモーヌ」
本日の映画
movie-53 「シモーヌ」 Simone 2002年米
DIR:アンドリュー・ニコル
CAST:アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ、ウィノナ・ライダー、キャサリン・キーナー、エヴァン・レイチェル・ウッド、プルイット・テイラー・ヴィンス
STORY:手がけた作品が立て続けにコケてしまい、落ち目の映画監督タランスキー。最新作でも有名女優に降板され、映画会社オーナーの元妻にも解雇を宣告されてしまう。ひょんなことからCG女優を創り出し、彼女の主演で映画を撮ったところ思わぬ人気を得てしまい・・・
☆☆☆コメディー・ファンタジー。
A・パチーノってなんかコメディ向きではない気がするんですね。
軽さが足りないというか。
この映画でも、オーバーアクションも交えながら奮闘しているけれど、やっぱり重い。
でも、笑うだけのコメディ映画ではなくて、皮肉たっぷりの映画なのでまずまずしっくりいっていたかと思う。
かつての栄光はどこへやら、彼の芸術映画はそっぽを向かれことごとく失敗。我が儘な人気女優には降板され(この役を演じるのがウィノナ・ライダーという皮肉・・・)、スタジオを解雇され、借金とりに追われるタランスキーは、もう死ぬしかないとまで思い詰める。
そこにふってわいた話は、CGで完璧な女優を創りあげること。
監督が作り上げた女優、シモーヌが思いがけず大人気を博してしまい、CGであることがバレないよう、タランスキーは四苦八苦。困ったタランスキーは、わざとひどい映画を作ったり、素行の悪さを見せつけたりするものの、皮肉なことにますます人気は高まるばかり・・・
絶対絶命のタランスキーだったが、思わぬ助けが。
ふーむ、そういう方向で終わるのか。どうせなら、思いっきり皮肉な結末にしてほしかったけれど、ハリウッド映画だからそうもいかないわけで。
今や、CG真っ盛りで、生身の人間などいらないのではないかという勢いだけれど、やっぱり生身の人間のドラマが見たいですよねぇ。といいつつ、意外とだまされていたりして・・・
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