ポール・アルテ『殺す手紙』
本日の本
book-52 『殺す手紙』 ポール・アルテ著 ハヤカワ・ミステリ
STORY:第二次世界大戦後のロンドン。親友からの奇妙な手紙を受け取ったラルフは、指示通り動くうちにあっという間に事件にまきこまれる。訪れた屋敷では殺人事件が・・・
☆☆☆ツイスト博士シリーズでおなじみにのアルテのノンシリーズ。
ツイスト博士シリーズを趣は異なって、怪奇趣味も密室も不可能犯罪もなし。
でも、すーっと物語に入っていけて、あれよあれよという間に小説の世界にどっぷりつかれるという点は同じ。
親友からの狂気の沙汰とも思える奇妙な手紙。
主人公ラルフは、おかしいと思いつつも、指示に従って行動するうち、不可解な事件に巻き込まれてしまう。
手紙の謎はあっさり解き明かされるものの、それからは意外な展開。へー、こんな話だったのかと思うとさらにひねりが入り、はーなるほどねと思った途端、最後の最後でどーんと落とされる。
このひねって落とすという話の持って行き方はまさにアルテ!
ツイスト博士シリーズ最新作が待ち遠しいなあ。
この本、ポケミスはじまって以来の一段組で不思議な感じ・・・
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