【森井荷十コレクション展】
art-8 【森井荷十コレクション展】 練馬区立美術館
またまた水曜日の朝日新聞夕刊で読んでふと行きたくなって行って参りました。
そういえば、練馬区立美術館って相当前に行ったきりだった。佐伯祐三展以来(っていつのことだろう)。
昭和初期のサラリーマンコレクターである森井荷十のコレクション展示で、常設展示室一室のみのごく小規模な展覧会で、入場無料。
でも、ちっちゃな展覧会ながら密度は濃いです。
一番の見ものは、鏑木清方の「朧駕籠」。美しい美人画かと思いきや、ひょえー、幽霊?足下が透けてる。で、帰ってから解説を読んだら(パンフがとっても豪華!)、やっぱり幽霊なんですね。不思議な雰囲気の絵。
南画のコレクションも充実していて、すごいなあ。いちサラリーマンにして、川柳作家かつコレクター。優雅な趣味。
青木大乗の「白菜の図」が妙に気に入ってしまった。
小林清親とその弟子、井上安治の錦絵コレクションもまたすごい。
江戸末期から明治にかけて変わりゆく東京の風景が描かれており、その当時の風景が興味深い。
どちらかというと少し明るい井上安治の方が好みかな。
木版画のコレクションも。
小野忠重の太い線が印象的な(ルオーみたい)版画がインパクト大だが、武藤六郎の木版画は実にカラフルで南国チック。と思ったら小笠原の父島を描いたシリーズだそうだ。ゴーギャンを連想させる。
こんな収集家がいたことを初めて知ったが、思ったより楽しめた展覧会。
14日までです。
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