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2012/02/16

ジェイニー・ボライソー『夏の夜のわるい夢』

本日の本
夏の夜のわるい夢 (創元推理文庫)
book-4 『夏の夜のわるい夢』 ジェイニー・ボライソー著 創元推理文庫

STORY:若い女性が連続して襲われた。事件がなかなか進展しない中、ジャック・ピアース警部の心配をよそに、ローズはいろいろな人からの相談をうける内に事件へと深入りしていく・・・
☆☆☆コーンウォールミステリ第6弾。

今回も、なぜか事件に首をつっこむことになる主人公ローズ。
なぜだか、ローズを見ると相談事がしたくなったり、悩みを打ち明けたくなるらしい・・・

なかなか仲が進展しない恋人のジャック・ピアース警部は気が気ではないが、ついつい深入りしてしまうローズ。
いくつかのストーリーが並行して進行し、からみあいながらラストへと向かうのだが、伏線の張り方はあまりうまくなくて、この人犯人でしょう?というのが、どんぴしゃ。はじめの方によくよく見るとヒントもあるし。

というわけで、ミステリー的には決して上出来というわけではないけれど、やっぱりローズとローズを取り巻く人々の人間模様がおもしろくて読んじゃうんですね。

ローズにとって悲しいことが起きたり、今回もいろいろとあるのだが、ジャックに対してひどいでしょう!いつもの通り優柔不断な態度をとるのみならず、別の男性へと傾いてしまうローズ。ずっとローズのことを想っているバリーに対しても相変わらずだし(笑)。
なんか、めぐまれすぎてるのが、ちょっとねー。できすぎなのだ。女性のある種夢かもしれないけれど・・・

しかし、なんだかんだいって楽しみだったこのシリーズ(風景とかワインとか)もあと一冊で終わりのようで。
それが残念。

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