« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

2012年3月

2012/03/31

【三都画家くらべ 京、大阪をみて江戸を知る(前期)】

art-16 【三都画家くらべ 京、大阪をみて江戸を知る】 府中市美術館

1203311
昨日、府中市美術館へ行ってきました。うちからはバスと徒歩で30分くらい。

今回の江戸絵画は、三都、つまり江戸と京都と大阪の画を比較してみようという企画。
こういう視点もおもしろいですね。前期後期にわかれ、ほとんどが入れ替わる。
江戸は理と抑制の美、大阪は深みとおかしみ、京は優雅と無限の形ということらしいが、確かに違いはあるようだ。

三都を旅する
まずは三都の紹介ともいうべき絵。
やはり自分の住んでいるところ・・・江戸の風景がなんとなくなじみがあってよろしい。
江戸東京博物館所蔵の「両国夕涼の図」は好きな絵。

花と動物
前期だけの展示。このパートを是非とも見たくて前期にかけつけたのである!(少々オーバー(笑))
京の絵はやまと絵の伝統を受け継ぎ優美、大阪では中国の画風の影響が強く、しかも簡素な表現を好み、江戸ではさらりとした表現。確かにそう解説されるとそういう気が。特に同じ題材を描いた絵を見比べてみるとよくわかる。
この中では大阪の森派の絵、猿や狸が気に入った。かわいい猿なんである。

山水くらべ
京の池大雅、長沢廬雪などが好きなのだが、今回の新しい発見としては江戸の谷文晁。かなり立体的である。西洋画の影響があるようだ。

和みと笑い
楽しいコーナーである。
笑いは確かに関東と関西では明確な違いがありますね。しかも、大阪と京都ではまったく違う。
大阪ではなにがなんでも笑わしてやろうという意気込みが・・・佐藤魚大の「閻魔図」などはぎょっとさせて笑わせるという感じだ。松本奉時の「蝦蛙図」ははみださんばかりの構図がおもしろい。
京都だと、ほのぼのした笑いだろうか。円山応挙の「時雨狗子図」はかわいらしい。長沢廬雪「なめくじ図」もいいなあ。目のつけどころが。
江戸はやっぱり国芳!このところ連続してみているが、またまた金魚づくしに出会った。江戸はシニカルな笑いといえようか。

三都の特産
京の奇抜
なんといってもインパクトがあるのは、狩野山雪の「寒山拾得図」。そして、これは絶対見なきゃ・・・伊藤若冲の「垣豆群虫図」。85年ぶりの登場だそうである。様々な虫の競演が楽しい。
大阪の文人画
岡田米山人の作品が並ぶが、やはり中国の山水画の影響が大きいようで、言われないと日本のとはわからない気もする。
江戸の洋風画
司馬江漢、亜欧堂田善。いずれも遠近法が取り入れられ、非常に奥行きのある画が多い。江戸においては西洋絵画の影響が大きかったということだろう。

後期も時間を作って行きたいと思います。

常設展示の中の小特集「江戸時代の花と動物」もお見逃しなく!

2012/03/30

「ミリオンダラー・ベイビー」

本日の映画
ミリオンダラー・ベイビー [DVD]
movie-18 「ミリオンダラー・ベイビー」 Million Dollar Baby 2004年米

DIR:クリント・イーストウッド
CAST:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
STORY:ロサンゼルスのダウンタウンでボクシングジムを経営するフランキーの元を31歳の女性マギーが弟子入りを志願。いったんは追い返したものの、黙々と練習するマギーを見てとうとうトレーナーを引き受けることにするが・・・

☆☆☆☆アカデミー主演女優・助演男優賞受賞作。

ようやく観た。
ずっと気になってはいた作品なのだが、きっと重い作品なんだろうと気が進まず、とうとう今になってしまった。
そして、見終わって、やはり重くつらい作品だった。でも素晴らしい。
先に「グラン・トリノ」を映画館で観たのだが、共通する重さである。

昔の監督作品は純粋な娯楽作品が多かったし、はじめに監督賞・作品賞を取った「許されざる者」はそれほど感心はしていなかったが、今世紀に入ってから非常に重厚感のある人間ドラマを撮るようになったと思う。名監督の域に入ってきましたね。
演技者としては引退してしまったのがとても残念で、まだまだ出てほしかったのだが、監督と出演両方は大変ってことでしょうか。
音楽はやってるけど・・・
この映画でも音楽を担当しているが、これまたいいんですね。うるさくなくて。

さて、物語は、13の時からウェイトレスで生計をたて必死に生きてきたマギーが、最後のチャレンジとしてボクサーをめざし、女性ボクサーはとらないと一旦は断った老トレーナーのフランキーとともに、チャンピオンを目指すというもの。

マギーの家族は、マギーの稼ぎをあてにし、母親などはマギーが家をプレゼントすると生活保護が打ち切られるじゃないかと怒鳴る・・・(さらにひどい扱いをする家族たち・・・)という具合に家族にめぐまれない。
他方、フランキーは、ひたすら娘に手紙を書き続けるものの、すべて受け取り拒否で戻ってくるという親子断絶の悲しみを抱えた男。
こんな二人が次第に師弟を超えた絆で結ばれ、次第にチャンピオンへの階段へと登っていくのだが、イーストウッド映画だからこれで終わるわけはない。

後半はがくんと落とされる。
はじめから暗いトーンは流れてはいたけれど、これほど落とされるとは・・・
あまりにつらい。
救いのない映画とみるか、マギーのほほえみが救いとみるか・・・難しい。

H・スワンクは渾身の演技、対するM・フリーマンは静かな演技。
イーストウッドも素晴らしい。

見終わってもいろいろと考えさせられる映画でありました。
圧倒されました。

2012/03/29

イル・ポッジオ ディ・エットーレ

1203291
イタリア、アブルッツォ州の赤ワインである。
アブルッツォ州というと、最近モンテプルチアーノ・ダブルッツォを飲む機会が多いが、これはどうか?

ミディアムよりはややフルボディよりかとは思うが、結構柔らかい味である。
とても飲みやすい。

ローマのあるお隣ラツィオ州は白が中心なのに、こちらは赤。
って、ラツィオ州が白ばかりっていうのが不思議なのか・・・

2012/03/28

「レーシング・ストライプス」

本日の映画
レーシング・ストライプス [DVD]
movie-17 「レーシング・ストライプス」 Racing Stripes 2014年米

DIR:フレデリック・デュショー
CAST:ヘイデン・パネッティーア、ブルース・グリーンウッド、M・エメット・ウォルシュ
声の出演:フランキー・ムニッズ、マンディ・ムーア、マイケル・クラーク・ダンカン、ジョシュア・ジャクソン、ジョー・パントリアーノ、ウーピー・ゴールドバーグ、ダスティン・ホフマン
STORY:サーカス団に置き去りにされてしまったしまうまの赤ちゃんは農場主ノーランに拾われ、娘のチャニングにストライプスと名付けられ、様々な動物の中で成長。自分のことをシマのある馬と思いこんだストライプスは競走馬になりたいと思うが・・・

☆☆☆ファミリー向け動物映画。

シマウマ版ベイブですね。
ベイブ、大好きなのでこれも結構楽しめたのだけど、やや二番煎じ感は否めず・・・
でも、何も気にせず見られるのでこれはこれでいいと思いますね。

CGも混じってはいるんだろうけれど、いやはやこういう映画って、よく動物を調教してるなあと感心する。
シマウマって人間に全然なつかないそうなんだが、この映画ではちゃんと人のっけてるし。苦労がしのばれる・・・

お話は、定石通りに進む。
主人公が目標に向かって前進するものの、一度は壁にぶちあたり投げ出しそうになるが、また立ち上がってゴール!大変わかりやすい。

コメディリリーフもちゃんと登場、この映画ではガチョウと蝿二匹組。ガチョウの方がおもしろかったかな。
声を有名俳優がやっているのも見(聞き)どころ。

難しい映画が続いた後には、こんな映画もいいですね。

2012/03/27

エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅱ』

本日の本
サイモン・アークの事件簿Ⅱ (創元推理文庫)
book-11 『サイモン・アークの事件簿Ⅱ』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫

STORY:自称2000歳のサイモン・アーク。どこから来たのか、何者かわからない若者が雪原で不可解な死を遂げる「過去のない男」他7編。

☆☆☆謎の男サイモン・アーク物の第2弾。

ホックの短編ならば、圧倒的にサム・ホーソーン物が好きなのだが、作者が亡くなった今となってはもう書かれるはずはないので、せめて同じような不可能犯罪物をということで2冊目も読んでみた。

自称2000歳で悪魔や超常現象の探求をし続ける謎の男サイモン・アーク。
とはいっているけれど、オカルト色はそれほどではなくて、その設定以外はフツーのミステリ。

あ、これ知ってるぞというトリックもあったりはするが、平均的にはまずまずの出来。
短編というより中編に近い「真鍮の街」はハードボイルド的雰囲気もあって、一番印象に残った。

日本の独自編集らしいが、まだまだ出そうですね。
今度3作目も読んでみよう。


2012/03/26

J・Cル・ルー シャンソン

1203261
南アフリカのスパークリングである。
スパークリングというと白というイメージだけど、めずらしく赤。

飲んでみると、うーん、かなり甘いですね。
スイスイいけるけれど、お料理にあうかどうか微妙。食前酒?
度数も低くて、ホントにあっという間に飲んでしまいました。

2012/03/25

「ヘンダーソン夫人の贈り物」

本日の映画
ヘンダーソン夫人の贈り物 デラックス版 [DVD]
movie-16 「ヘンダーソン夫人の贈り物」 Mrs.Henderson Presents  2005年英

DIR:スティーヴン・フリアーズ
CAST:ジュディ・デンチ、ボブ・ホスキンズ、ウィル・ヤング、クリストファー・ゲスト、ケリー・ライリー
STORY:第二次世界大戦前、富豪の未亡人ヘンダーソン夫人は遺産の使い道としてソーホーの劇場を買い取るころにする。ノンストップ公演がはやったものの、次第に客足が遠のき、起死回生の策として、ヌードレビューをはじめるが・・・

☆☆☆実話を基にした映画だそう。

イギリスで初めてヌードレビューを登場させた劇場のオーナーは、劇場経営にはまったくの素人だった富豪夫人だったとは!

ラスト近くで、なぜヌードレビューを始めようと思ったが夫人の口から明かされるのだが(この場面はちょっと感動的)、上流階級の女性がなんでこんな突拍子もないことを思いついたの?すごい変わり者?と思いつつ見ていたが、ああなるほどねと。

確かにヘンダーソン夫人は変わり者ではある。
周囲の未亡人がおとなしく刺繍やらお茶会やらで余生を過ごしているのに、反対を振り切り、皆が顔をしかめるのを横目に、劇場を買い取ってしまうのである。
そして、持ち前の好奇心と明るさと大胆さとで、センセーションを巻き起こす。
正直言って、ヘンダーソン夫人はおせっかいすぎるし、ずうずうしいし、身勝手なところもあるのだけど、夫人が雇った支配人(ボブ・ホプキンス)は負けていない。
自分が正しいと思えば、雇い主の夫人を劇場から閉め出し、全面的に対決。
夫人が変装して劇場に忍び込むところはお茶目だが(笑)、そんな中で、次第に二人に互いに対する尊敬と友情が芽生えてくるところが1つの見所だ。
ラストで、二人が踊る場面がとてもよい。

なんといっても、J・デンチの演技が素晴らしいわけで、豪気な性格ながら、ふと寂しさを見せるところなどさすが。対する、ボブ・ホプキンスももちろん素晴らしいけれど。

ミュージカル風場面も楽しめる作品です。

【再び!にゃんとも猫だらけ展(第三部)】

art-15 【再び!にゃんとも猫だらけ展(第三部)】 平木浮世絵美術館

1203241
にゃんとも猫だらけ展も、第三部でおしまい。
第三部は、「猫で遊ぶ-戯画とおもちゃ絵」である。三部構成の中でこれを一番楽しみにしていた。一番楽しそうで。

1月の国芳展でも見た「其まゝ地口猫飼好五十三疋」をもう1回見られるぞ!と意気込んで行ってみたら、三期でも前期(18日)で展示は終わりだった・・・むむぅ。
しかし、造形作家の方(名前を失念!)が立体的に造った猫たちが展示されていて、これがよかった。うまくできてるなあ。あの画はとても小さいから、オブジェになってるとよくわかる。
正直、かなり苦しい語呂合わせの猫(宿場)もあるんだが、何度見ても飽きない(苦笑はするが)。

猫で作られた当て字も楽しい。

そして、「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」にも再会。
着物の柄が骸骨?と思ってもっと近づくとそれが猫でできてるというアレ。

やっぱり、猫というと国芳だよね、というわけで、今回は特に国芳がいっぱい。

猫好きな方も楽しめるこの展覧会も31日までです。

2012/03/23

佐藤雅彦『プチ哲学』

本日の本
プチ哲学 (中公文庫)
book-10 『プチ哲学』 佐藤雅彦著 中公文庫

昨年、突如、佐藤雅彦さんの本にはまってしまい、少々古いが読んでみた本。

見開きの2コママンガ+その解説なのだが、毎回テーマがあって、へー、ほーと感心する。
よくよく考えてみると、ちょっと視点を変えただけとか、側面から見てみたといった事柄なんだけれど、案外自分では思いつかないというか。ひらめきがおもしろい。
頭が固くちゃいけないなあ、それに、ふと立ち止まって考えることも必要なんだなあってことに気づかされる本。
気軽に読めて(見られて)よろしいです。

2012/03/22

「ボビー」

本日の映画
BOBBY ボビー [Blu-ray]
movie-15 「ボビー」 Bobby 2006年米

DIR:エミリオ・エステヴェス
CAST:アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、ハリー・ベラフォンテ、ニック・キャノン、エミリオ・エステヴェス、ローレンス・フィッシュバーン、ヘザー・グレアム、ジョシュア・ジャクソン、アシュトン・カッチャー、シャイア・ラブーフ、リンジー・ローハン、ウィリアム・H・メイシー、マーティン・シーン、クリスチャン・スレーター、イライジャ・ウッド
STORY:1968年6月5日、次期大統領候補として国民の期待を背負っていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺された。暗殺現場のロスのアンバサダーホテルにその時、集っていた人々の人間模様は。

☆☆☆E・エステヴェスの監督作品。

ボビーって誰のことだろう?って思ったら、ロバート・F・ケネディのことだったんですね。
兄に続いて暗殺されたということだけしか知らなかったが、この映画を観ていろいろなことがわかった。もちろん、この映画、フィクションですけどね。
きっとアメリカ人なら知ってるエピソードなんだろうけれど。

この映画は群像劇で、まったく関係のない人々がある瞬間に向かって収束していくというパターン。
はじめは、なんか散漫な印象があって、正直退屈な部分もある。
しかし、各エピソードが少しずつからみあい、ラストに向かうあたりではぐんぐんおもしろくなっていった。

なんといっても、キャストが豪華じゃないですか!
すごいな、エステヴェスの人脈。
ブラッドパックの中心的存在だったエステヴェスも、次第に勢いをなくして(他のブラッドパックたちも全然見なくなった・・・)消えつつあったわけだけど、脚本監督で少しずつ復活していたとは。
これだけの俳優たちが集まるってすごいことです・・・
元カノのデミ・ムーアとこの当時の彼女の彼氏、アシュトン・カッチャー(一瞬誰だか分からないけれど)まで出てるのには苦笑したけれど。

この顔ぶれを見ているだけでも楽しい映画。

エステヴェスがこれからどんな映画を撮るかも楽しみだ。

2012/03/21

新宿:桂花ラーメン 新宿末広店

1203211
ポロック展を見た後、新宿に用事があって出たのだが、ランチ難民に・・・
疲れ果てたところに目に入ったのが、桂花。ふとひらめいて入ることに。

やっぱりここに来たらこれだよねということで頼んだのは、太肉麺(ターローメン)。

1203212
のっかってるのは、太肉(豚三枚身)、茎わかめ、卵、生キャベツ、メンマ。
きくらげじゃないんですね。前から茎わかめだったかなあ・・・
麺は、当然、九州的ストレート麺。

肉がとろけますね。そして、キャベツの甘みがきいている。
だんだんと塩辛くはなってくるけれど、甘みでちょうどいいバランス。

若干マイルドかなとは思うけど、東京だったらこれくらいでいいかもしれませんね。


東京都新宿区新宿3丁目7-2

2012/03/20

【生誕100年 ジャクソン・ポロック展】

art-14 【生誕100年 ジャクソン・ポロック展】 東京国立近代美術館

1203201
日本初のポロック回顧展である、【生誕100年 ジャクソン・ポロック展】に行って参りました。

日本国内にある約30点のポロックすべてを含む64点で構成される。

chapter1 1930-1941年 初期 自己を探し求めて
ごくごく初期のポロック、かなり暗い。
そして、「綿を摘む人たち」や「西へ」など、すでにかなり不思議な絵である。
抽象画家もはじめはへー、フツーと思うことが多いけれど、ポロックははじめからちょっと違う。
続いて、急に色彩が明るくなる。
まるで、岡本太郎のような色彩。
ネイティブアメリカンの芸術やメキシコアートの影響を受けたというが、確かに絵をよくよく見ると、仮面や馬、風景などは影響が見てとれる。
しかし、この段階ではまだまだポロックっぽくはない。

chapter2 1942-1946年 形成期 モダンアートへの参入
ミロ、マティス、ピカソなどの影響を受けるポロック。
そして、この頃、ポーリング(流動性の高い塗料を画面に流し込む)という手法も編み出す。まだまだその後の完成に至るまではかなり控え目ではあるけれど、確かにこれこそポロック!
ネイティブアメリカンのトーテムを主題にした作品などもあったが、ミロ的な作品「ブルー白鯨」の青がきれい。海の中の生物がいろいろと描かれているようにも見えるが、白鯨というのは大好きな小説からとった題名だったらしい。

chapter3 1947-1950年 成熟期 革新の時
ついに、オールオーヴァー(画面を同じようなパターンで埋め尽くす)とポーリングの技法を融合させたポロックは頂点へ。
この章はどこをとってもポロック、ポロック、ポロック・・・
ナンバーとタイトルがついた絵が多くて、題名を聞いただけではどんな絵か浮かんでこないが(笑)、まさにポロック。
当時カオスだと批判されたそうだが、まあそうですねぇ。いやでもこのなんともいえない混沌ぐあいがいいんですね。
この中ではやはり、テヘラン現代美術館に所蔵され、革命後国外に出ることがなかったという「インディアンレッドの地の壁画」が迫力。色(レッド)もいい。

chapter4 1951-1956年 後期・晩期 苦悩の中で
頂点に達したポロックは突如方向転換、ブラックポーリングという作風となっていく。黒一色で具象的なイメージが再びあらわれる。
世間からは衰退と思われたようだが、ポロック自身は進歩であると考えていたらしい。
ただ、再びお酒に手を出すようになり、創作意欲も衰えていったポロック。最後は飲酒運転での事故死(44歳)。あまりに早い死である。
残念ながら、全盛期に較べるとやはり迫力はなくなっているし、鮮やかなポロックの方が好きかなと。
ブリヂストン美術館にある絵もこちらに。

1203202
出口を出たところにアトリエが再現されていて、ここは写真OK。

これだけのポロックよく揃えましたね。
抽象画が好きな方は是非!

そういえば、映画「ポロック 2人だけのアトリエ」もまだ見てなかった。早く見よう。

2012/03/19

サントリー ザ・プレミアムモルツ

1203184
プレミアムモルツがリニューアル!
普段は買えない(それなりの値段だから←うー、貧乏人)が、奮発して買ってみた。

缶の色が少し薄くなったような。
味はどうか。

注いでみると、泡があふれそうなほど。
飲んでみると、一口目からぐーっと苦味がくる。好きな味ですね。サントリー製品とは結構相性がいいらしく、いろいろと好きな製品が多いのだ。
しかし・・・
どこが変わったんでしょう?
華やかな香りと深いコクと旨みを追求したというのだけど、正直言って変更点はわからず。
おいしいからいいんですけど。

2012/03/18

立川:洋麺屋五右衛門 グランデュオ立川店

おととい、映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観た後、どこでお昼を食べるかということになり、そうそう、改装後のグランデュオにまだ行ってなかったよねということで、グランデュオに向かった。
中華街よかったのにな~
なんでなくなっちゃったんだろう・・・
レストラン街はワンフロアになっちゃったし、食べ物やさんって大変なんだろうか、今。

ぐるぐるまわって洋麺屋五右衛門に入った。
列がなかったのと(並ぶのキライなワタクシ)、久々にいいかなと。

そして、Dセットを注文。スパゲティに、サラダ、スープ、飲み物、デザートがついて1200円。スパゲティと飲み物とデザートを選ぶ仕組み。

1203181
サラダとスープ。
ベーコンチップののったサラダと豆腐の入ったちっちゃなスープ。

1203182
豚としゃきしゃきれんこんの和風ミートソース。
スパゲティは結構な種類があって迷ったのだけど、五右衛門といえば和風かなとそのカテゴリーからチョイス。
肉味噌風でおいしい。

1203183
デザートは、苺のティラミス。りんごジュース。

久々に食べた五右衛門、おいしかったです。
昔よりおいしくなったかも??

立川市柴崎町3-2-1 グランデュオ立川7階

2012/03/17

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

本日の映画
Iron Lady
movie-14 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 The Iron Lady 2011年英

DIR:フィリダ・ロイド
CAST:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント
STORY:イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーは今では認知症を煩い、夫がすでに亡くなったことも時として忘れてしまう。マーガレットは、父の影響で政治家を目指し、ついには政界のトップへと登り詰めていった自分の人生をふり返る。

☆☆☆☆メリル・ストリープが本年アカデミー賞主演女優賞を受賞!

今年のアカデミー賞では、メリルがとるとは全然思っていなかった。
いつもうまいんだし、前にもとってるしと。
が、見て納得。
いつもなりきりぶりがすごいメリルだけど、この映画ではサッチャーそのもの!

当然、顔は似ていないのだけど、発声、しぐさ、雰囲気、どれをとってもサッチャーさんに見えてくるからあら不思議。

物語は、老いたサッチャーが一人で牛乳を買いに行く場面からはじまる。
誰も、その老女がサッチャーであることに気づかない。
そして、どうやら彼女が認知症にかかっており、すでに亡くなっている夫の幻影と会話していることがわかる。
あのサッチャーがと思うと、寂しい場面である。

この老けメイクがよくできていて(アカデミー賞メイクアップ賞受賞)、はじめ出てきた時に、あれメリルかな?と思うほど。メイクだけじゃなくて、メリルの演技のなせるわざなんだろうけれど。

そして、映画は若い頃へとフラッシュバック。
市長もつとめた雑貨商の父親の影響で政治への道へと進み、実業家デニスと出会い結婚、ついに下院議員への当選を果たしたマーガレット・サッチャー。
女だからという差別をはねのけ、次第に中枢へと近づいていく。さらりと描かれている部分も多いが、どれほどの苦労があったことか。
ついには保守党の党首へ、そして初の女性首相に。

その後は鉄の女ぶりを発揮し、急進的な政策を強硬に進め、フォークランド紛争での勝利や経済の回復などで評価を集めた一方、次第にその強硬策が反発を招き、やがて引退へと追い込まれる。

サッチャリズムは今では批判も多いのだろうけれど、強靱な心で、常に闘う人であり。そして女性としてのハンデなどものともせず、突き進んでいったところは尊敬に値する。いやはや凄い人である。演じたメリルもだけど。

そんな人物が、今は認知症を煩い、ほとんど人前に出ることもないというのを聞いてなぜ?と思うが、わからないもんなんですね。

もう少し家族との関係を描いてほしかった気もするが、夫デニスとの愛はよく伝わってくる。夫役、ジム・ブロードベントもいい。

メリル・ストリープの演技を是非!

2012/03/16

サントリー 絹の贅沢

1203161
絹の贅沢がリニューアル。缶のデザインもかわったかな。

注いでみると、シルクヱビスほどじゃないけれど、きめ細かな泡。
飲んでみると、新ジャンルとしてはなかなかによろしい。適度な苦味、ホップっぽい香り。小麦が使われているということで、少しだけヴァイツェンっぽい感じもある。
もちろん、ビールとは違うなとは思うけれど、いい出来かと。

モルツにしろ、金麦にしろ、これにしろ、ワタクシ、サントリー製品との相性がいいのかも。

2012/03/15

「みなさん、さようなら」

本日の映画
みなさん、さようなら [DVD]
movie-13 「みなさん、さようなら」 Les Invasions Barbares 2003年加仏

DIR:ドゥニ・アルカン
CAST:レミー・ジラール、ステファン・ルソー、マリ=ジョゼ・クローズ
STORY:父が末期がんと知ったロンドンの証券ディーラー、セバスチャンはカナダに帰国。楽しい病室にしたいという母の頼みを聞いて奔走する。

☆☆☆アカデミー賞外国語映画賞をはじめとして数々の映画賞に輝いた映画。

女癖が悪く散々妻を泣かせてきた父親を反面教師として、ああは絶対なるまいと父親と距離を置いてきた息子。
それでも母親の頼みを聞き入れて(この奥さんも偉いな。あんな旦那なのに・・・)帰国、父親の最期を楽しくしてあげようと奮闘する。
これが、ぶっ飛びなんですね~

息子は大金持ちになっているのだけど、病院を改装して大きな個室を作ってしまったり、世界に散らばっている友人たち(昔の愛人たちも!)を呼び寄せたり、痛みに効くと知ってヘロインを手に入れ、ジャンキーを世話係に雇ったり・・・
いやはや、金持ちじゃなきゃ出来ないことなんですね。
でも、父親を思う気持ちは同じわけで、ずっと疎遠だった息子と和解できた父親は幸せそう。

それだけでなく、友人たちとの楽しいおしゃべりや、おいしいワインと食事に囲まれ、ホントに幸せ者である。

不思議なほど、みなアッケラカンとしていて、なかなか共感できにくい部分もあるのだが(日本人にはあまりない感覚かも)、ラストは感動もの。

ワインと本と女に生きた人生、きっと満足して天国へと旅立つのだろう。
うらやましい。

2012/03/14

ホワイトデー

本年もホワイトデーのお返しをいただきました。

1203141
同居人からは、マリアージュ・フレールの紅茶(アールグレイ)のティーバッグ。
なんでも、ダマン・フレールのお店に行ったらティーバッグは扱っていないとのことでこっちにしたらしい。うれしいなー。

1203142
デザートは、ワタクシのリクエストにより、ローソンの爆笑問題田中とお願いランキングコラボのちょい足し!いちごチーズサンデー。最近はコンビニのデザートもあなどれない。

1203143
そして、実家の父からは、ワイン。ニュージーランドのピノ・ノワールってなかなかめずらしいかも。

どうもありがとうございました!

2012/03/13

ハル・ホワイト『ディーン牧師の事件簿』 

本日の本
ディーン牧師の事件簿 (創元推理文庫)
book-9 『ディーン牧師の事件簿』 ハル・ホワイト著 創元推理文庫

STORY:80歳を迎え、牧師を引退したディーンは、静かに余生を過ごすはずが、不可解な事件を持ち込まれて・・・

☆☆☆不可能犯罪物の短編集。

不可能犯罪物の短編集といえば、なんといってもエドワード・D・ホックのサム・ホーソーンの事件簿シリーズ。あれ、好きなんですね。残念ながら完結してしまったけれど・・・

ということで、不可能犯罪と聞くと、逃すわけにはいかず手にとってみた。

ディーン先生、なかなかお茶目。
バナナプディングに目がなく、ミストサウナ好きで、宵っ張り。
不可解な謎と聞くや、鼻をつっこまずにはいられない・・・
いいな、ディーン先生のキャラクター。

で、肝心な不可能犯罪だけれど、ちょっと無理なものもあり、すぐに謎解きできちゃうものもあり。
やっぱりホーソーン物の方が上かなと思うが、決して悪くない。

てっきり昔の作品かと思いきや、アメリカ本国でも2008年に出版された模様。
そういえば、背景が新しいな。
でも思いっきり古風。というスタイルがとてもあってるんだけど。

2作目でないかなあ。

2012/03/12

ベルモルト

1203121
酒のパスポートで見つけた、ベルギーの新ジャンル(リキュール類)。
ビールよりずいぶんと安い。
早速買ってみた。

注いでみると、見た目はかなりビールっぽい。
飲んでみると、ん?
後味が不思議な感じ。金属っぽいような、甘みも若干残るような。つけたような苦味もある。
ベルギーのだからと期待したのだけど、まあそれなりでしたね。

2012/03/11

「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」

本日の映画
シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム オリジナル・サウンドトラック
movie-12 「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」 Sherlock Holmes:A Game Of Shadows 2011年米

DIR:ガイ・リッチー
CAST:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、ノオミ・ラバス、ジャレッド・ハリス、レイチェル・マクアダムス、スティーヴン・フライ、ケリー・ライリー
STORY:世界各地で暗殺事件や爆破事件が続発。これらの影にモリアーティ教授がいることを突き止めたシャーロック・ホームズは、親友ワトソン博士や、ジプシーのシムと協力して教授の陰謀を阻止すべく・・・

☆☆☆シャーロック・ホームズ第2弾。

初日に行って参りました~

いよいよかのモリアーティ教授が本格登場と聞けば期待が高まる・・・
このモリアーティ教授を演じてるのが、リチャード・ハリスの息子ジャレッド・ハリスなのだが、ちょっとイメージ違うなあとは思ったものの、邪悪さがにじみ出ているところがなかなかよろしい。
そして、初登場2人目は、事件の鍵をにぎるジプシー女性を演じる、ノオミ・ラパス。オリジナル版「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」で衝撃デビューして、あのリスベットがあまりに強烈すぎたのでこのあとどうなるだろうと思ったが、この役もはまってますね。この後ハリウッドで活躍しそう。
さらに、ワタクシ的に一番おもしろいと思ったのが、ホームズの兄、マイクロフトを演じたS・フライ。マイクロフトってもっとまじめキャラじゃなかったっけ?あ、いやでもユニークなマイクロフトで楽しかった。

もちろん、主役のコンビは健在で、やっぱりこのコンビ以外は考えられないですね。
前作にもましてアクションが増えて、よりワイルドになって(ダウニーJrが本人と重なるやんちゃぶりを発揮)、原作とはさらにかけ離れてしまったけれど、アクションムービーとして見れば、かなり楽しめますね~
前作ではあまりなかった(と思う)、ホームズがパイプをくわえる場面があるのはちょっとうれしかった。

たたみかけるようなアクションの連続で(森を逃げる場面とかすごい映像。スローモーションをさらに多用するようになった)、一気に見終えた。

究極に動的なホームズ、原作を思い起こさないようにして見ると、これもいいもんです。
原作にあるエピソードもちらちら出てくるというのもうれしい。
モリアーティ教授との闘いもちゃんと、そういう結末になるわけで。
さらにラストは爆笑もんでしたが。

これ、3作目もできそう。

2012/03/10

「シャーロック・ホームズ」

本日の映画

シャーロック・ホームズ [Blu-ray]
シャーロック・ホームズ [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2011-07-20
売り上げランキング : 77


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
movie-11 「シャーロック・ホームズ」 Sherlock Holmes 2009年米

DIR:ガイ・リッチー
CAST:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー、ジェームズ・フォックス
STORY:19世紀末のロンドンで若い女性の連続殺人が発生、名探偵ホームズは犯人ブラックウッド郷を捕らえる。ブラックウッド郷は処刑されるが、予言通り蘇った・・・

☆☆☆新しいホームズ!

本日初日のホームズ二作目を見に行ったのだが、そうそう、一作目まだ見てなかったわと、先日慌てて見た。

ワタクシは、原作が大好きだし、映画、テレビ、だいたい見ているが、一番よかったのは、イギリスのテレビ版ホームズ。ホームズ役の故ジェレミー・ブレッドが適役で、彼以外もう考えられないくらい。

ということで、とっても不安だった。
だってねー、ロバート・ダウニー・Jrですよ!
顔濃いし、イギリス人には見えないし、騒々しいし・・・

まあでも芸達者だから、思いっきり化けて完璧なホームズになりきってるかもと思ったら、そんなことはなかった。ロバート・ダウニー・Jrそのものじゃないですか(笑)
どう考えてもホームズには思えない。

確かに、ホームズはエキセントリックで、柔術もこなすし、まあ変な人なんだけれど、こんな肉体派じゃないよ(笑)
驚くべき記憶力と洞察力、観察力、とびきりの頭脳でたちどころに真相を見破るホームズ像であることには変わらないが、イメージが・・・
それに、ワトソンが格好良すぎる(笑)

といろいろと文句をつけたけれど、これはこれでいいんじゃないだろうか。
今までもパロディ作品があったわけだし、新感覚ホームズということで。
思いっきり動的なホームズもおもしろい。コミカルだし。

ホームズとワトソン・・・ダウニー・Jrとジュード・ロウ(この人、あんまり・・・だったんだけどこの役はいいな)の相性抜群で、この2人の組み合わせだからさらにおもしろくなったと言える。

しかし、これは好き嫌いがわかれますね。

2012/03/09

「バベル」

本日の映画
バベル [Blu-ray]
movie-10 「バベル」  Babel  2006年米

DIR:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
CAST:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊池凛子、アドリアナ・バラーザ、エル・ファニング
STORY:モロッコでは山羊飼いの少年が謝ってアメリカ人観光客の妻を撃ってしまい、夫は助けを求めて必死になる。一方夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちは、メキシコ人の乳母がとともにメキシコに向かうことに。少年が持っていた銃の持ち主だった日本人ヤスジローは聾唖の娘との関係がうまくいかず悩む。

☆☆☆3つの物語が並行して進行していく映画。

菊池凛子がアカデミー助演女優賞の候補になったことで日本でも大いに話題になった。
その演技も気になるところだが・・・

題名の「バベル」はバベルの塔からきている。
はじめは同じを言葉をしゃべっていた人間が、ある時神の怒りにふれて、違う言葉を話すことになり、混乱するという、旧約聖書の物語。

この映画では、言葉が通じないことによってコミュニケーションがとれなくなる、というテーマから発展、意思疎通ができないことによる様々な混乱が描かれる。

アメリカ人夫婦は、ある出来事がきっかけで夫婦仲に大きな溝ができてしまっている。
妻が怪我をしたことにより、夫が必死に助けを求めるものの、同胞のアメリカ人たちは冷たい(国すらも)。結局、一番の力になってくれたのは、言葉の違うガイドの一家であり、まったく言葉の通じないガイドの老いた母親が力強い支えになるという皮肉。

そして、夫婦の子供たちは、かわりの子守が見つからなかったことからメキシコ人乳母とともに、メキシコへ。
ここで立ちはだかるのが国境の壁で、乳母には酷な結果が待っていた・・・

日本では、母親が自殺して以来父との意思疎通ができなくなった聾唖の娘の物語が語られる。
言葉を失ったことによるコミュニケーション不足なのだが、精神的な問題も大きく、根は深い。

この3つの物語がシンクロしながらストーリーは進むが、ひたすら重苦しい。
日本のパートでは、最後に希望が感じられるが、モロッコのパートでは希望と絶望が混じり合い、メキシコでは悲しい結末で、カタルシスは得られない。というか、そんな結末は意図はしていないのだろうけれど。
1つ1つのエピソードは力が入っているものの、ややつながりが希薄というか、どうも収まりがよろしくないのが残念だ。

話題の菊池凛子は、大熱演だが、高校生というのはちょっと厳しいか・・・
同じく候補になった、メキシコ人乳母を演じたA・バラーザの方が印象的だった。

2012/03/08

D・M・ディヴァイン『三本の緑の小壜』

本日の本
三本の緑の小壜 (創元推理文庫)
book-8 『三本の緑の小壜』 D・M・ディヴァイン著 創元推理文庫

STORY:ある日友人と泳ぎにいった少女ジャニスの行方がわからなくなり、ゴルフ場で死体となって発見された。診療所の若い医師が容疑者とされたものの、彼は崖から転落死。犯行を苦にしての自殺と思われたが、また少女が殺される。

☆☆☆昨年秋に出たディヴァイン。

いつもディヴァインの本を読むと、うまーくだまされてしまうので、今度こそ!と思ってゆっくり読み進めようとしたのだが・・・
おもしろくて一気読み。
そして、はじめ違う人物を犯人と思っていて、次に一瞬、真犯人にたどりついたものの、またまたミスリードにしてやられ、結局犯人あてに失敗。むむむ。

この作品は今までと趣向が違っていて、三人称になったり、一人称になったり。一人称も各章によって語り手がかわるのだ。同じ出来事が各人の視点で語られることにより、徐々に真相に近づいていくところがうまい。

正直(他の作品でもそうだが)、いやーな人物がたくさん出てくるので、読み始めは少々不快に感じたりもするが、それより次がどうなるんだろうと気になり、ページをめくってしまう。

いよいよ、「ウォリス家の殺人」を読みますか。

2012/03/07

「アイ,ロボット」

本日の映画
アイ,ロボット [Blu-ray]
movie-9 「アイ,ロボット」 I,Robot 2004年米

DIR:アレックス・プロヤス
CAST:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ブルース・グリーンウッド、ジェームズ・クロムウェル、シャイア・ラブーフ
STORY:2035年のシカゴでは家庭用ロボットが普及していた。ある日、ロボット工学の第一人者であるラニング博士が謎の死を遂げ、スプーナー刑事はロボットのサニーに疑いの目を向ける。

☆☆☆アイザック・アシモフの短編小説をモチーフとしたSF。

アシモフの小説は読んでいないのだが、どうやら設定だけを借りたということらしい。
ロボット三原則で有名とのことだが、これがどう生かされてるのだろうか。
「ロボットは人間に危害を加えないこと」
「ロボットは人間の命令に従うこと」
「ロボットは自己を守ること」
が、三原則である。

はじめ、博士の死を追うという展開では、舞台が近未来というだけで、なーんだ、単なる刑事ドラマ?と思ってしまった。主役がウィル・スミスなので、アクションドラマだなと。

ところが、次第にアクションだけの映画ではない展開に。

ロボットを絡めて、哲学的なテーマも登場する。
ロボットは便利で、なくてはならない存在になっているのだが、人間を脅かす存在にもなりうるということ。
自分の意思と感情を持ち、自分の思うとおりに行動するロボット。
人間の命令に従わなくなり、人間に危害を加えはじめる。しかし、そんなロボットを作りあげたのは人間だなわけで、結局人間が悪いのか・・・
なんて、頭がこんがらかってくるが・・・

と、難しいことを考えなくても楽しめる作品ではある。
ミステリー的要素もあるし、ウィル・スミスの鍛えあげられたアクションも楽しめるし。

近い将来、こんな世界が待っているのでしょうか・・・
あまり考えたくないけど。

2012/03/06

キリン 麦のごちそう

1203061
キリンから発売された新ジャンル。
缶のデザインはいい感じ。

注いでみると、ビールに見えなくもない。
飲んでみると、あっさりしてますね。最後に甘みが残るところはやっぱりビールじゃないなと。
可もなく不可もない新ジャンルだけれど、裏をかえさば特徴がないということで、どうだろう?生き残れるだろうか・・・

2012/03/05

サントリー ザ・ロイヤル・ビター

1203051
先日コンビニで見つけて、今度スーパーで買おうと思っていたら、スーパーでは売っていなかった。
ということで、慌ててコンビニで購入。コンビニ限定品だったんですね。

注いでみると、てっきりもっと濃い色かと思っていたら、少々濃いなという程度。
飲んでみると、おお!苦みが凄い。深みのある苦味と書いてあるとおりで、いいですねぇ。
度数は6%と高めだし、じっくり飲むのに適したビール。
今後も発売してくれないかなあ。

2012/03/04

新宿:犀門

先日久々に訪れたお店。
太田トクヤ氏のお店、地林房、陶玄房、浪漫房、犀門の中では一番好きなお店。
他より少しだけお値段は高めだけれど、落ち着いた雰囲気で、ゆっくり飲めるのがよい。
まあ、どのお店もお料理はおいしいし、ワインの品揃えもなかなか。

1203041
お通しのあとは・・・

1203042
子持やりいかのさっと煮。

1203043
下仁田ねぎの天ぷら、里芋のカキ味噌ホイル焼。

1203044
長芋と豚バラ肉のセイロ蒸し。

お酒は、ヱビス生と、赤ワイン(コルビエールchド・トレヴィアック&コート・ドュ・ローヌ)。

メニューは、いつもあるお料理の他に日替わりもたくさんあって、目移りする・・・
どれもおいしいそうだから。

頻繁に通いたいお店です。


東京都新宿区新宿3-36-15 内野ビル4F

2012/03/03

国立:ルミエール・ドュ・ソレイユ

1203031
今日はワタクシのお誕生日。
ということで記念日ディナーで、国立のフレンチのお店へ。
このお店、お正月にとまった館山のオーベルジュで若い頃シェフをしていたという方が開いたレストランだということを知って行ってみようと思ったのである。

1203032
席につくと、お誕生日おめでとうと書かれて花が(これは持ち帰りました)。

ワインは、アラン・パレのシラー(ヴァン・ド・ペイ)。
フルコースは少々きついと思い、プティコースにデザートをつけた。

1203033
まず出てきたのは、軽い前菜。フォアグラと、パン・ド・エピス(ブルゴーニュの甘いパン)。
ブルゴーニュにこんなパンあったかなあ。甘いからどうかと思ったが、確かにフォアグラにあう。

1203034
ワタクシの前菜、本日のシェフのお任せ前菜&無農薬野菜のサラダ。オマールえびと帆立だった(ムースも)。オマールえび美味しい。野菜は新鮮だし、いろいろと楽しめる。

1203035_2
同居人の、多摩地豚モモ肉のゼリー寄せ&無農薬サラダ。

1203036
ワタクシのメイン、多摩地豚、バラ肉のコンフィ、粒マスタード添え。
脂がとろける豚。確かにマスタードがあう。ここにもたくさんの野菜が添えてあって、野菜好きのワタクシとしてはうれしい。

1203037
同居人の、宮城県産、森林鶏ムネ肉のロースト、ラベンダーソース。

1203038
デザート。お誕生日ということで、ハッピーバースデーの曲とともにやってきた(ちょっと恥ずかしい(笑))。チーズケーキ、フロマージュブラン。

ふー、おなか一杯。とっても満足!
また行きたいな。

国立市中1-18-36 S・Iツインビル1F

2012/03/02

【フェルメールからのラブレター展】

art-13 【フェルメールからのラブレター展】 Bunkamuraザ・ミュージアム

1203021
改装を経てリニューアルオープンしてはじめの展覧会に行って参りました。
なんといっても目玉はフェルメールの三作品。
今年はフェルメールがたくさんやってくるので楽しみ!

会場に入ると、ロッカーの位置がかわりましたね。
そして、壁の手前に障壁が。この方が絵に近づけないからいいのかも。
壁はカラフルに。構造はかわっていないようだけど。

〈人々のやりとり-しぐさ、視線、表情〉
有名なところではピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなど。
風俗画・・・日常を切り取った画だが、格言や諺なども描かれていて、じっくり見るといろいろなことがわかってくるらしい・・・が、まあ見ていておもしろいのは、人々のリアルな表情なんですね。生き生きとしていて。
今回知ったのは、ヤン・ステーンが宿屋の主人であったということ。それで、酒場や宿屋や売春宿といった作品が多いんですね。

〈家族の絆、家族の空間〉
風俗画の中で、既婚女性が多く描かれたそうである。
洗濯、掃除、子供の世話、料理、病人の世話・・・
際限のない家の仕事をこなす女性たちを描いた絵は、生活感たっぷり。
ここにも、デ・ホーホ、ヤン・ステーンの絵あり。

〈手紙を通したコミュニケーション〉
この展覧会の目玉、フェルメールの3枚の手紙の絵が登場。
しかも、1つの部屋に三枚だけという、実に贅沢な展示。
「手紙を書く女」
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女と召使い」
どれも甲乙つけがたい。光がどれも素晴らしい。
どれが一番好きかなあ。
「手紙を書く女」の柔らかな感じもいいし、「手紙を読む青衣の女」のきれいな青もいいし、「手紙を書く女と召使い」の何かたくらみがある感じもいいし。
「手紙を読む青衣の女」は修復を経て世界に先駆けての公開ということで、はじめにこの日本にきたのが素晴らしいですね。ホント、この青、はっとするような色だ。
17世紀オランダは識字率が大変高かったとのことで、手紙をテーマとした絵はいろいろとあるらしい。

〈職業上の、あるいは学術的コミュニケーション〉
学者、公証人、弁護士・・・
なにやらかちっとした職業の人たちの絵が並ぶ。
読み書きは重要なツールであったことがわかる。
髑髏が描かれていると、おや、ヒエロニムス?と思ってしまうが、必ずしもそうではない。
そんな絵の1つ、「薬剤師イスプラント博士」は博士(男性だよね?)が着物のようなガウンを着ているのだが、これが右前。これは間違いなのか?それとも昔はこんな習慣だったのか・・・

点数は43点と少なめだけれど、フェルメールの3枚を是非見に行きましょう!

ミュージアムショップで買っためがねふき。
ワタクシ、めがねはかけていないけれど、スマホの画面ふきに使うべく購入。シャ・ノワール!
1203022

2012/03/01

【ルドンとその周辺-夢見る世紀末展】

art-12 【ルドンとその周辺-夢見る世紀末展】 三菱一号館美術館

1203011
ルドン展に行って参りました。

目玉は今回この美術館に所蔵されることになった「グラン・ブーケ」なのだけど、他のルドン作品はすべて岐阜県美術館に所蔵されているもの。
岐阜県美術館のルドンは実に250点あまりだそうで、ルドン以外の今回きている作品もすべて岐阜県美術館のものとのこと。改装に伴って大挙してやってきたらしいのだが、いやはやすごいコレクションですねぇ。なかなか岐阜県までは行けないので、これは貴重な機会。

第一部 ルドンの黒

これこそルドン!ひたすら黒い。

はじめの数作品こそ、フツーの画だったが、次の部屋に移ると黒、黒、黒。
20代前半ですでに黒だったんですね。
初の石版画集「夢のなかで」、すでにルドンのテーマがあらわれている。人の首、目玉・・・
サイコロを背負った「賭博師」も印象的。

「エドガー・ポーに」の中の「眼は奇妙な気球のように無限に向かう」、これは不気味。人の首、気球、目玉というルドンお得意のテーマの組み合わせで不思議な感じ。

このほか、人間の頭が乗った植物なんかもいくつか描かれていて、これまた不思議。

ユーモラスなのは、有名な「蜘蛛」。顔がおもしろくて、思わず笑ってしまう。

黒の時代も終わりに近づくと、次第に明るくなっていく。
そして、色彩豊かな時代へ・・・

第二部 色彩のルドン

実家の経済状態が悪化、屋敷が売却されることによって、突如黒の時代が終わりをつげる。
そして、カラフルなルドンへと変貌。パステルや油彩が並ぶ。

華やかな花の絵もあるけれど、テーマ的にはやっぱりルドンかなというものもある。
「オフィーリア」、「オルフェウスの死」などはモローっぽい感じもあり、カラフルだけれど、幻想的でもあり。
「目をとじて」もありましたね。これもいろんなパターンがあるようだけど。

そして、なんといっても「グラン・ブーケ」ですね。
思った以上に大きな作品で、部屋に入った途端、いろいろな色が目に飛び込んでくる。
パトロンの男爵の食堂を飾った絵16点のうちの1つで、残りの15枚はオルセーに所蔵されたとのこと。これらも是非見てみたいなあ。

第三部 ルドンの周辺-象徴主義の画家たち

ルドン以外の象徴主義の画家の作品もとても充実。

モローの二作品が見られたのもうれしいし、ファンタン=ラトゥールもいい。

今回新しく知ったところでは、マックス・クリンガーがとてもユニーク。
「手袋」というエッチングのシリーズもので、ストーリーが展開していくのだけど、とってもシュールなのだ。これ、全編通して見たみたい。手袋が人格を持ってるみたいで。

ムンクの「マドンナ」とか、ゴーギャンの「ノアノア」。こんなのもの持ってるんですね。いやはやすごい。

彫刻家マイヨールの油彩画というのはめずらしい。ナビ派っぽいかな。
ナビ派といえばこの人、ドニ(最近お気に入りの画家)の二枚もうれしい。

ルドン好きな方、象徴主義が好きな方は是非!
とってもいい展覧会です。

※3月4日で終了です。

« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon