D・M・ディヴァイン『三本の緑の小壜』
本日の本
book-8 『三本の緑の小壜』 D・M・ディヴァイン著 創元推理文庫
STORY:ある日友人と泳ぎにいった少女ジャニスの行方がわからなくなり、ゴルフ場で死体となって発見された。診療所の若い医師が容疑者とされたものの、彼は崖から転落死。犯行を苦にしての自殺と思われたが、また少女が殺される。
☆☆☆昨年秋に出たディヴァイン。
いつもディヴァインの本を読むと、うまーくだまされてしまうので、今度こそ!と思ってゆっくり読み進めようとしたのだが・・・
おもしろくて一気読み。
そして、はじめ違う人物を犯人と思っていて、次に一瞬、真犯人にたどりついたものの、またまたミスリードにしてやられ、結局犯人あてに失敗。むむむ。
この作品は今までと趣向が違っていて、三人称になったり、一人称になったり。一人称も各章によって語り手がかわるのだ。同じ出来事が各人の視点で語られることにより、徐々に真相に近づいていくところがうまい。
正直(他の作品でもそうだが)、いやーな人物がたくさん出てくるので、読み始めは少々不快に感じたりもするが、それより次がどうなるんだろうと気になり、ページをめくってしまう。
いよいよ、「ウォリス家の殺人」を読みますか。
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