【フェルメールからのラブレター展】
art-13 【フェルメールからのラブレター展】 Bunkamuraザ・ミュージアム
改装を経てリニューアルオープンしてはじめの展覧会に行って参りました。
なんといっても目玉はフェルメールの三作品。
今年はフェルメールがたくさんやってくるので楽しみ!
会場に入ると、ロッカーの位置がかわりましたね。
そして、壁の手前に障壁が。この方が絵に近づけないからいいのかも。
壁はカラフルに。構造はかわっていないようだけど。
〈人々のやりとり-しぐさ、視線、表情〉
有名なところではピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなど。
風俗画・・・日常を切り取った画だが、格言や諺なども描かれていて、じっくり見るといろいろなことがわかってくるらしい・・・が、まあ見ていておもしろいのは、人々のリアルな表情なんですね。生き生きとしていて。
今回知ったのは、ヤン・ステーンが宿屋の主人であったということ。それで、酒場や宿屋や売春宿といった作品が多いんですね。
〈家族の絆、家族の空間〉
風俗画の中で、既婚女性が多く描かれたそうである。
洗濯、掃除、子供の世話、料理、病人の世話・・・
際限のない家の仕事をこなす女性たちを描いた絵は、生活感たっぷり。
ここにも、デ・ホーホ、ヤン・ステーンの絵あり。
〈手紙を通したコミュニケーション〉
この展覧会の目玉、フェルメールの3枚の手紙の絵が登場。
しかも、1つの部屋に三枚だけという、実に贅沢な展示。
「手紙を書く女」
「手紙を読む青衣の女」
「手紙を書く女と召使い」
どれも甲乙つけがたい。光がどれも素晴らしい。
どれが一番好きかなあ。
「手紙を書く女」の柔らかな感じもいいし、「手紙を読む青衣の女」のきれいな青もいいし、「手紙を書く女と召使い」の何かたくらみがある感じもいいし。
「手紙を読む青衣の女」は修復を経て世界に先駆けての公開ということで、はじめにこの日本にきたのが素晴らしいですね。ホント、この青、はっとするような色だ。
17世紀オランダは識字率が大変高かったとのことで、手紙をテーマとした絵はいろいろとあるらしい。
〈職業上の、あるいは学術的コミュニケーション〉
学者、公証人、弁護士・・・
なにやらかちっとした職業の人たちの絵が並ぶ。
読み書きは重要なツールであったことがわかる。
髑髏が描かれていると、おや、ヒエロニムス?と思ってしまうが、必ずしもそうではない。
そんな絵の1つ、「薬剤師イスプラント博士」は博士(男性だよね?)が着物のようなガウンを着ているのだが、これが右前。これは間違いなのか?それとも昔はこんな習慣だったのか・・・
点数は43点と少なめだけれど、フェルメールの3枚を是非見に行きましょう!
ミュージアムショップで買っためがねふき。
ワタクシ、めがねはかけていないけれど、スマホの画面ふきに使うべく購入。シャ・ノワール!
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