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2012/04/13

アレグザンダー・マコール・スミス『日曜哲学クラブ』

本日の本
日曜哲学クラブ (創元推理文庫)
book-13 『日曜哲学クラブ』 アレグザンダー・マコール・スミス著 創元推理文庫

STORY:エディンバラに住む女性哲学者のイザベルはたまたま劇場で若い男性が墜落するのを目撃し、彼が最後に見た人物は自分かもと思うといてもたってもいられず、その死の謎を探ろうとするが・・・

☆☆☆シリーズ1作目。

探偵役は、古都エディンバラに住む(といってもエディンバラという雰囲気はあまり感じないのだけど)バツイチの女性哲学者イザベル。
題名は、未だ一度も開催されたことのないイザベル主宰のクラブからきている。このクラブの話はほとんど出てこないので、なんかもやもやするというか・・・

哲学者が主人公というだけあって、思考はあっちに飛びこっちに飛び・・・
推理というよりは、迷走である。
相当ずうずうしく人のことを詮索して、ハラハラするなあ。

墜落死の謎とともに大きな幅をしめているのは、姪と姪の今の彼氏と元の彼氏と自分の関係だったりするが、姪の元カレと自分との微妙な距離感は次作で発展するのやら。

そして、真相に近づいたかと思いきや遠ざかり、また近づいたかと思いきややはり遠ざかり・・・
と読み進むと、え?唐突に事件が終わってしまった。

というわけで、ミステリーとしては今一歩という気がするが、主人公のおしゃべりと思考を楽しむ小説ととらえればまあいいかと。

2作目はどうしようかなあ。

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