【あなたに見せたい絵があります。展】
art-21 【あなたに見せたい絵があります。展】 ブリヂストン美術館
ブリヂストン美術館、しょっちゅう行ってるけれど、またまた行っちゃいました。
おめあては、新しい収蔵品。
開館60周年を記念する展覧会で、ブリヂストンと石橋美術館の両方が所蔵されているせく品から選りすぐっての展示。
石橋の日本画とブリヂストンの西洋画を混在させての展示で、なかなかない展示。
石橋美術館へ去年行ってきたところだけど、まだまだ見ていない作品もあるはず。
1章 自画像
おなじみのセザンヌやマネが並ぶ中、新鮮だったのは藤島武二像。青木繁は去年も見たかな。
2章 肖像画
ここでなんといっても見たかったのは、岸田劉生の「麗子像」。かなりデフォルメされたタイプ。藤田嗣治のもいい。猫もいるし。
3章 ヌード
ルノワールのはインパクトがあるが、マティスのもいい。
4章 モデル
藤島武二の2作品。「黒扇」はブリヂストンにあるのでよく見るのだが、石橋にある方は見たことなかったかも。今回、あらためて藤島武二いいなあと思った。
5章 レジャー
レジャーといっても広範囲にわたるわけで、舞踏会、演奏会、サーカス、旅行などいろいろなテーマが。一番好きなのはデュフィの「オーケストラ」。見ているだけで楽しくなる。
6章 物語
物語というと聖書やギリシャ神話が思い浮かぶが、日本では神話のようで。
青木繁の4作品はどれもいい。「海の幸」が一番不思議な感じだが、「わだつみのいろこの宮」も印象的。
ここで新しい収蔵品が2枚。
1枚はカイユボットの「ピアノを弾く若い男」。カイユボットというとオルセーにある、あの床削りの絵の力強さを思い出すが、こちらはかなり繊細で柔らかな感じ。
もう1枚は岡鹿之助「セーヌ河畔」。ナイーブアートを連想させる描き方で、いつもここで見ている「雪の発電所」とはちょっと趣が違う。
7章 山
山といったら、これがあるかなあと思ったセザンヌのサント・ヴィクトワール山と、岡鹿之助「雪の発電所」がちゃんとあった。石橋にある雪舟の4枚の絵「四季山水図」、これいいな。
8章 川
モネの睡蓮は川?とやや疑問がなくはないが(佐伯祐三のも直接川は描いていない)、案外好きなのはヴラマンクの「運河船」。くっきりした輪郭と色合いの鮮やかが目をとらえる。
9章 海
ここにも藤島武二が4枚。人物画だけでなく風景画もいける。
モネのヴェネツィアの絵とパウル・クレーの「島」色合いが似てる。
10章 静物
やっぱり静物といえばセザンヌ!ゆがんだ構図がおもしろい。
安井曾太郎の「レモンとメロン」ダイナミックですきだが、一番のお気に入りは藤田嗣治の「猫のいる静物」。静物も細かく見ると楽しいのだが、なんといっても猫!歯(きば?)が1本出てる猫がなんといえずかわいい。
11章 現代美術
カンディンスキーやレジェなんかはとっても好きなのだけど、ウーキー、スーラージュくらいになるとうーん、よくわからない・・・
いつもあるポロックの作品は、今まだ近代美術館に行ってるので5月29日からの展示だそう。
いやー、充実してますね。
あらためて見るのもいいかもしれませんよ。
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