【ホノルル美術館所蔵 北斎展】
art-22 【ホノルル美術館所蔵 北斎展】 三井記念美術館
葛飾北斎生誕250周年を記念した展覧会に行って参りました。
ホノルル美術館の北斎を大々的に紹介する展覧会。
なんでもホノルル美術館は1万点もの浮世絵があり、そのコレクションの中核をなすのは、「南太平洋」の原作者ジェームス・ミッチェナーが寄贈した約5400点の作品とのこと。
へー、これははじめて知ったなあ。ミッチェナーが浮世絵ファンだったとはね。
ホノルル美術館はだいぶ前に行ったことはあるのだけど、こんなコレクションがあったとは知らず。これは貴重な展覧会。
Ⅰ.揃物の名品
北斎といえば、なんといっても「冨嶽三十六景」が有名。今回も前後期にわけて展示される。
ホノルル美術館のもの、なかなかに状態がよい。
江戸日本橋からスタートするわけだが、私の好きなのは、神奈川沖浪裏、江の島、そして、桶の向こうに富士に見える尾州不二見原。
その他の揃い物、「諸国名橋奇覧」、「百人一首乳母かゑと起」、「詩哥写真鏡」、「諸国瀧廻り」、「琉球八景」も楽しい。
百人一首は、北斎ならではの解釈で描かれているし、時代が江戸だったりして不思議というか。
百人一首は子供の頃必死で覚えたものだけど、これ、全部に解説をつけてくれた方がいいなあ。
橋、滝は好み!構図がおもしろい。
Ⅱ.北斎の生涯と画業
バラエティに富んだ作品が並ぶ。
初期の作品から晩年の作品まで、そして肉筆画あり、団扇絵あり。
どうも風景画のイメージがあるのだが、動物画もなかなか。
そして漁をテーマとした千絵の海シリーズの五島鯨突、これは大迫力。
北斎漫画もいいですね。これ、全部見てみたい。
去年くるはずだったのが震災によって延期となり、ようやく見られることになった展覧会。
北斎ファンの方は是非!
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