三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』
本日の本
book-15 『ビブリア古書堂の事件手帖』 三上延著 メディアワークス文庫
STORY:過去のトラウマから活字が読めない五浦大輔がひょんなことから就職先は古書店。店の店長は本マニアの栞子さん。怪我で入院中の栞子さんは、大輔から語られる情報だけで謎を解いてしまう。
☆☆☆☆本の雑誌が選ぶ2011年度文庫ベスト10の1位に選ばれた作品。
ということで、前々から読みたいと思っていたのだがなんとなくチャンスがなくて、ようやく読んだ。
表紙が普段読まないような感じのもので一瞬ひるんだが、きっと本が好きならおもしろいに違いないと思って読み始めたら・・・
やっぱりおもしろかった!読みやすいというのもあるが、スルスルと読めてしまった。
とりあげられている本自体にも興味がわくけれど(クジミン『論理学入門』は未読)、エピソードが暖かくてよい。ちょっと話が出来すぎかなーと思わなくはないけれど。
店主の栞子さんのキャラが変わっている。
とっても内気で人見知り、接客が苦手なのに、本の話になると急にスイッチが入り人格が変わる女性。ちょっと気持ちはわかるけど(笑)。
そんな栞子さんが、安楽椅子探偵のように、話を聞いただけでたちどころに真相を見破る。
ミステリーとしてとらえるとちょっと甘さがあるけれど(特に最終話はテレビのサスペンスドラマみたいだ)、人情話として読めばよし。
意外と好きかも!
ということで、2作目も続けて読んだので、感想は後日。
これって、テレビドラマになりそうな気もする・・・
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