【KORIN展】
art-25 【KORIN展】 根津美術館
昨年開催される予定だった展覧会。大震災のために延期となっていた展覧会がようやく。結構な混雑だった。
根津美術館の「燕子花図屏風」(国宝)と、メトロポリタン美術館の「八橋図屏風」が2つ並んで展示されるのは100年ぶりとのこと。めぐりめぐって、メトロポリタン美術館に行ってたんですねぇ。
実物を見る前は、圧倒的に「八橋図」の方がいいなあと思っていたのだが・・・
見終わってみると、「燕子花図」もいいなあ。
「八橋図」は「燕子花図」の10年後に描かれたということで、進化系ともいえるが、それぞれによさがある。
「八橋図」は橋が右上から左下に配置されていて、これがインパクトがあるし、花の描きこみも細かい。「燕子花図」の方がのっぺりした感じがする。けれど、「燕子花図」の方が花の色が落ち着いている気が。
うーん、どちらも捨てがたい。
そして、並べて見てみると迫力あり。やはり実物を見てよかった・・・
一番のみどころは燕子花なのだが、他の光琳作品もすばらしい。
「八橋図」と同じく伊勢物語に題材をとった「伊勢物語八橋図」と比較して見るのもおもしろかったが、「十二ヶ月歌意図屏風」や「四季草花図屏風」など草花の画もいい。
お皿にささっと描いた感じの寿老人などユーモラスな作品もある。大きな作品ばかりじゃないし、豪華で派手な作品ばかりでもない。
見終わって、庭に出てみると、燕子花が満開。いい時に来たなあ。
2つの燕子花の出会いを是非!
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