【ボストン美術館日本美術の至宝展】
art-28 【ボストン美術館日本美術の至宝展】 東京国立博物館平成館
混んでるの覚悟で行って参りました。
10時すぎに入口に到着したところ、入場まで20分待ち。幸い雨はやんでいたのでよかった・・・
しかし入ってからも混み混み。まあ覚悟してましたけどね。
プロローグ コレクションのはじまり
ボストン美術館の日本美術コレクションはフェノロサ、ビゲロー、そして岡倉天心のコレクションが元となっている。
ということではじめに平櫛田中の岡倉覚三像からはじまる。
近所にある平櫛田中美術館行ってみなきゃ。
仏のかたち 神のすがた
平安~鎌倉時代の仏教美術からはじまる。
今朝NHKBSプレミアムでやってた「馬頭観音菩薩像」が早々登場。截金を用いた装飾、ちょっと細かすぎでよく見られなかったのが残念。なにしろ、混んでるので・・・
力強い「四天王像」などもよかったが、現存する最初期の快慶の仏像だという「弥勒菩薩像」は曲線がよい。
海を渡った二大絵巻
この部屋は激混み。
なので覚悟してみる必要あり。
でも見る価値あるので、是非並んでみたらいいと思う。
まずは「吉備大臣入唐絵巻」の第一巻から第4巻まで。24メートルもあったものが、4巻にわけられてるとのことでそれが全部来日。贅沢!
これ、とってもおもしろい。とってもユーモラス。
吉備真備が空を飛んだり、超能力を使ったり。
少々時間はかかると思うけれども、是非最前列で全部をじっくりと見るといいと思う。
「平治物語絵巻」は緊迫感あり。
静寂と輝き 中世水墨画と初期狩野派
大好きな山水画と花鳥図が並ぶ。
麝香猫、鴛鴦の絵いいですね。
そして、「京名所図等扇面」、まさに名所案内になっていておもしろい。
アメリカ人を魅了した日本のわざ 刀剣と染織
着物はあまり興味がなく、刀剣もさらに興味がないのでささっと通りぬけ。
華ひらく近世絵画
ここまで来ても相当混雑していたけれど、絵巻のところがあまりに混んでいたのでたいしたことないやと思うくらい(決してすいてません!)。
このパートはかなり充実。
まず部屋に入って目に飛び込んでくるのが龍。でも蕭白じゃあない。長谷川等伯の「龍虎図屏風」である。左側が虎、右側が龍。迫力もあるけれどユーモラスでもある。
等伯の子、左近の画もいいですね。
そして、狩野永納の「四季花鳥図屏風」がいい。四季おりおりの花と鳥が描かれているのだけど、つくし、たんぽぽからはじまり、豪華な牡丹、すすき、梅、椿などかなり細かく、見応えがある。
有名な「松島図屏風」も。大胆にデフォルメされていて、抽象画のよう。色も斬新。
若冲も2点きていた。鸚鵡がかわいい!「十六羅漢図」の4幅も若冲らしい大胆さあり。
奇才 曽我蕭白
待ってました蕭白!
だいぶ前に府中市立美術館で蕭白を見て以来大ファンで、これだけの蕭白の作品を持っているとは!(千葉市立美術館でやっていた蕭白ショック!展行けなくてとっても残念)
大胆さと緻密さが同居している蕭白。あらためて思ったのは、案外漫画チックだということ。昔の人には受け入れられていたのかどうか・・・とにかくユニークである。
今回の見ものはなんといっても「雲龍図」。いやはやすごい迫力。つながった絵だとばかり思っていたが、真ん中の胴体のところはないのであった。
相当混雑していて、見るのに時間がかかるので結構疲れましたが、行ったかいあり。
今度の日曜までますます混雑するでしょうけれど、是非!
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