中野京子『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』
本日の本
book-21 『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』 中野京子著 光文社新書
旅行のための予習シリーズはまだまだ続く・・・
中世から20世紀初頭まで約650年も続いたハプスブルク王朝。
そもそもスイスの片田舎の弱小豪族にすぎなかったハプスブルク家が、棚ぼたで神聖ローマ帝国皇帝の地位を手に入れ、ヨーロッパを席巻、衰退していくまでを、名画とからめながらその歴史をひもとく本。
とてもわかりやすいので、ハプスブルクの歴史をはじめて学ぼうという人にもいいかもしれない。絵に興味があったらさらに楽しめる。
ハプスブルク家というと、まず思い浮かぶのがマリア・テレジア、そしてエリザベート。スペインでいえば、フェリペ2世。絵で思い出すのはマルガリータ王女・・・
そうそう、マリー・アントワネットもそうだし、かのナポレオンもハプスブルク家と関わりがあったのだった。
といったところだが、最初から最後まで、よくもまあこんなにドラマがあるものだと(笑)。
戦争、政略結婚、血族結婚、狂気、魔術、革命、処刑・・・
あらゆるドラマが詰まった歴史で、いやはやおもしろい。どのエピソードも濃いこと!
一枚の絵に描かれた人物に焦点をあてながら歴史を語るスタイル、なかなかよいと思う。
そのうちブルボン家のも読んでみよう。
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