【ジョルジュ・ルオー 名画の謎展】
art-30 【ジョルジュ・ルオー 名画の謎展】 パナソニック汐留ミュージアム
ルオーは好きな画家の一人で、ルオーやってると聞くとついつい行きたくなってしまい・・・
去年も今の時期この美術館を訪れているのだが、夕方少し早引けして行って参りました。
第1章 色の謎
まずはルオーの色に焦点をあてる。
ルオーというと、原色の鮮やかな色とともに、黒のイメージもあって、好みはいろいろだと思うが、ワタクシはどちらも好き。
おなじみ、ミセレーレ、ユピュおやじなど、黒が印象的な版画。
とともに紹介されるのは、青い作品、そして金色の作品。
青はなんでも海へのあこがれではないかとの説もあるようだが、確かに突き抜けるような青は美しい。
そう言われてみると、ルオーの風景画などは青が結構主張しているように思える。
そして、ルオーは金を直接使っていなくても金色に見える手法を使っていたとのことで、数点展示があったが、この初期の作品は、師であるギュスターヴ・モローの影響がかなり見られる。
「後向きの娼婦」は新所蔵品とのこと。
第2章 形の謎
ルオーが好きな題材・・・形というと、道化師やサーカスに登場する人物、顔そのものの他、案外風景画も多いのである(昔は風景画っていうイメージがあまりなかったのだが)。
サーカスはたくさんの作品があるが、華やかさはほんのちょっと、どちらかというと寂しさの度合いが大きい。
そして、キリストを中心とする顔の絵は、神々しい。
案外ワタクシが好きなのは、風景画で、それは現実の風景もあるし、聖書の中の風景もあるのだが、どちらも静かで神秘的である。
第3章 ハーモニーと謎
ルオーは、かつて描いた作品に書き足してみたり、裏に描いてみたりと、最後まで手を加えることが多かったという。
今回ポスターにもなっている「キリスト」はミセレーレ2のイエスの版画を油彩にして、いろいろと書き加えることにより別の作品となったもので、そういった背景を知りつつ、見るのもまた楽しい。
パナソニックらしく、照明の違いでどう違って見えるかも実証してみたり、クイズ形式になっていたりと、大人だけでなく子供も楽しめるようになってますね。
24日まで。
« 「閉ざされた森」 | トップページ | 四ッ谷:タラキッチン四谷店 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 【特別展はにわ】(2024.11.25)
- 神代植物公園3(2024.11.19)
- 【カナレットとヴェネツィアの輝き展】(2024.11.04)
- 【英一蝶展】(2024.10.14)
- 【田中一村展】(2024.09.23)
コメント