ブルゴーニュ シャルドネ ル・フルール
昨年、大震災義援金つき(1本あたり数百円が義援金として寄付される)ワインの1本として購入したもの。
400年以上の歴史をもつワイナリーとか。
ラベルはちょい地味な感じなのだけど・・・
飲んでみると、すっきりな中にも果実の香りがほんのりして、酸味もほどほどもあっておいしい。
ま、いつも買うのよりほんのちょっと高いワインなんですけどね。
※次回更新は、8月10日または11日となる予定です。
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昨年、大震災義援金つき(1本あたり数百円が義援金として寄付される)ワインの1本として購入したもの。
400年以上の歴史をもつワイナリーとか。
ラベルはちょい地味な感じなのだけど・・・
飲んでみると、すっきりな中にも果実の香りがほんのりして、酸味もほどほどもあっておいしい。
ま、いつも買うのよりほんのちょっと高いワインなんですけどね。
※次回更新は、8月10日または11日となる予定です。
本日の映画
movie-46 「マザー・テレサ」 Madre Teresa 2003年英伊
DIR:ファブリツィオ・コスタ
CAST:オリヴィア・ハッセー、ミハエル・メンドル、エミリー・ハミルトン
STORY:戦後のカルカッタ。修道院が経営する女子校で教鞭をとる修道女マザー・テレサは、貧しい人々に尽くすことを決意、新しい修道会を設立する。
☆☆☆ノーベル平和賞を受賞した伝説の修道女マザー・テレサの生涯を描く。
久々見た、オリヴィア・ハッセーだが、なりきりぶりはなかなかのもの。
つけ鼻までつけての熱演。
こういう役似合いますね。ナザレのイエスのマリアもぴったりだったけど。
まあしかし、こういう実在の人物(亡くなっているとはいえ)、それも聖女とたたえられた人物は無難に描くしかないというのがネックで、この映画も淡々としすぎているかなと。
負のエピソードも目立つようには描いていなくて、ちょっとうやむや感も。
けれど、偉大な人物だったことは十分描かれているし、マザーの魅力は十分伝わってくるからよしとしよう。
マザーを知らない人には、おもしろみはないかもしれないけれど、入門編としていいかもしれない。
やっぱりすごい人物ですね。
本日の本
book-29 『カレル・チャペック旅行記コレクション チェコスロヴァキアめぐり』 カレル・チャペック著 ちくま文庫
カレル・チャペック旅行記コレクションは、他にも何冊か家の中にある(ハズ)なのだが、今回、プラハに行くので引っ張り出してみた。
旅行記コレクションとはいっても、ちょっと違っていて・・・
まずは、チェコの地方をめぐる旅で、故郷についてのエッセイは、なんだか楽しそう。
そして、地方にもいろいろと魅力的な場所があって行ってみたくなるのだけど、残念ながら今回はプラハから足をのばすのは時間的に無理そう。
続いては、プラハについて。
観光地めぐり的なお話もほんのちょっとだけまじってはいるけれど、大半はプラハの街についての考察や、そこに暮らす人々についてのエッセイとなっている。
書かれたのは1920~30年代で、都市化の中で貧困が問題となっていたのか、チャペックは詳細に描写しているのだけど、なかなかに悲惨な話なのである。さすがにいつもほどのユーモアは感じらないけれど、静かに訴えようという気持ちは伝わってくる。
最後にスロヴァキアの旅行記。
一時は同じ国だったスロヴァキアだが、チェコの人、チャペックにとっては知らない国だったようで、わくわくしながら旅する様子が見られる。
スロヴァキアも、いつか行ってみたいですね。
オーストラリアにもピノ・ノワールがあったんですね。
ピノ・ノワール好きとしては期待大!
一方ピノ・ノワールは結構あたりはずれもあるから不安も・・・
色は案外濃い。
そして、開けたてはかなり固い感じがしたが、時間をおくと、ほどよい甘みも徐々に感じられてまずまず。
これは、ピノ・ノワールが苦手な人でも大丈夫そうです。
本日の映画
movie-45 「デュー・デート~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~」 Due Date 2010年米
DIR:トッド・フィリップス
CAST:ロバート・ダウニー・Jr、ザック・ガリフィナーキス、ミシュル・モナハン、ジュリエット・ルイス、ジェイミー・フォックス、チャーリー・シーン
STORY:赤ちゃん誕生を5日後に控えた建築家ピーターは、アトランタからロスに向かう飛行機で帰ろうとしたが、妙な男イーサンのせいでテロリストに間違えられ搭乗を拒否された上、財布や身分証をなくしてしまう。成り行きからイーサンの車に同乗することになったピーターに次々と災難が。
☆☆「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」の監督の映画。
「ハングオーバー!」はそこそこ楽しめたので、これもおもしろいかもと思って見たのだが・・・
うーむ、これは趣味にあわず。
ずっとずっと下品かつ悪趣味で、笑えないんである。
ちょっとやりすぎ。
ロードムービーのコメディ、他にもあるけれどこれはねぇ。
風景はいいし、R・ダウニーJrがでているというのに・・・
ザック・ガリフィナーキスが好きになれないせいなのかも。
いや、演じてる役柄がホント、やなやつだからか。
久々、すっ飛ばし見したくなる映画だった。
ちょっぴりだけ感動する場面もあったので、☆は2つ。
大好きなアルゼンチンの赤ワイン。
アルゼンチンのワインを見るとついつい買っちゃう(ポルトガルも即買いなのだけど、あまり日本では売っていないのが残念、ヴィーニョ・ヴェルデ以外は)。
飲んでみると若干の渋みを感じる。
濃くておいしい。
しかもこれが相当安いのでお得感がありますね。
本日の映画
movie-44 「スタスキー&ハッチ」 Starsky&Hutch 2004年米
DIR:トッド・フィリップス
CAST:ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、スヌープ・ドッグ、フレッド・ウィリアムソン、ヴィンス・ボーン、ジュリエット・ルイス、ジェイソン・ベイトマン、エイミー・スマート、カーメン・エレクトラ、クリス・ペン、デビッド・ソウル、ポール・マイケル・グレーザー、ウィル・フェレル
STORY:優秀だが融通がきかない刑事スタスキーと要領がよくていいかげんな刑事ハッチがコンビを組むことになった。水と油の二人が捜査を開始した殺人事件の容疑者は・・・
☆☆☆往年のテレビシリーズの映画化。
スタスキー&ハッチ、見てましたねー
リアルタイムではなかったけれど、再放送だったかな。
まったく性格の違う二人のコンビネーションがおもしろかった。わりと地味だったけれど・・・
そして、なぜか2000年代になってから映画化。
ベン・スティラーがちょっとP・M・グレーザーに似てるところからこういう企画がされたのかな?
雰囲気は再現されている。思いっきり70年代。服装、髪型など。
おおこれはいい!とはじめは思ったのだが・・・
やっぱりねー、B・スティラーにO・ウィルソンですからね。
コメディに傾くのは仕方ないでしょう。
オリジナルもコミカルな要素はあったものの、こんな悪のりじゃなかった・・・
というわけで、オリジナルを知ってる身としてはちょっと微妙かな。
雰囲気を似せるだけじゃダメだ。
まあ、ワタクシがB・スティラーとO・ウィルソンが苦手というのもあるのだが。
オリジナルのスタさんとハッチが登場する演出は憎い。すっかりおじさんになっちゃってたけど、うれしかった。
オリジナルのスタハチ、また見てみたいな。
2月に限定発売されたビールが再び。
コンビニ限定製品である。
注いでみると、イメージとは違うやや濃いめの黄金色。缶のイメージからすると黒ビール系かと思ったのだが。
飲んでみると、ぐーっと苦味がくる。これは最後まで持続。こういう苦味の強いビール好き。
限定じゃなくて、通年発売してほしいな。
コンビニ限定発売のビールを購入。
去年もあったのかな?
時々コンビニ限定なんてのがあるから、油断できません。
注いでみると、やや薄めの黄金色で、泡は粗め。
飲んでみると、ほのかにホップの香り。わりとさっぱり味だけれど、やっぱりビールはいいなあ。好みとしては苦味がもうちょっとあるとうれしいけれど、夏向きのビールといえるんじゃないでしょうか。
サッポロから出た新ジャンル。
北海道産の大麦や、富良野産ホップ使用らしい。
注いでみると、泡はすぐに消える。
飲んでみると、不思議な香りと苦さの中にある甘み。そして、不思議な後味。やっぱりビールじゃないと、味はね。
まあでもすっきりとした飲み口なので、夏にはいいかもしれないですね。
art-38 【マウリッツハイス美術館展】 東京都美術館
日曜日、午前中にベルリン国立美術館展を見て、余力あらばマウリッツハイスも行こうと思っていた。
マウリッツハイス美術館は、4年前現地を訪れてじっくり見てきたところだし、まあ無理しなくてもいいかと思っていたのだが・・・
ベルリン国立美術館展の「真珠の首飾りの少女」を見たら、耳飾りの方も見たくなってしまい、えいやと気合いを入れて都美術館へ。
待ち時間50分という看板を見つつ、まずは中に入ってチケット購入。再び外に出て並ぶ。
中には案外早く入れたのだが、それからが長い長い。
50分よりは少し早く入れたが、入場出来た時はホッとした。
都美術館、改装を経てリニューアルオープンしたわけだが、さすがにきれい、そして広々。
第1章 美術館の歴史
まずはマウリッツハイス美術館を紹介するコーナー。
邸宅の持ち主、マウリッツハイスの胸像や、美術館のレンブラントの間を描いた絵など(そうそう、こんな風にあの手術の絵があったっけ)。
マウリッツハイス、2年ほどかけて増改築するそうで(隣の建物もつなげて別館として使うらしい)、また是非行ってみたい。
第2章 風景画
ベルリン国立美術館展にもあったライスダール(こちらではライスダールと表記)が何枚か。そのうち1枚はあのライスダールの叔父の絵。
よく知られている方のライスダールの絵では「漂白場のあるハールレムの風景」が素敵。
第3章 歴史画(物語画)
ヤン・ブリューゲル(父)とヘンドリック・ファン・バーレン合作の絵から。ヤン・ブリューゲル(父)は花ばかりを描いていたんでしたっけ。
ルーベンスの「聖母被昇天」は、アントワープの大聖堂にあるあの絵の下絵とか。大聖堂の絵と較べるとずいぶん小さいけれど、これはこれでいいなあ。
レンブラント2枚プラス弟子の絵のあとは、1枚目のフェルメール。
「ディアナとニンフたち」である。初期は歴史画(物語画)を描いていたというフェルメール。まだまだフェルメール的特徴は顕著ではないものの、光の表現は少しそうかなあという気も。
第4章 肖像画と「トローニー」
2階にあがると(エスカレーターができてました。ずいぶん長いなあと思ったら、天井も高くしたそう)、じゃーん、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を一部屋とっての贅沢な展示。
最前列で見られるという列に並んだものの、相当時間がかかりそうだったので断念。後ろから見ることに。
結果的には全然問題なし。むしろゆっくり見られてよかったくらい。
マウリッツハイス美術館に行った際は、混雑などなく、相当ゆっくり見られ、しかも、この絵を見て振り向くと「デルフトの眺望」があるという贅沢さだったのだが・・・
再会できたのはうれしいですね。青、黄、赤の色が鮮やかで、見る者をとりこにする美しさがあります、確かに。
その他、フランス・ハルスが3品。
「笑う少年」。これは好きな作品。くしゃくしゃっとした髪、大きく開けた口がほほえましい。
レンブラントが4品(プラス工房のも)。
「羽根飾りのある帽子をかぶる男のトローニー」の光の当たり具合がいいなあ。
第5章 静物画
大好きな静物画。
ヤン・ブリューゲル(父)の花も美しいのだが、一番気に入ったのは、ファブリティウスの「ごしきひわ」。なんてかわいらしい!
第6章 風俗画
風俗画といえば、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホ。
「牡蛎を食べる娘」、「親に倣って子も歌う」など、ユーモアがありつつ、教訓たっぷりの絵は細かいところまでみるとおもしろい。
ボルフの「手紙を書く女」や、マースの「レースを編む老女」などは、題材的にフェルメールを連想するものもあり。
点数は少ないけれどとても充実している展覧会なので、混雑覚悟で是非!
上野の美術館に行った時に困るのはお昼である。
美術館側にはあまりお店がなくて、どこも混み混み。
ということで、アメ横の方に足をのばしてみた。
高級な?お店はないけれど、簡単に食べられるお店ならば結構ある。
この日は、ベルリン国立美術館展を見た後、午後はマウリッツハイス美術館展に行く予定で、相当な待ち時間があるはず・・・
ということで時間がかからず食べられそうなお店を物色して入ったのがこのカレー屋さん。
なんでも、同居人が高校生の時に1回入ったことがあるとか。
ずいぶん前からやってるお店なんだなあ。
2つの通りにはさまれたお店で、どちらの通りからも入ることが出来る。
券売機で券を買ったあと、満席だったので少々待つ。まあでもこういうお店は回転が早いからすぐに席はあくのだった。
そして、カレーも割合早く到着。
ワタクシは、コロッケカレー(470円)。
そして同居人はカツカレー(500円)。
ルーはしっかり煮込まれていて、時々見える肉はむむ、鶏かな?(牛もいたような気もするが)
ちょいピリ辛。
福神漬けとらっきょうをのせて(しその実の漬け物のようなものもあったが、遠かったので乗せず)。
はっきり言ってフツーだけれど、でもいい。懐かしい感じ。
ただ、ご飯の量は少食のワタクシには多くて、同居人にだいぶ輸出。
あ、でも誰かご飯ハーフで頼んでいたから、そうすればいいのか。
早く安く済ませたいという時にはよろしいかと。
art-37 【ベルリン国立美術館展】 国立西洋美術館
昨日、国立西洋美術館で開催されているベルリン国立美術館展へ行って参りました。
前日、阿川佐和子と向井理がこの展覧会を紹介する番組をやっていたので、混むのでは?と思って行ったところ、スムーズに入場できた。中は混んでいたけれど・・・
目玉は初来日というフェルメールなのだろうけれど、それだけではない。
ずいぶんとたくさんの作品がきている。
第一章 15世紀:宗教と日常生活
展覧会は数々の聖母子像からはじまる。
絵画そして彫刻。
ベルリン国立美術館、彫刻作品も多く所蔵しているようで、今回もたくさんあり。
リーメンシュナイダー(工房作品なども含め)がいくつか見られたのがうれしい。
聖母子の他、洗礼者ヨハネと福音書記者ヨハネ、ヒエロニムス、ゲオルギウス、聖カタリナ・・・
などなど、聖書にまつわる作品の展示なので、聖書の知識があった方が楽しめそう。
第二章 15-16世紀:魅惑の肖像画
ポスターにもなっているクラーナハ(父)工房の「マルティン・ルターの肖像」がどーんと目に飛び込んでくる。黒い服と帽子に圧倒される。
その他、デューラー最後の肖像画などもあったが、肖像画を描いてもらう人たちは経済的に裕福だったわけで、衣服や装飾品が豪華で贅沢に描かれているのがよくわかる。
第三章 16世紀:マニエリスムの身体
この頃はマニエリスムがはやった時代。身体のねじれ、誇張などであるが、イタリアからその後フランス、フランドル、オランダ、ドイツにも影響を与えたそうである。
なるほどねー、あまり考えてことなかったが(イタリアの様式だと思っていたので)、今回展示されているクラーナハ(父)の「ルクレティア」にもそうした影響があるんですね。
この部屋に展示されている彫刻などはまさにマニエリスム!
第四章 17世紀:絵画の黄金時代
この展覧会の一番の見所といっていいコーナー。
実際、レンブラントとフェルメールの部屋の人だかりはすごかった・・・
まずはベラスケスから。風俗画っぽい「3人の音楽家」。
重々しい雰囲気のジョルダーノの「アルキメデス」と「エウクレイデス」。
パッと見、ルーベンスとはわからなかった「難破する聖パウロのいる風景」、ロイスダールの風景画に続いて、いよいよ・・・
レンブラントの「ミネルヴァ」。暗闇に浮かび上がるミネルヴァの顔、そして服の裾の金。これはまさにレンブラント。
が、ずっとレンブラントの作品と考えられていて近年本人の作ではないとされた(レンブラント派)「黄金の兜の男」も兜の輝きがすごくて、言われなければレンブラントで通るよね(笑)
そして、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」。柔らかな光がいいなあ、やっぱり。真珠が輝いている。
第五章 18世紀:啓蒙の近代へ
第六章をはさんで二部屋での展示。
後半のコーナーのシャルダン(今度シャルダン展行こう!)の「死んだ雉と獲物袋」もいいのだが、ウードンの2つの彫刻がまた素晴らしい。「死んだ鳥のいる静物」と「エビと魚のいる静物」。特に後者はとてもリアル。
第六章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描
ベルリン国立美術館は素描も充実。
ボッティチェリのダンテの神曲写本のための挿絵素描はとても細かい。
ミケランジェロの「聖家族のための習作」は、たくさんの人物が描きこまれているのだが(真ん中に描かれた目立たない顔は本人らしい)、ささっと描いたようにみえてかなりの完成度。これ好きだなあ。
ベルリンの美術館島も完成したことだし、そろそろまた行ってみるかな、ベルリン。
帰り、駅でアンペルマン(旧東ドイツの信号機で使われていた男の子で、東西統一後、撤去されるはずだったが、なくさないでという市民の声で今も使われている)のネックレスを買いました。
art-36 【バーン=ジョーンズ展】 三菱一号館美術館
【バーン=ジョーンズ展】に行って参りました。
エドワード・バーン=ジョーンズというと、ラファエロ前派というイメージしかなかったのだけれど、実際はウィリアム・モリスとの仕事が多かったらしい(生涯の親友だったとか)。
実際には、バーン=ジョーンズはラファエロ前派(ロセッティ、ミレイ、ハント)が解散してから、ロセッティに学んでいるから、次世代のラファエロ前派(または後期ラファエロ前派?ややこしい・・・)ということになるようだ。
でも、なんかロセッティのイメージとかぶっていて・・・
ロセッティから学んだということもあるけれど、同じモデルを描いた絵もあったりして、それでなのかな。
バーン=ジョーンズは神話や物語を題材にとった作品が多い。
今回も連作がいくつか来ていたが、一番ツボだったのは、ペルセウスの連作。
メドゥーサを退治、大海蛇を退治してアンドロメダを救出するというお話で(ダイジェストだけど)、なかなかにダイナミックな絵。
ピグマリオンもよかった。
自分で作った彫像に恋をしてしまったピグマリオン。アフロディーテへの祈りが通じて彫像に命が吹き込まれ結婚するというお話。ユーモラスな雰囲気もありつつ、ぐぐっと物語に引きこまれる感じ。
ピグマリオンの物語をもとにバーナード・ショーが戯曲として書いたのが、「マイ・フェア・レディ」なんですね。
代表作ともいうべき、いばら姫のシリーズもよし。
6枚の習作1枚1枚も素敵なのだけど、最後に展示されている「眠り姫」(結構大きい)は細部の花も細かく描きこまれていて、美しい。
展覧会の最後に飾られていたのは、「風刺的自画像」。
バーン=ジョーンズの作品というと、ちょっときまじめな感じがするのだけど、本人は結構ユーモアのある人物だったようで、確かにこの自画像を見るとそうだったんだろうなあと思う。ラストにこの絵、なかなかいいですね。
ステンドグラスから家具、タイル、挿絵とあらゆるジャンルにわたって作品を残したバーン=ジョーンズ。多才だなあ。
バーン=ジョーンズだけをとりあげる展覧会は日本初とのこと。
神秘的な世界を是非!
art-35 【福田平八郎と日本画モダン展】 山種美術館
宣伝で福田平八郎の作品「漣」を見て、これは見に行かねば!と思っていたのだけれど、なかなか時間がなくて、そうこうしているうちに展示の前期が終了してしまった。
「漣」、残念ながら前期のみの展示なのである。
かわりに後期の目玉は「雨」。パンフの表面やポスターの絵ですね。瓦?ってタイトルじゃないのって思うと、雨だれがポツポツと跡をつけている。なるほど。
いや、この絵も好きだけど、やっぱり「漣」が・・・(←クドイ)
まあまた見る機会もあるでしょう。
目玉だけでなくて、他にもいい絵がいっぱい。
一枚目の「筍」も、とってもシンプルな絵ながら、目をひく。
このあたりは、非常にデザイン的で、まさにモダン。現代画にも通ずるところがある。
かと思えば「青柿」などは、色の鮮やかさが印象的。よく見ると、葉の描き方がやっぱりデザイン的ではある。
そんな福田平八郎も初期は、フツーの日本画だったわけで、おもしろく転換した画家ですね。
まとまって見られてホントよかった。
第2章は福田平八郎以外の日本画モダン。
大胆なトリミング・斬新なアングルの中では、奥村土牛の数枚がいいのだけれど(はじめて見た絵もあり)、上村松篁の「花菖蒲」の菖蒲の位置がおもしろくて、印象に残った。
構図の妙の中で、一番好きなのは、前田青邨の「おぼこ」。おぼことはボラの稚魚のことなのだけど、画面の上の方に集まっている構図がおもしろい。
冨取風堂の「軍鶏」は並んだ2羽の軍鶏がユーモラス。
山口蓬春の「夏の印象」は構図にも感心するけれど、色が好き。
風景のデザイン化では、第2展示室の方の雪の絵の数々に感心。これ、展示の仕方がいいなあ。
一気に雪の静けさの中に入ったかのよう。
日本画モダンの展覧会。
いいラインナップです。
7月22日で終了となります。
本日の映画
movie-43 「ブラックボックス」 La Boite Noire 2005年仏
DIR:リシャール・ベリ
CAST:ジョゼ・ガルシア、マリオン・コティヤール、ミシェル・デュショーソワ
STORY:運転中事故を起こし病院に運ばれたアルチュール。目覚めた彼は、自分がはねた少年のことを心配するが、そんな少年はいなかったと言われ、また自分がなぜそこにいたのが思い出せなくなっていた・・・
☆☆☆フランス産サスペンス映画。
はじめに提示される謎はとっても魅力的。
目覚めると、自分がなぜここにいるのかわからない・・・
自分がはねたはずの自転車の少年が存在しないと言われる・・・
そして、事故の直前から兄が行方不明になっていることを知る・・・
これらがすべて自分の交通事故と関わりがあると考えた主人公は、謎を解こうと探りはじめるのだが、この過程はミステリ好きとしては楽しい。
ところが・・・
半ばを過ぎたところで、なんというか(ネタバレできないので言いにくいが)全然違う方向へと進んでいってしまう。
うーむ。これならば、この前半をもうちょっと短くした方がよかったのでは?
まったく別の映画なっちゃう気がするのだ。
もちろん、後半もああそうか、なるほどとうなづく展開ではあるのだけど、つなぎがいまいちうまくいってないというか。
オチの部分はかなりの急展開で、そうか!と納得した途端、突如ジ・エンド(笑)
もやもやしたまま終了。
と文句をつけつつ、意外に好きなタイプの映画なんですけどね。
東日本大震災チャリティー企画で買ったワインの一本。
大好きなピノ・ノワールだ。
かなりしっかりしたワインで、ピノというと、もう少し若い感じかと思いきや、どっしりタイプ。この濃さは好き。
普段買うより少しお高めだったが、それだけの価値はあるワインと言えましょう。
本日の本
book-26 『兵士シュヴェイクの冒険(一)』 ハシェク著 岩波文庫
先日プラハのガイドブック的に本を読んだら、この本の挿絵キャラクターがマスコットとなっているウ・カリハーというビアホールのことが紹介されていて、本も読んでみようということで、、まずは一巻目から。
舞台は第一次世界大戦時のプラハ。
シュヴェイクという男がオーストリア・ハンガリー帝国の軍隊に入ることになって起こる騒動なのだが、なんといっても、このシュヴェイクの人を喰ったような言動がおかしい。
バカ正直で、間抜けなシュヴェイクに周囲は振り回されっぱなしだが、シュヴェイク、決して馬鹿なのではない。わかってやってるんじゃ?
要するに、作者はユーモアに包んで、痛烈に権力や戦争、軍隊を批判しているわけで、ニヤニヤクスクス笑いながら、作者の鋭い眼差しに気づかされるという次第。
挿絵もユーモラスでいいなあ。
チェコの作家というとチャペックが大好きなのだけど、ハシェクもチャペックもユーモアがあるし、風刺文学でもあるんですね。
本日の映画
movie-42 「コーヒー&シガレッツ」 Coffee And Cigarettes 2003年米
DIR:ジム・ジャームッシュ
CAST:ロベルト・ベニーニ、スティーヴ・ブシェミ、イギー・ポップ、トム・ウェイツ、ケイト・ブランシェット、アルフレッド・モリナ、スティーヴ・クーガン、ビル・マーレイ
STORY:コーヒーとタバコをめぐる11の物語。
☆☆☆ジム・ジャームッシュ監督のオムニバス。
なんでも、10年以上にわたって少しずつ撮った作品をまとめたらしい。
ワタクシは、コーヒーは飲めないし(飲むと胃がしくしくする)、タバコも吸わないので、見てもあまり共感できないのでは?と思っていた。
見てみると、確かに雰囲気はよく分からないのだった。
11の物語のうち、はじめの「変な出会い」から「幻覚」までは、正直あまり乗れず・・・
というところで、「いとこ同士」にきて、俄然注目。
2人の登場人物(いとこ同士)をいずれもケイト・ブランシェットが演じるのだが、これがおもしろいのだ。はじめ、二人ともケイトだとはわからなかったほど、正反対の役柄を演じていて、一人芝居が堪能できる。
「いとこ同士?」の方もまずまず。ビル・マーレイが出ている「幻覚」に次によし。
というわけで、出来不出来がかなりあって、全編バッチリ楽しめたわけではないのだけど、この世界、いかにもジャームッシュ的なんですね。
不思議な間と、かみ合わない会話。
ジャームッシュの大ファンの方は楽しめるのだろうけれど、ジャームッシュ初心者にはキツイのではないかと。
そして、コーヒー&シガレッツをたしなむ人の方がわかるんでしょうね。
去年、コンビニ限定発売されたビールが帰ってきた!
今年はコンビニ限定発売じゃないみたい。
定番にはならないと思ったけれど、意外に人気があったのかな?
注いでみると、深みのある黄金色、というよりもっと濃い。
氷を入れて飲んでみたが・・・
うーん、これって氷必要あるのかなあ?なんか薄まっちゃう気がする。
せっかくのエールビールだから、あまりキンキンに冷やさずにじるじると飲みたいな。
味はわるくないのに・・・
氷入れても、薄くはならないってことなんだろうけれど、意味を感じません。
ロンドンオリンピック日本代表応援商品とのこと。
五輪がついてるし、金メダルをイメージしてるのかな?
注いでみると、かなり濃い色。これも金メダルイメージ?
飲んでみると、ふーん、味があまりないなあ。イギリスのホップ一部使用とあるけれど、そうですね、若干の苦味が感じさせるくらい。
色から想像するような味でないところが残念。
今年もやって参りました~
うなぎの季節。
去年、丑の日の近くに行って満席で待ったので、今年は早々といつものお店に行くことに。
ところが・・・
駐車場がいっぱいで、一周してきたもののダメで、しばらく待つことになった。中が満席なワケじゃなかったのだけど。
もちろん、注文したのは、うな重(竹)。肝吸い、漬け物つき。
今年は500円値上がりして2700円也。仕方ないですよね。うなぎ、かなり高騰してるから。
そして、出てきた鰻は・・・
あ!向きが変わってる。去年まではこちら
若干、大きさを小さくしてるのかな。
うん、でもおいしい。
来年の鰻状況はどうなるやら。
東京都府中市北山町3-24-2
いなげやで買った新ジャンル。
いなげやってイオンの系列だったんですね。
注いでみると、フツーに黄金色だけど、泡はいまいち。
飲んでみると、一口目ピリピリ。でも味はあまりなし(若干甘み)。まあでもこんなもんですか
ね。旨味が5%アップしたらしいけれど、前に飲んでないからわからない(笑)
なにしろ、超安いのが魅力です。
今まであまり黒糖焼酎は飲んだことがなかったのだが、2月に泊まった宿が焼酎が充実していて、三年寝太蔵というネーミングがおもしろくて選んだのが、喜界島酒造の黒糖焼酎だった。
これがとてもおいしくて、今度自分でも黒糖焼酎買ってみよう!と思っていて、ようやく入手。
同じ喜界島酒造の黒糖焼酎である。
どれがいいかわからず、でも前に飲んだのと同じ会社がいいかなと思ったのと、これも名前が気に入ったから・・・
単純ですねぇ(笑)
いつも買うよりは高い30度だったが、濃いめに割って飲んでみた。
香りは、はじめわからないのだけれど、飲んでみると、確かに黒糖っぽい香りが鼻にぬける。
ちょうどいい甘みもあって、これもおいしいな。
すっかり黒糖焼酎のファンになりました。
本日の映画
movie-41 「アレキサンダー」 Alexander 2004年米
DIR:オリヴァー・ストーン
CAST:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、ヴァル・キルマー、アンソニー・ホプキンス、ジャレット・レトー、ロザリオ・ドーソン、ジョナサン・リス=マイヤーズ、クリストラー・プラマー
STORY:紀元前。マケドニアの王の息子として生まれたアレキサンダーは、父の暗殺で二十歳にして王位をつぎ、次第に領土を拡大していく。
☆☆☆アレキサンダー大王の生涯を描く映画。
アレキサンダー大王。誰も知っている名前だけれど、案外その人となりは知らないもので。
史実そのものではないのだろうけれど、その生涯がわかる映画にはなっている。
アンジー扮する母親とアレキサンダーとの密な関係も怖いけれど、そうかー、アレキサンダーって男性の方が好きだったのね・・・確かにそうらしい。
意外とそういった面に比重が置かれていて、うーん、どっちかというともっと大王の栄光とその後の没落をもっと描いてほしかった気がする。
結構長い映画で、途中やや退屈な場面もあって、なんでオリヴァー・ストーン、この映画とろうと思ったのかなあ。この監督、傑作駄作、かなり極端にふれるけれど、この映画は限りなく後者に近く・・・
コリン・ファレルも、残念ながらこの役は似合わず。じゃあ誰がいい?と聞かれると思いつかないけれど、妙に金髪が似合ってない(笑)
強烈な印象の残すのはアンジーの方。
父親役は、一瞬、ジェフ・ブリッジス?と思ったが、なんとヴァル・キルマー。ずいぶんかわってしまった。
いやしかし、偉大な征服者も、独裁がすぎて、最後には悲惨な末路が待ってるもんですね。
生協で買った新ジャンル(ビール系飲料)。
へー、生協でも売るとはね。
韓国産。
注いでみると、色はまずまず濃いけれど、泡はあっという間になくなる。
飲んでみると、うーん、これといった特徴ないですね。味もあまりない。
「苦味」「キレ」「のどごし」と書いてあるけれど、苦味は少なくともあまりなし。ホップ感もあまりなし。
キレは少々。のどごしはいいかなという程度。
安いからいいけど。
本日の映画
movie-40 「エイプリルの七面鳥」 Poeces Of April 2003年米
DIR:ピーター・ヘッジズ
CAST:ケイティ・ホームズ、パトリシア・クラークソン、オリバー・プラット
STORY:ニューヨークのアパートで恋人と暮らすエイプリル。母が余命わずかと知り、疎遠になっていた母親と和解すべく、ディナーに招待するが。
☆☆☆今話題のケイティ・ホームズ主演映画。
やっぱりねー、とうとう離婚なんですな、K・ホームズ。
この頃はまだ若かったなあ。
で、この映画、母と子の和解がテーマなのだけど、そこに至るまでは、多分、コメディタッチで描きたかったのだと思う。
ただ、それがちょっと不発気味。
七面鳥を焼こうとして、オーブンを求めてアパート中を右往左往するというシチュエーションは、もっとおかしく描けそうなのだけど、それほど笑えず。
そして、家族がエイプリルのアパートに向かうというのも、もっとおもしろくなりそうなのに・・・
母親の癌という重いテーマが一方であるからかもしれないけれど、なんか沈んだ雰囲気になってしまうのだ。
それと、みんな性格がエキセントリックすぎるのかも・・・
そうはいっても最後の和解の場面は感動的でジーンときてよかったのだけど、とても短い映画なのに、そこに至るまでが長すぎる。
やや残念。
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